【第2号】感情的な女性上司に振り回されっぱなしです…… | ビジネスコーチングプロジェクトのブログ

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リーダー・経営者のための部下の心を動かすコミュニケーションのヒント

こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
【必勝!運命学コーチング】の新島マキコです。

さて今回のテーマは〈感情的な上司に悩む男性部下〉です。
上司、部下に関わらず、職場で感情を露呈しがちな女性に
困っているということがあるのでは……?


■質問

30代(男性)の中間管理職です。

仕事が忙しいさ中、何の前ぶれもなく、突然私の席にやってきて、
「だいたいアナタさぁ、リーダーとしてもっと俯瞰で全体を見なきゃ
いけないと思うわけ!」
と、まくし立てる女性上司。おそらく、先日のイベントのことでしょう。

管理職として経験の浅い私は、不測の事態に対応しきれず、結果として
ミスが生じてしまいました。そのことは深く反省しています。
ですが、いきなり感情的に怒り出し、

「ワタシのこと上司だと思ってないでしょ!?」とか

「それが人の話を聴く態度なの!?」といった、

業務に直接関係ないことも話題に上り、核心的な話ができないまま、
彼女は去っていきました。私としては、当然注意は受ける覚悟でいますが、
あちらが感情に走るあまり、論点がそれるばかりで……。
こうした女性上司とは、どのように向き合えばいいのでしょうか?




■回答

仕事をする場にも関わらず、上司が怒りにまかせて感情をぶつけてくる
というのは、部下として辛いですね。話が本題からそれてしまうというのも、
いかがなものかという印象を受けます。

脳科学的にいえば、上司・部下という以前に、”女性の怒りは同時多発的”で
あり、男性とはそもそも種類が違うことを念頭におくといいかもしれませんね。
女性の場合、ある一つのことが発端で怒り始めても、それが頂点に到達すると、
あらゆる過去の怒りも並列に浮き上がってしまうのだそうです。
さらにその上司の方は、自分の内に感情をためておけないタイプなのでしょう。

あなたが彼女の怒りすべてに付き合う必要はありません。まずは今、女性上司が
何に対して怒っているのか、自分はどの点を指摘されているのかを明確にし、
相手に確認することが必要です。

「先日は大変申し訳ありませんでした。
 イベントでの○○のミスについておっしゃっているのですね」

といったように、現在の話題は何かをいま一度確認し、伝えるのです。
あなたとしては、すでに謝罪しているのかもしれませんが、上司はそのことで
またあなたの元へ話に来ているわけですから、再度のお詫びも必須です。
その上で、論点を明確にしておきましょう。

ただ、気になるのが女性上司が、

「上司だと思ってないでしょ?」「それがきく態度?」

と、あなたにたたみかけている点です。

いきなり仕事の途中に前ぶれなくやってきたことはともかく、
あなたのその時の態度は、果たして礼儀をわきまえたものだったでしょうか。
いま一度振り返ってみてください。

★きちんと作業の手を止めて、上司の方へ体を向けていたか?
★上司の目をみて、聴く姿勢をとっていたか?
★上司として敬意をはらう、部下としての言動を心がけていたか?

今一度思い起こしてみましょう。
“ながら”の状態、かつ話半分できいてはいませんでしたか……。

女性の怒りの特性をふまえた上で、本題からそれた他の事柄で
余計な怒りを買うような態度をとるのは、得策ではありません。
理不尽だと思うお説教が始まった時には、

●本題を今一度確認する
●ミスをしたなら、再度詫びる
●怒りを受け止め、立ち振る舞いを含めて全身全霊で聴く
●話の途中で、「でも」「しかし」という否定の接続詞で話を遮らない


これらをまずは心がけることができれば、少なくともプラスアルファの
怒りの感情を湧き出させることはないでしょう。
叱られる側にも、それなりの叱られる態度というものがあるのです。
中間管理職とはいえ、職場では“部下”の立場にある状況では、
心得ておきたいテクニックですね。


■コーチング ワンポイント

心から聴く態度とは何か、自分なりの誠意をもった態度と
いうのを見直してみてはいかがでしょうか。
それには、自分がどう相手に聴いてもらえたら心地良いと
感じるかがカギになりそうですね。