とりあえず『影響力の武器』を | ビジネス・ブック・アーカイブ

とりあえず『影響力の武器』を

●昨日引用した小飼 弾さんの『怠翻 - 読書を一生の習慣にするための14の心がけ』 が読書好きの間では盛り上がっているラシイ(含む自分)。
そこでコメントやトラバされた記事に多くあったのが、「どうしたらそんなに速く読めるか」というもの。
確かに、以前見たYouTubeの動画でも、超絶的なスピードで読んでいた弾さん・・・。

(参考:『ダニーの読書スピードは本当に速かった!』

●それを受けて、「俺と100冊の成功本」の聖幸さんのところでは、このような記事がアップされている。

『これを読んでおくと読書スピードが速くなる。自己啓発書編。ついでに知的生産編』

要は、フレームとなる知識が詰まった本を先に読んでおくと、関連した本はすばやく読めるということ。
世間一般的に言うところの「速読」とは違うが、その点については私も実感している事が多い。
本によっては、15分や20分で読みきれることがあり、それらはいずれも類書をかなり読んでいるケースがほとんどだからだ。

●なお、聖幸さんの記事で紹介されていなかった名著で、個人的に本を読んでいて「アレの焼きまわしだな」と思うことが多いのが、『影響力の武器』 という本。
プレミアムがついているわけでもないのに税込価格3,465円というのは、あまり類を見ない。
ただし、書かれている内容は、その後出版された、世間一般的な「セールス」「コミュニケーション」の本の多くに、その影響を見ることが出来るくらい「元ネタ」とされている。

●訪問販売や、新興宗教、さらには最近話題になった自殺の連鎖まで、その内容は多岐に及ぶ。
そしてその多くが、実際に著者が団体なり会社に潜入して書きあげたものであり、非常にリアルだ。
マーケットプレイスで全く値下がりしていない点からも、価値を認めている人が多いことがわかる。
内容的には5万円超の情報商材を凌ぐほど。
「この本一冊読んだだけで、ビジネス書が速く読める」わけではないが、もしビジネス書で1冊選ぶなら、私ならコレ!

影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか
誠信書房
ロバート・B・チャルディーニ(著)社会行動研究会(著)
発売日:1991-09
おすすめ度:5.0