iPhone 衝撃のビジネスモデル | ビジネス・ブック・アーカイブ

iPhone 衝撃のビジネスモデル

『数式を使わないデータマイニング入門』などで知られる、岡嶋裕史さんの「インターネットビジネス論」
小飼 弾さんの「書評 - iPhone 衝撃のビジネスモデル」を拝読して、購入。

●本書においては、「iPhone」が「携帯電話」や「iPod」としての機能を有する事は、大して重要ではない。
重視されているのは、iPhoneのユーザーとのインターフェイス部分。
つまり、「全面タッチパネル」採用によるユーザビリティである。

●iPhoneは、その使いやすいであろうインターフェイスゆえに、あらゆるマシン(PCはおろか家電まで)の単独端末になるのでは、と岡嶋さんは述べられている。
そしてそれ故、新しい「収益を上げられる」ビジネスモデルを構築できるのではないか、とも。

●アップルのファンの方が、単純に本書をタイトルから「これから出るiPhoneのスペック等に言及した本」(だって本題は「iPhone」だし)と考えて購入されると、失望してしまうかもしれない。
しかし、それ以上に(目次にもある)「Web2.0的な収益モデル」に興味のある方は手に取るべき!

(注:アメブロの不調により本日の投稿が遅くなった事をお詫び申し上げます)

iPhone 衝撃のビジネスモデル
光文社
岡嶋 裕史(著)
発売日:2007-05-17
おすすめ度:3.0
目次:
第1章 iPhoneの衝撃
 アップル概論
 iTunesの成功がもたらしたもの ほか
第2章 Web2.0の幻
 Web2.0の本質は技術ではない
 セマンティックWeb ほか
第3章 ユビキタスの挫折
 サービスポイント増加の歴史
 メトカーフの法則 ほか
第4章 クール!iPhoneのインタフェース
 ユビキタスの二つの解釈
 分散インタフェースモデル ほか
第5章 iPhoneが拓く新しいビジネスモデル
 Web2.0的なサービス、技術はある。だが、Web2.0的な収益モデルはない
 情報を創造するモチベーション ほか