不安定びいき | 考えすぎ

不安定びいき

大勢に認められなくたっていい。
理解してくれる人が少しでも構わない。
最低限、生きていける程度には受け入れてもらえたほうがいいが、
それ以上は、特に必要ない。


僕は、
矛盾だらけの気持ちを大切にしたい。
不安だらけの気持ちも大切にしたい。
答えの出ない気持ち。
ヒリヒリした気持ち。
自己嫌悪。
自己不信。
そういうさなかにある人を、僕は決して軽んじない。


かつての僕が、そうだった。
矛盾だらけだった。
不安だらけだった。
答えが出ても、すぐに疑った。
ちょっとしたことで苦しくなって、そんな自分を嫌悪した。
本当に苦しいのか、ただ逃げてるだけなのかもわからなくなって、
結局、自分をも疑うことが多かった。


・・・その頃よりは落ち着いてきたものの、
今の僕も、それほど変わっていない。
相変わらず、不安定だ。




世の中では、不安定な人は信用されない。
それは当然のこと。
でも、不安定な人だって、不安定なりに生きている。
それが事実。


世の中の為にならないかもしれないが、
僕は、等身大で不安定に生きる人の、肩を持つ。


「甘やかしだ」と、笑うがいい。
あるいは、僕自身が人生を甘く見ているのか。・・・それでもいい。

いずれにしても、
世間に馴染まない心が淡々と抹殺されていく、そのさまを、黙って見ていることはできない。


・・・ちょうど、人殺しを憎むのに理由なんていらないのと同じで。