ルー・デュモンのボジョレーヌーボー2013を開けました。
今年の解禁日に開けた一本目はこれでした。

ここの生産者は仲田さんという日本人。ブルゴーニュ在住の日本人です。
この人のワインはこだわりを感じるものが多くて、安心して飲めます。
まさしく、「日本人の感性は信用できる」というのを実感させてくれますね。

仲田さんは
「ガメイ種こそ、樹齢が高い葡萄がよい」
という考えらしく、これもV.Vで70年以上の樹齢の葡萄から作られているようです。

飲んでみると、普通のコンビニやスーパーで売ってる物とはまさしく「物が違います」
親しみやすさとかよりも、樹齢の経った葡萄から作られるワイン特有の要素の複雑さと緻密さを感じます。香り、味共にボジョレー特有の要素もありつつも、それを全部強めて複雑にした感じです。

これは「ボジョレーなんて美味しくないだろ?」
と思っているワイン飲みに飲んでいただきたい一本です。


スペインワインのアルス・ヘリピンスの2007を開けました。11000円程度する高級ワインです。スペインワインの中では最高峰にあたると思います。
母の誕生日なので、少し奮発しました。

完全なビオディナミによって、一切の機械を使わず、古典的な方法で作られるワインです。
葡萄はスモイ種というスペインでもマイナーな品種。
しかし、自然の摂理に従って上手く造れば、これだけ美味しいワインになるのだとびっくりしました。
まるで10年以上の熟成を経たヴォーヌロマネのグランクリュに負けないぐらいのクオリティです。
飲んでいてびっくりしました。
値段も高いですが、確実に値段以上の満足感は得られると思います。

ヴォーヌロマネの高級ワインに共通するような100種類以上の花が生えているお花畑に横たわっている気分になります。


マルセルラピエールのボジョレーヌーボーを開けました。
ボジョレーヌーボーってのは、基本あんまり興味がありません。普段ワインを飲まない人がこの時期だけ騒ぐみたいな感じがしてます。まあそれ自体が悪いとまでは言いませんが、コンビにで売ってるようなワインを飲んで、
「ワインって美味しくないね」
とか言われちゃうとねぇ、、、、

このワインは香りはまるでブルーベリーの畑を歩いているような感じがしました。
収穫前の葡萄畑ってこんな香りなのかな?って思いました。
香りはしっかりして、でも味は酸味は利いてますが、良い意味で軽くて飲み易い。
つまりはワイン通も初心者もある程度きっちり満足させるワインです。

言うまでもなく、マルセルラピエールは自然派の開祖的存在。
まさしくこれが「自然な味わい」なのでしょうね。とにかく香りはそこらのピノノワールよりもよっぽど良くて、ガメイ種のポテンシャルを見せ付けられました。

味はワインに飲みなれてる人は
「もう少し、複雑な方が良いかな?」
と思うかもしれません。