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ごめんなさい!もうぶたないで!!                                 (20060728)


弟にご飯を作る時間。
だけど人から愛される弟。
見ていてなぜか許せなかった。
だからよく些細なことで泣かしてばかりいた。
寝ていると可愛くてキスもした。
弟の寝ているときの小さな熱い丸まった手が好きだった。


可愛いのに憎かった。悔しかった。
母といつも一緒に寝ている弟。
いつもお尻を母に撫でられながら、くすぐったそうに眠っていく弟。
私は一度もされたことがない。
小さいときから母たちの隣の二段ベッドで一人で寝ていた私。
父はほとんど帰ってこない。そんな家庭。


おとなしい弟は両親の友人たちにも人気があった。
私は我の強い、じっとしていない子だったのでスキーなどに連れて行くのには敬遠されていた。
けれど弟は、いつでも望めば連れて行ってもらえる愛らしい子供でした。
「おねえちゃんも行くならぼくも行く」と弟は決まって答えてくれたりします。
けれど。。。
私にとってそれはとても悔しくて悲しくて。
コンプレックスの塊で。
そのために、可愛い優しい弟を、嫉妬心からか、いつもいつも泣かしてばかりいました。


弟を泣かせば、当然、私も母に叩かれ泣かされました。
弟は「おねえちゃんを叩かないで!」と、泣きながら母の手を幾度も止めてくれました。
折檻には決まって布団叩きや掃除機のホースなどで叩かれました。
それらで叩かれ、怯え、泣いてる私を弟はいつも見捨てずに必死になって泣きながら止めてくれました。
けれど私は、一度も弟が怒られていても止めたことはありません。
それは母たちにとって、更に私がヒネクレテいるように映り、逆鱗に触れていくシチュエーションでした。


二段ベッドの隅に追いやられ両手で頭を守り、両足を丸めて体を小さく折りたたむ。
「ごめんなさい!もうぶたないで!ごめんなさい!!」
悲鳴のような哀願。
弟が稀に怒られているとき、私はつい笑ってしまいました。
次の瞬間、両親は烈火のように私に怒りかかりました。
「○○はお前が怒られていると泣いて止めるのに!お前は止めないのか!」と。
今度は私が両手で頭を守り、両足を丸めて体を小さくして泣き叫ぶように哀願しました。
「ごめんなさい!ごめんなさい!もうぶたないで!」と。


心の痛み。体の痛み。どれが本当の痛みだろう。
「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
「もうしません!ごめんなさい!」
言葉にならない哀願。
みっともないほどの狼狽。
謝ることしか出来ない絶対的な力への恐怖。
痛みと恐怖でそのうち、なにを怒られ謝っているのかすら解らなくなってくる。弟は泣きながら両親をとめる。
訳の判らない怒りが込み上げてくる。
私を助けてくれている弟へ。。。


だけどただ、悲しかった。さびしかった。
漠然ととても恐ろしかった。居場所がどこにもなかった。
キレイな服を着せられて。言葉使いや立ち居振る舞いを正されて。
必死に意味を探してた。なんで「そうなるのか?」の意味と理由を探してた。


母が喜ぶときは、知らないおじさんも喜んでいる。
母の喜ぶ服を着れば、友達が離れてく。
めったに家にいない父が帰ってくるときは一緒に寝るのだけど、
父の手は誰かと間違えてかいつも私のパンツの中で動いてた。
どうすればいいのか解らなかった。
どうすれば普通に愛してくれるのか解らなかった。
愛していると抱きしめて欲しかった。
汚ごれてもいい服を着たかった。破れてもいい服を着たかった。みんなと同じ服が着たかった。


ある日、母に相談をした。
「パパと寝るとパンツに手を入れて触るからいや」と。
母は嫌なら一緒に寝なければいいと言う。
いま、大人になって思うよ。おかあさん。
無理だよ。子供だよ。さびしくて哀しいよ。


だけど、それぞれに言い分がある。
みんな生きるのに必死だったんだと思う。
いまなら大人の事情もよく解る。
だけど。。。じゃあ。。。。。。。。
子供のときの気持ちはどうなるの?
いまの子供たちも、大人になるまで答えが解らないまま苦しむしかないの?
どうすればよかったの?当時の子供が救われるために?
いま、同じ境遇に居る子供たちが苦しまなくて済むように?
どうすることが泣かないで済むことに繋がっていくんだろう。
解らない。解らないです。
未だに解らない。


本当は答えなんて、とっくに出てる。
自分なりの答えなら。
当時から変わらずに同じ答えだけが今も見えている。
いつまでも変わらない答えに安堵しているように。
だけどそれを未だに、認めたくないだけかも知れない。
自嘲グセが板についていく。自分を誤魔化すために。
一人称だけの答えでは駄目なのに。
一人称だけの答えしか、未だに辿りつけてない。


もっと人を愛さなくっちゃ。
もっと人を信じなくっちゃと思うのに。


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う~ん(^^;;;>やっぱり、、、読み返すことが、、、できません、、、ぎゃふん、、、


一つずつ、、、少しずつ、、、あせらずに、ちゃんと、、、

消化して、克服して、、、乗り越えていこう、、、まっすぐに、ちゃんと、、、