L.A. ギャング ストーリー | 人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

ネットの海を漂う吟遊詩人になって
見知らぬあなたに愛を吟じよう

 
人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

監督 ポール・リーバーマン

原作 ルーベン・フライシャー

脚本 ウィル・ビール

撮影 ディオン・ビーブ

編集 ブルース・バーマン、ルーベン・フライシャー

出演 ショーン・ペン、ジョシュ・ブローリン,ライアン・ゴズリング、

    エマ・ストーン、ニック・ノルティ

2013年 アメリカ


ショーン・ペン、ジョシュ・ブローリン、ライアン・ゴズリング、エマ・ストーンのキャストに

惹かれて観賞したのですが、アメリカ合衆国財務省捜査官からロサンゼルス市警特別捜査官に、

アル・カポネからミッキー・コーエンに置き替えただけの、ブライアン・デ・パルマ監督、

ケビン・コスナー、ロバート・デ・ニーロ主演の名作『アンタチャブル』の亜流作で、

『七人の侍』もどきのチーム作りの仲間集め等、未だに出涸らしのお茶にお湯を注ぐことを躊躇わない、

プロ意識の欠如した作り手たちのプライドの無さにがっかりさせられた、期待はずれの作品でした。

ギャングVS捜査班の、ありきたりな勧善懲悪物ではなく、当時のロサンゼルス市警の腐敗ぶりや

ギャング顔負けの捜査班の非合法捜査も対等に描いて、善悪の対立軸を曖昧にすれば、

『アンタチャブル』を真似なくても、違った見せ方が出来たわけで、どうせ真似るのなら、

『アンタチャブル』のアクション場面で、映画史上の名場面である、『戦艦ポチョムキン』の

“オデッサの階段”をオマージュして見せた、パルマ監督の冒険心を真似てもらいたかったものです。


原作は、ロサンゼルス・タイムスに連載された、当時の関係者の証言を集めたノンフィクションで、

「俺は誰も殺していない。つまり、殺す必要のないヤツは。」とニュースショーでの発言が

話題になった、ショーン・ペンが演じたミッキー・コーエンは、実際は、映画のように極悪非道な

雰囲気とは程遠い、街では人当たりの良い好人物で、闇で犯していた罪を暴けずに、

殺人罪で逮捕されたのではなく、脱税容疑で有罪にする事が限界だったようで、映画は、

エンタメ度を上げるために、かなり面白おかしく脚色されているようです。


人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら 人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

      L.A. ギャング ストーリー                アンタチャブル


人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら 人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

      
       L.A. ギャング ストーリー                アンタチャブル

L.A.ギャングストーリー ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産) [Blu-ray]/ジョシュ・ブローリン,ライアン・ゴズリング,ショーン・ペン

¥3,980
Amazon.co.jp