監督・脚本 エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
撮影 マチュー・ヴァドピエ
編集 ドリアン・リガル＝アンスー
音楽 ルドヴィコ・エイナウディ
出演 フランソワ・クリュゼ、オマール・シー、オドレイ・フルーロ
2011年 フランス
パラグライダーの事故で頚髄を損傷して、首から下が麻痺してしまった富豪の男に、
介護人として雇われた貧民街に住む移民の前科者が、互いの人間性に触れて、
友情を育んでいく実話をもとにした映画で、この手の話しにありがちな、
日本映画の説教臭さやアメリカ映画の嘘っぽさがない、フランス映画ならではの
エスプリの効いた作品に仕上がっています。
住む世界の違う、本来なら出会うことのなかった二人を結びつけたのは、
お互いのハンデに対する偏見がないことで、個人主義が横行する排他的な
現代社会に慣れてしまった現代人に対する教訓が、話の随所に織り込まれています。
こんなに世界が感動に満ち溢れているのに、一歩を踏み出せずにいる健常者の
背中を押してくれる作品で、世の中に対して、不平不満ばかり言って時間を
無駄にしている人には、意識改革を促してくれる事でしょう。
本人たちの近影
出典：blogs.yahoo.co.jp
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