テイク・シェルター | 人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

ネットの海を漂う吟遊詩人になって
見知らぬあなたに愛を吟じよう


人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

監督・脚本 ジェフ・ニコルズ

撮影 アダム・ストーン

編集 パーク・グレッグ

音楽 デイヴィッド・ウィンゴ

出演 マイケル・シャノン、ジェシカ・チャステイン

2011年 アメリカ


巨大な嵐が来る悪夢を見た主人公が、

天変地異が起こる前兆であると信じて、

シェルター造りを始めるが、

余りにも常軌を呈した行動に、

次第に日常生活に支障を来たし、

家族や街の人々から見放されて、

孤立していく姿を描いた心理劇。


(ネタバレあり)


主人公の狂気は、統合失調症の妄想性人格障害と

言う精神病症状として描かれていて、

家族の愛によって恐怖を克服する、

定番のクライマックスが用意されていますが、

ここで終わらせずに、どんでん返しを用意しているのが、

批評家から高い評価を受けているように、

並の映画と違うところです。

監督は、常に何らかのストレスにさらされて、

不安を抱えて生きる現代人が、

正気でいることの狂気を、

ラストシーンで描きたかったのではないでしょうか。


ディザスター・ムービーとして見るか人間ドラマとして見るかの

入り方によって、随分と印象が変わってくるので、

好き嫌いの分かれる作品だと思います。


テイク・シェルター [DVD]/マイケル・シャノン,ジェシカ・チャステイン
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