撮影 フィリップ・ブローバック
編集 マーク・エッカースリー
出演 ジェマ・アータートン マーティン・コムストン エディ・マーサン
2009年 イギリス
本作が長編デビュー作となるJ・ブレイクソン監督自らが書いた脚本は、
登場人物3名だけの心理描写だけで構成されたサスペンス密室劇で、
そのストーリーの緻密さは、コーエン兄弟の『ブラッド・シンプル』や
ウォシャウスキー兄弟の『バウンド』等映画オタクのデビュー作を髣髴させます。
観終わった後の空虚感も、シナリオに書き込まれているのではないかと
思えるほどの、新人とは思えない完成度の高い作品ですが、
コーエン兄弟やウォシャウスキー兄弟のデビュー作ほどの驚きがないのは、
まだスクリーンに投影するだけの、自分自身の世界観を構築出来ていないから
ではないでしょうか。
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