監督・脚本・主演 ベン・アフレック
原作 チャック・ホーガン
脚本 ピーター・クレイグ、アーロン・ストッカード
撮影 ロバート・エルスウィット
出演 ジョン・ハム、レベッカ・ホール、ジェレミー・レナー、
ブレイク・ライヴリー、クリス・クーパー、ピート・ポスルスウェイト
2010年 アメリカ
アメリカのマサチューセッツ州最大の都市ボストンで育ち、
ボストンの街をこよなく愛すベン・アフレックが、
監督処女作『ゴーン・ベイビー・ ゴーン』に続いてボストンを
舞台にして描いた犯罪映画。
銀行強盗のプロ集団と、彼らを蛇のように執念深く追いかける
FBI捜査官との息詰まる攻防戦をメインに、ラブロマンスや仲間との
確執、人と街の関係から、アイデンティティーの問題まで掘り下げて
見せたシナリオが見事で、他のアクション映画とは一線を画す
上質なドラマに仕上がっています。
ボストンを知り尽くしたアフレックが描くリアルな街の表情が、
見せ場であるカーチェイスや銃撃戦にも生かされていて、
その臨場感は『ヒート』の市街戦を彷彿とさせますが、
『ヒート』のロバート・デ・ニーロとアル・バチーノの存在感に比べて、
アフレックと、TVドラマ『MAD MEN』のジョン・ハム主役二人が
迫力不足で、レベッカ・ホール、ジェレミー・レナー、クリス・クーパー、
ピート・ポスルスウェイト等個性派の共演者に喰われてしまいました。