みなさまこんにちは。
演出助手の小原まどかです。
演出部が公演ブログを書くことはあまりないので、なにを書けばよいのかわからず…先延ばし先延ばしにしてもらっていましたが、とうとう逃げられなくなりました(笑)冷や汗をかきながら、今この記事を書くのにとりかかっています。

まずは最近の稽古のようすから…。
今週の初めに稽古場をモリヤビルからアトリエにお引越ししまして、空間の大きさや音の聞こえ方も変わり、アトリエでさらに進化していく芝居を見られると思うと、これからの稽古も楽しみなのです!演出の高橋正徳さんも、稽古を重ねるにつれてよりいっそう丁寧に、より細かく細かく、その日目の前で起きたことに対してあらゆる言葉を尽くされていて。稽古場で、なぜここはこうなんだろう?とか、このセリフの裏にはどんな想いがあるのだろう?といった疑問を役者も遠慮なくどんどん言葉にし、演出家はそれを受け止めさまざまな表現で応え 伝えようとする。信頼関係があるからこそ出来ること、また、こうやって信頼関係は作られていくんだなと、ぐっとくる瞬間というものが確実にありますね。時に爆笑、時に失笑。そして涙、真剣な眼差し。稽古中はもちろんですが、休憩中も、お酒を飲んでいる時も、この作品についての議論が度々交わされているのです。

また、ひとつ前の記事で永宝さんも書かれていましたが、神崎由布子さんによる振付も始まっております。前で見ているだけだと案外自分にも出来るんじゃないかという気がしてきちゃうのですが、ちょっとした動きでも、見るのと実際やるのとでは大違い!(当たり前)まるでなんでもないことのように魅せられることこそが一番難しいことなのだと、身体表現や踊ることの奥深さ、世界の大きさを実感しています。

そしてそして、アトリエに入ってからすぐに衣裳合わせもありました!
今回の衣裳プランをして下さっている宮本宣子さんと、そのプランを実現して下さっている作り手の方々とともに、スカートの長さや袖の長さ、小物の色彩など、場ごとにていねいに話し合いながら衣裳が決まっていきました。数センチの違いでも、雰囲気や年齢や時代的なことも変わってくるし、表現出来ることがまったく違ってくるんです。また、衣裳を身につけることで、その役者がその人なのかその役なのかという境界線があいまいになっていくように見えて、なんとも言えないわくわくした気持ちになります。素敵な衣裳にぜひぜひご期待くださいね!

あれわたし、ビビりすぎて永宝さんに「ブログ何書いたらいいのかわからないです…家族のことでも書いたらいいですかね…」って言ってたのに、家族のお話になる前に結構な文字数になっている気がする!

「ガラスの動物園」は、いわゆる一家団欒ではないところのお話。父親の不在によって………
と続けたいところですが、家族についてのお話はまた今度書くことにします!

梅雨入りしてなんだか肌寒い日が続いておりますが、どうぞみなさま、ご自愛くださいね。われわれも雨にも負けず風にも負けず、がしがし稽古してまいります!

それではまた。

演出補 小原まどか


赤薔薇赤薔薇赤薔薇

小原まどか&水野玲子による
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