皆様、こんにちは。

 

4月に入り、新学期も少し落ち着いてきたころですが、お忙しい日々をお過ごしのことと存じます。

4月度の例会は在韓日本語講師研究会がメイン主催となり、釜山日本語教師会との共同開催となります。

 

今回は、下記のように、韓国OPI研究会会長の小島堅先生をお迎えし、OPI試験についての説明とデモンストレーションを直接受けられるいい機会となっております。

もし、ソウル近郊で可能な方は直接会場で参加されることをお勧めします

 

また、ZOOMでのオンライン参加も可能ですので、この機会にぜひ、ご参加ください。
参加のお申し込みはこちらからお願いいたします
https://forms.gle/XGAv9QXwP3itgaHx9

 

 

皆様の参加をお待ちしております。

 2024年度最初の例会は、3月23日(土)午後3時より在韓日本語講師研究会との合同主催で、神戸芸術工科大学の小松麻美先生にコーディネートしていただき、ショートショート作家の田丸雅智先生をお迎えして『日本語教師のための物語創作ワークショップ』をオンラインにて開催しました。今回は韓国・日本・ドイツ・イギリス・イタリアから36名の方々が参加してくださいました。

 

 

 ショートショートとは、短くて不思議な物語。今回は田丸先生の指導のもと、ショートショートを一人一作品書き上げるという貴重な体験をすることができました。

 最初に、頭に思い浮かんだいろいろな名詞を書き出して、その中のひとつの名詞から更に思いつくことを書き、思いついたことと最初に書き出した名詞とを組み合わせて、いくつもの不思議なことばを作ります。約20分でこのような作業をし、できあがったものを数人の参加者が読み上げて共有したのですが、想像したこともないような不思議なことばがいくつも出てきて、皆さんの脳内で創作のスイッチが入ったのを感じました。

 そして作り出した不思議なことばの中からひとつを選び、それがどんなものか詳しく説明する文章を書いた後、その内容を参考にして本格的な物語創作活動に突入。その後15分ほど各自物語作りに没頭しましたが、それぞれがパソコンの前で自分の頭の中に作り上げられていく物語を文章に表現することに熱中しているのが画面越しにも伝わってきました。

 最後は作品発表の時間。発表したいという方が何名もいらっしゃったのがとても印象的でした。恐らく自分の中から思いもよらず生まれてきた作品を誰かに伝えたいという熱い思いが抑えられなかったのでしょう。どの作品も奇抜で面白く、また作品に対する田丸先生の講評も非常に聞きごたえがありました。他の人のアイデアや作品を聞くことも大きな刺激になるというのを実感でき、とても密度の濃い時間を過ごすことができました。

 

 セミナー後のアンケートには

・自分の中にあるということさえ気づいていなかった創作意欲がとても刺激された

・固くなった頭がほぐれていく楽しさを味わえた。

・あの短い時間で私なりにアイデアが湧いてストーリーができてしまったことに感動した

・頭の中にある単語数個から始め、ここまで膨らませることができるのかと、ストーリーの構築の仕方に目から鱗の思いだった

というような感想がありました。

  

 また、

・ワークシートがあることで簡単にでき、授業でもすぐに活用できると思った

・ショートショートは短時間に達成感が得られるので授業にも取り入れられそうだと感じた

・学習者の中の創作意欲を引き出して楽しみながら日本語でショートショートが作れるような環境が作れるといいなと思う

・参加者の発表に対するコメントも重要。田丸先生はやる気を起こさせるコメントをうまくされていると思った

・自国語で書いてもらって翻訳するという方法もあると知り安心した

・声かけの仕方や答えを提示せずにいろいろな見方を提案して参加者のアイデアを引き出す問いかけ方を学べた

というような、教師の視点から見た感想も多々ありました。

 

 今回ショートショートを作る楽しさを自ら体験した参加者の皆さんは、きっとこれからいろいろな形にアレンジして日本語教育の場に生かしてくださることと思います。また、ショートショート作りの魅力に引き込まれた方もいらっしゃるかもしれませんね。

 田丸先生、コーディネーターの小松先生、どうもありがとうございました!

 

 

<4月度例会のご案内>

 

 来月の例会は4月13日₍土)午後3時より、在韓日本語講師研究会(メイン)・釜山日本語教師会の主催によるワークショップが開かれます。OPI(Oral Proficiency Interview)について、韓国OPI8代会長の小島堅嗣先生(培材大学校)にお話しいただく予定です。オン・オフラインの同時進行ですので、韓国以外にお住まいの方もぜひご参加ください。

                            (報告書担当:小出)

2024年3月例会「オンラインワークショップ」のご案内  

日本語教師の皆様へ

韓国では2024年度の新学期を迎え、慌ただしい毎日をお過ごしのことと存じます。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。

さて、3月度の例会は「釜山日本語教師会」と「在韓日本語講師研究会」が共同で開催するイベントになりますが、今回は現代ショートショートの旗手として執筆やさまざまな活動をされている田丸雅智先生をお迎えして

 

 「日本語教師のための物語創作ワークショップ」

 

をオンライン開催することとなりました。

田丸先生は普段から、日本全国で大人気のワークショップをされていますが、海外在住の日本語講師のみなさんのために、特別にオンライン開催してくださるということなので、この機会にぜひご参加ください。在韓日本語講師研究会、釜山日本語教師会はもちろん、韓国以外に在住の先生方もどうぞご参加ください。

【主催】
釜山日本語教師会(メイン担当)
在韓日本語講師研究会

開催方法:ZOOMオンライン会議
開催日時:3月23日(土)
時間:午後3時~5時ごろ 

参加申し込み(3月21日までにおねがいします!)➡ https://forms.gle/VBK88urejzwTu5tRA
*ZOOMのURLは3月22日に、参加申し込みアンケートにご記入くださったメールアドレス宛てにお送りいたします。

この貴重な機会を通じて、日本語教育に関する洞察を深め、新たな出会いや交流ができれば幸いです。ご参加をお待ちしております。どうぞお気軽にお申し込みください。



お問い合わせは、以下のメールでご連絡ください。

[お問い合わせ先]
●釜山および近郊の方  busanjapanese@gmail.com
●ソウルおよび首都圏の方     zaikannihonngokoushi@gmail.com
 運営スタッフ一同、心よりお待ちしております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

韓国の中では暖かい釜山でもマイナス温度の寒い中でしたが、2023年度12月例会が12月17日(日)午後3時よりZoomオンラインで開催されました。

今回は、韓国・日本・台湾から19名の先生が参加してくださいました。

 

今年度最後の例会は、横浜国立大学の河野俊之先生に音声学について、貴重な講義をお聞きすることができました。

河野先生は多くの留学生を指導されており、音声学、日本語教育学を中心に研究されており、現在、横浜国立大学で授業をされています。数多くの学会でも講演されたり、本も出版されたりしており、音声学の分野ではさまざまな視点から研究してこられ、また、日本語教師育成もされておられます。

テーマは、「韓国語話者に日本語アクセントをどう教えるかーアクセントを1つ1つ教える必要はないー」でした。

講義は、事前に多言語音声翻訳アプリ<ボイストラ>(https://voicetra.nict.go.jp/)をインストールすることから始まりました。アプリをどう活用するのか、わくわくしながら先生の講義に耳を傾けました。

先生はまず、「発音は教える必要があるのか」という根本の命題を参加者に投げかけられました。講義は始終Zoomのチャットを使い、参加者と相互コミュニケーションを取りながら、進められました。

 

そして、「音声教育における教師の役割は、教師が1から10まで全て教えるのではなく、『学生の独自の基準』を考えさせて、スポーツのように練習させる」という、この日一番の極意をご伝授くださいました。講義後のアンケートでも、この極意に対する驚きや感動が多数寄せられました。

 

また、事前にインストールしたアプリを活用することで、自分の発音をモニターすることができ、モニター結果を学習者同士話し合う練習方法も教わり、実際にブレイクアウトルームで参加者同士話し合うこともしてみました。

 

講義後のアンケートではそのほかに、この回のテーマであるアクセントについて「2音+2音の漢語のアクセントの傾向など、今日新たに知ることができ、よかった」「音声学についての講義は、ほかの分野に比べて聞ける機会が少ないので、また聞ける機会があればいい」等の感想が寄せられました。

そして、例会後の懇親会には、1時間以上密度の濃い講義をされ、お疲れの河野先生も参加してくださり、釜山日本語教師会の運営委員との出会いや、最新のご著書・ご研究についてのお話も伺い、先生の寒さを吹き飛ばす気さくな明るい雰囲気で例会は締めくくられました。

 

12月度例会担当 吹上、田中

 

2023年度12月度定例会のご案内

 

  「韓国語話者に日本語アクセントをどう教えるか」

 ーアクセントを1つ1つ教える必要はないー

  横浜国立大学 河野俊之先生

 

「師走」というだけあり、お忙しい毎日をお過ごしのことと存じます。

今年最後の定例会、12月の定例会のお知らせです。

あっという間に今年も最後になってしまいました。

 

最後は、横浜国立大学の河野俊之先生に音声学についてお話していただけることになりました。

河野先生は、多くの留学生を指導されており、音声学、日本語教育学を中心に研究されており、現在、横浜国立大学で授業をされています。数多くの学会でも講演されたり、本も出版されたりしており、音声学の分野ではさまざまな視点から研究してこられ、また、日本語教師育成もされておられます。

今回、韓国語話者のアクセント指導についてのお話、先生の研究のお話を釜山日本語教師会で講演していただきます。お忙しい先生にお願いして、今回、釜山日本語教師会にも機会をいただきました。

みなさんも、アカデミックな講義に参加してみませんか。

 

◆日時:2023年 12月 17日(日) 15:00~17:00 オンライン(ZOOM)

    

◆発表:「韓国語話者に日本語アクセントをどう教えるか」ーアクセントを1つ1つ教える必要はないー

   横浜国立大学 河野俊之先生

 

授業法、指導のヒントなどを聞くことができるいい機会になると思います。講演の後は、余裕をもって質問コーナーを設ける予定ですので、参加される先生方は積極的に質問されることをお勧めします。

河野先生に直接ご質問がありましたら、参加申し込みアンケートのメモ欄に、あらかじめご記入いただけるとありがたいです。(質問内容を事前に河野先生にお送りする予定ですので、お申し込みはお早めに!)

 

※本来、毎月第3週の土曜日に開催されますが、スケジュールの関係上17日(日)となりました。

 

参加ご希望の方は、次のようにご申請ください。

    -申請方法: オンライン申請    https://forms.gle/NfL8Fa6sZyuGwQmi6

    -申請締切: 12月14日(木)

 

皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

 

釜山日本語教師会 12月例会担当 吹上、小出、田中