お施主様のブログを見て回ると最近の家づくり事情というのが見えてきます。
苦戦している方が多いように感じますが、
これから下記に記載することも原因の一端を担っているかもしれません。
さて
最近の建設業界について書いていこうと思います。
建設会社の近況
消費税絡みの忙しさというのは落ち着いてきたように見えますが、新規の計画も着々と進んでおり、建設会社さんもこれまで同様に忙しい状態が続いており、3/31が消費税8%の締め切りになりますので、今年度いっぱいは忙しさが続きそうです。また忙しさが残っているという事は金額も下がりづらい状況が続いているとも言え、見積価格も安くなったというお声は残念ながら聞こえてはきておりません。
相場観
プランや仕上げ、構造により毎回変わるので一概には言えませんが、一年前と比べて概ね20~30%程値段が上がっている様に思えます。今では鉄骨もRCとほぼ同じというところまで価格が上昇しておりますし、木造も坪50~60万というローコストのモノはほとんど見なくなりました。見積書にも目を通すようにしておりますが、想定を下回って出てくる事がほぼ無いというのが現状です。ここ数カ月は単価の変動も激しく、二ヶ月後の単価は読めないとおっしゃる会員の方もいる程です。
今後の価格の動向について
残念ながら価格が落ちてきたというお話はお聞き出来ておりおません。今の見解では単価はこのまま横ばいか更に上昇するのではないかと見られています。理由は単純に下がるイベントが無いからです。来年には10%の駆け込みが待っておりますし、五輪も決まり大手は職人の手配を進めております。職人不足という問題はこの1年の間に改善するとは残念ながら思えませんので、実際には今の単価が続きやすいのではないかという見方が強いです。
お施主様の考え方の変化
これは他の設計事務所様にお聞きした情報を基にしておりますが、やはり設計事務所様にご依頼に来られる方は「増税前までに」という事でお金面を重視している方はそこまで多い訳ではなく、これまでと同じように自分のこだわり等を反映したい方が多いようです。当然時期がかぶれば増税前にというお施主様はいらっしゃるとは思いますが、それが第一になっている方はこれまで通りハウスメーカーやマンションを選ばれているようです。
今年の動向について
他の項目と少し被る部分もございますが、去年のピークに比べると業界全体での受注棟数はさすがに減少していると言わざるを得ません。しかし、去年の夏ごろに見積価格が上がっているという理由で今年の春先頃まで保留にされていた方も多くいらっしゃると聞きますし、法人様や地主様は変わらず動かれると思います。そして4月からは実際に増税を目の当たりにしますので、そこから建設の事を考えだすと思われる層もいらっしゃいます。そのように考えていくと、今年の仕事量もそこまで落ち込む事は無く、職人不足や単価の上昇が解決するとは言い難い状況だと言えます。
いかがでしょうか。
私も仕事上苦労する事も多い状況です。
家づくりを考えられている方は、
早め早めのご決断をされた方が良いかもしれません。
まずはご自身の状況や、どのような家を建てたいかという事をお考えになられてはいかがでしょうか。