私は前日のことで一時間程しか寝れなかったが、気持ちが落ち着かなったので少しだけジムで体を動かすことにした。突然、吐き気が込み上げてきて急いでトイレに駆け込んだ。私は4日に控えている裁判が不安で仕方がなかった。

ジムから戻ると急いで身支度を整え、弁護士のもとに向かった。途中で息子との面会を記録したものを確認しようとカメラをみると全て消えていた。夫に確認するとPCに落とした時に間違って消してしまったようだ。私は落ち着かなかったが、どうすることも出来なく、誰も家に入りませんように、と祈った。
弁護士の事務所には少し早く着いた。息子の状態、フォスターファミリーをかえてくれないこと、などを話した。弁護士からは当日に着ていく服装や証人として発言する場合、どう受け答えるか、などアドバイスがあった。特に私はネイティブではなく、通訳の申し出をしたのにも関わらず、却下されてしまったのだ。私にとって酷く不利な話だし、児相が私を集中攻撃してくるのは目に見えていた。
弁護士は夫の職場のソーシャルワーカーMとも連絡をとっていたので、ソーシャルワーカーMとナースが私たちの住む場所が安全かどうか州の基準にそって書類を作れると言っていたので早速、それを弁護士に相談した。もちろんそれは私たちの裁判において有利になるので翌日3日、行ってもらうことになった。それからソーシャルワーカーBの襲来のことも話した。

なんだかんだで2、3時間、みっちりと話し、私は既に勝つ気でいた。それでも夜になると私は不安で仕方がなかったし、常に息子はどうしているのだろうと心配で頭がおかしくなりそうだった。
最近、日本の児相について目にします。本当なのでしょうか?日本も合法誘拐をしているのですか?

渡米後すぐのことです。グリーンカードの手続きが間に合わなかった私は渡米後、一時帰国を息子としました。その時にたまたま小・中学の同級生と遭遇し、少し話をしました。彼女はアメリカ留学の経験もあり、今は医療関係の仕事をしているようです。「CPSの仕組みを病院にも取り入れたい」と言っていました。その時は何も思わなかったのですが、メディカルキッドナップが存在します。例えば出産時に稀に赤ちゃんが骨折することがあります。アメリカは保険などの関係で産後1、2日で退院となります。その後の検診で骨折がみつかり、虐待として両親が訴えられることがあります。医者、看護師には通報の義務が課せられます。マスメディアは私たちに親は子供を虐待する悪だ、というメッセージを送り続けています。子供に人権を、と掻き立て子供が嘘の証言をして親を貶め入れることも実際にあります。DV被害者が助けを求めても子供に悪影響にもかかわらず加害者と生活をしていた、として子供を取られることもあります。オリが合わない隣人に嘘の証言をされることもあります。別れたパートナーに教育費を払いたくないので嘘の通報をし、子供だけでなく、親権、名誉、親としての幸せを剥奪されることもあります。
日本でも幼児虐待(幼児だけにかかわりませんが)がますます問題視され、児相や警察が一般家庭に関わることが増えていると思います。だからこそ危機感を持って頂きたい。児相や警察と接しなくていけない時は必要最低限にしか話さず、必ず録音してください。あなたの言った言葉があなたを不利な状況に陥らせないためにも。自宅訪問なら家の片付けはもちろん、お薬、お酒、タバコなどはあるなら絶対に隠してください。ビールの缶を一缶でもみつけたならあなたはアルコール中毒に仕立て上げられます。実際にアルコール中毒やヘビースモーカー、持病、メンタル面で問題があるなら今すぐに専門医にかかりましょう。あパートナーからDVを受けているなら警察にいきましょう。問題が一つでもあればそこを狙ってくるでしょう。しかし、問題に取り掛かっているのであればたいていの場合は大丈夫だと思います。もし、あなたがシングルマザー・ファザーで子どもに関して困ったことがあれば児相に言えばいいのです。児相は子どもに関連していることならその家族を助けなければいけないからです。(残念ながら児相の本来あるべく姿は機能しておりませんが。)
そしてかかりつけの小児科医師に前もってかかっておき、診断書をもらいましょう。必ず最低二部は持ち、オリジナルは渡してはいけません。母子手帳も記入できることは何でも記入しましょう。
お子さんが学校に通っているなら成績表などまとめておきましょう。
医者にかかる場合はよく医者を選んでください。アメリカの場合、カウンセラーがソーシャルワーカーでもある可能性も高く、運が悪ければ通報しなくてもいいことで通報されるでしょう。なので医者やカウンセラー選びも慎重に行い、バックグランドチェックをしてください。
お子さんが小さければ小さい程、家庭内のことを話します。他人に誤解を与える言葉を選ぶ子もいますし、他者からの誘導尋問で実際に起こったこととは異なることを口にしてしまう子もいます。お子さんには日頃から注意しましょう。そして児相や警察がお子さんに接触した場合に備え、お子さんには弁護士あるいは親御さんがいなければ何も話してはいけないことを教えるのも手です。

なかなか日本語が出てこなく、もどかしくもあります。まだまだ書ききれないことがありますが、重要だと思いついたことを書き出しました。私の小さな声が少しでも誰かの役にたちますように。
また、なにか重要なことを思い出した時は書きます。

児童虐待の冤罪が多いアメリカですら実際に自分が経験するまで実態が分からない人が多いと思います。ニュースにでもなれば視聴者は事実関係など無視し、こぞって親を死刑にせよ、と騒ぐのです。もちろん実際に虐待がをしていたならきちんと処罰を行なうべきです。ですが、実際に何が起こったのか、背景に何があったのか、など事実を知らないうちに虐待者とレッテルを張るのはマスメディアに洗脳されてしまっている証拠でしょう。
まさか、と思うでしょうけど、その”まさか”なのです。刑事裁判の99.9%が有罪となる日本。その刑事裁判とまるでソックリなことが児童保護との間でおこるのです。

私は決して親は虐待などしないとは言っていませんし、虐待をしたなら処罰されるべきだと思っています。また、本来の児相の目的はいいことだと思うのですが、第三機関の監視がなければ合法誘拐がアメリカのように多発します。少しでも冤罪が減りますように。そして本来救われるべき子どもが一人でも多くどうか救われますように。
翌日に弁護士との面談を控えていた私たちは準備をしながら夕食は簡単にピザをオーダーすることにした。午後4時半くらいだったと思う。突然、旦那の携帯が鳴った。ケースワーカーBだった。私はビクビクしながら旦那が話し終えるのを待った。

「ケースプランにサインして欲しいみたいで今から来るって。」

一瞬、耳を疑った。ケースプランにサインしたらいつ息子が帰ってくるか分からないって言ったのに!

「あ、俺は別に『分かった』とは言ってないよ。来ても出なければ良いんだよ。」

と言い捨ててシャワーを浴び始めた。10分か15分経ってドアベルが鳴った。私の鼓動や吐息が外に漏れているような気すらした。その時、旦那の携帯がけたたましく鳴った。

私は暗くなった部屋でじっとしているだけだった。いや、正確には身体はガクガク震えていた。

外が静かになったものの、待ち伏せているような気がした。

その時だった。

ドンドン

何回も鳴るドアベル。

まだいる。

一向に去る気配がなく、旦那がそっとドアの覗き穴をのぞいた。

旦那がドアを開けると

ピザの配達のお兄さんが立っていた。

旦那はシャワーに浴びていて気づかなかったんだ、と言ってピザを受け取った。

ほっとするものの、その日は恐怖で寝れなかった。