大相撲は既に日本だけのものでは無くなった。
グランドチャンピオンたる横綱は、ここ何年もモンゴル人
の横綱しか生まれず、大関にしてもヨーロッパとモンゴル
の大関、そして今回の琴光喜の解雇により老兵魁皇が
日本人の番付最上位となっている。
日本人の若者の相撲離れによって、外国に門戸を開放
した以上、このような状況が来る事は充分予測出来た
事である。
元々、体格、体力に優る外国人が相撲を覚え、日本人
と対等に戦えるようになれば、柔道、バレーボールがそ
うであったように、日本人の小手先の子供騙しの手は
通じなくなるのは当然である。
私はこの状況を悪いとは思わないし、むしろ歓迎する
立場である。
日本生まれの相撲が世界に親しまれ、それに夢を求
めてやって来る若者が居て、日本だけの番付が世界
番付になるなんて、何と素晴らしい事でしょう。
柔道も今では日本のお家芸に止まらない程、外国で
の人気が高いスポーツとなっている。
今となっては、大相撲も日本の国技だからと硬直した
思考を捨て、もっと広く海外に門戸を開けば、悪しき
日本の伝統に蝕まれた日本相撲協会も生まれ変わ
る事が出来ると思うが、どうだろう・・・。
そうする事で、海外公演もボクシングや他の競技同
様、当り前に開く事が可能になると思うが、如何な
ものだろう・・・???
兎に角、1日も早くすっきりと生まれ変わった大相撲
を観戦したいものである。
注 : 今場所入幕した臥牙丸関の故郷グルジアでは
親御さんも楽しみにしていた筈である。
NHKも相撲協会も、モンゴル然り、ブルガリア、エスト
ニア、ロシア、グルジア、ブラジルなどなど内戦や貧困
に喘ぐ国に一服の夢と希望を齎す大相撲中継の役目
をもっと真摯にグローバルで重要なものだと自覚して
欲しいものである。