上海から帰国後、しばらくは実家にくらす母親の家に
同居をさせてもらっていましたが、実家からほど近い
場所に引っ越す決意をし、現在は夫婦と子供の4人で
生活しています。
アパート暮らしは当然家賃の発生やらすべての面で
実家にいた時よりもお金がかかります。
が、奥さんと子供達だけで気兼ねなく過ごせる時間は
何物にも代えがたい事です。
この引越しの際に、以前とはずいぶん違うな〜と
感じた事。
まず、日本を離れる15年ほど前よりも家賃が安くなって
いた事。
これは単純に需要と供給のバランスによるものだと
思われます。
つまり、首都圏と比べると人口が増えていない、
個人の増資ブームで賃貸物件が増えた事、などの
影響でしょう。
次に、敷金礼金等が省かれて引越し費用が安く済む事。
これもとてもありがたかった事です。
上海での引越しは、日系の不動産会社に依頼すると
大家さんへの礼金、不動産会社への手数料や補償金
などで家賃の2倍から3倍の手数料を取られてしまいます。
ただし、中国語が堪能ならばローカルの不動産屋さんに
依頼することも可能です。
この場合は、家賃1ヶ月分のみの手数料を大家さんと
不動産屋さんが3:7で分ける仕組みです。
でも日本との最大の違いは物件探しの際に決まりが
ない事です。
いろんなパターンがありますが
自分が経験した話の中では、、、
まずは中国人の友人から
投資目的で所有している
マンションに住んで欲しい
とたのまれる事。
当然相場よりもかなり安い家賃で最新式のマンション住人になれます。
このマンション、買えば軽く億を超える金額ですが
投資目的なので転売の話が進むと
退去しなければなりません。
次に、日本人が何らかの理由で今のアパートを
退去するときに、大家さんから同じ日本人で
誰か借りてくれる人はいないか探してくれないか?
と言う話が回ってきた時。
日本人は店子として非常に人気があります。
理由は簡単、とても綺麗に使ってくれるから。
逆を言えば、中国人や欧米人などはどんなに汚していようが
お構い無しで退去していくそうです。
引越しの際は身分証明書や就業証明書、VIZAなどを
コピーして大家さんと公安に渡さないといけませんが
物件探しやお金のことはかなり自分でアレンジが可能です。
交渉力も必要ですが、型にはまらない方法で
自分なりの部屋探しと、料金体系が大家さん個人の
考え方で変わってくるなど日本とはずいぶん違う引越しに
なります。
そして最大の違いは
家電や家具が全て揃っていること!
これに尽きます。
壊れた時なども大家さんに連絡すれば無償で修理、交換
または自分で買ってきてくれていい、その分は家賃から
引いておく、と言うパターンです。
海外ではこれが普通のようですが日本ではほぼ
スケルトンで渡されますから
引越しと同時に家電や家具など足りないものを
すべて買い揃わなければなりません。
これが今回の引越しの際かなり疲労する話になります。
この話は別の機会に。