東京武道館に避難された方に向けてボランティアを初めて、1週間がたちました。

あっという間でしたが、治療環境も整い、たくさんの方のご協力で、鍼灸以外の展開もできるようになりました。

そこで、協会での展開を助け合いの輪ステーションと名づけ、ボランティアを実施しております。

手伝いたいといったお問合せも多数いただいておりますので、経緯や実施内容などをまとめます。

詳細は以下をご確認ください。



はじめに
東京武道館に避難された方に向けて、鍼灸治療を提供しようと数名の鍼灸師によって始まったボランティアです。(ボランティアの団体ではありません)
東京武道館内での治療は、都から断られたため、近隣の治療院などの施設に相談したところ、快く引き受けていただき、営業時間外にベッドをお借りして治療を行っておりました。
また、近隣の教会にもご相談したところ、全面的にご協力いただけるということで、現在は、教会内で鍼灸治療をはじめ、いろいろなサービスを実施しております。

初めて1週間がたちますが、鍼灸師だけでなく心ある方々から、何かお手伝いできないかというお問合せをいただき、徐々に助け合いの輪が広がっており、すでに数十人の方がボランティア活動をされております。

私は、今回の災害があって、生きていくうえで何が大切なのかを強く考えさせられました。
ボランティアだからといって、提供する側と受ける側といった形で分けたくはなく、この日本を震撼させた天災と原発の問題を、被災した人たちと一緒になって考え、一緒に乗り切っていきたいと考えております。


概要

日時 : 月曜~土曜 13:00~20:00

場所 : プロテスタント綾瀬東部教会(足立区東綾瀬1-23-9)

連絡先 : masatomo@shiozaki.me (塩崎) 090-9149-6245(受付)


実施内容

教会を拠点として被災者のニーズによって、いろいろな施策を実施しております。

鍼灸治療
睡眠不足、慢性疾患、不定愁訴などあらゆる症状を訴えがあり、鍼灸治療で、少しでも健康な状態に戻していただきたいと思います。
また、東京武道館前での告知展開とともに被災者の方々とコミュニケーションを図り、要望などを吸い上げております。

フリースペース
無料でお茶などを提供。
ここでも、被災者の方々とコミュニケーションを図り、要望などを吸い上げております。

子供の遊び場
暖かい部屋で、絵本やおもちゃを用意しております。
子供たちが遊んでいる間、お母さんにはゆっくり休んでいただければと思います。

料理教室
教会の方々や地元の婦人会の方々のご協力により、定期的に料理教室を実施。

イベント

現在、4月16日にコンサートが決まっておりますが、他にも礼拝堂でのコンサートを企画していきたいと思います。
また、体を動かしていないと思うので、ドッチボール大会や、気晴らしにお花見なども企画しております。

その他
近所の方が、お風呂を貸してくれて、ゆっくりお風呂に入っていただけます。


ボランティア参加希望の方へ
我々はボランティア団体ではございませんので、組織だって動いているわけではありません。
心ある人たちが集まり、徐々にその輪が広がり、できることを提供しております。
なので、我々から、何かをお願いしたいということはございませんが、ボランティアご希望の方は、我々と一緒に、被災者の方々と直に話しをして、何が必要なのかを引き出してみてはいかがでしょうか。
必ず、何かできることがあります。


なお、私たちの展開は、メーリングリストで日報を配信したり、こまっている方がいたら、こういったことができないかという相談もメーリングリストを通じて配信しておりますので、ぜひ、ご登録ください。

メーリングリストへの登録は、以下のメールアドレス(塩崎)まで登録希望の旨、メールアドレスをお送りください。

masatomo@shiozaki.me



東京武道館に避難されている方々は、被害のレベルもいろいろで、人によって求められているものが異なります。
教会のフリースペースで被災者の方々と話していただいてもいいですし、武道館前で子供たちと遊ぶことも立派な助けになると思います。


今まであった事例を挙げると・・・

大人を気遣っておもいっきり遊べていない子供がいます。
また、小さなお子さんのいるお母さんは、昼間は子供に付きっ切りで、夜中は集団で寝ているため、ぐっすり眠れず、子供の夜鳴きもあったりと気の休まるときがありません。
そこで、子供たちの遊び場を作りました。
中には、子供たちに、絵本の読みきかせをしてあげたいという方がいらっしゃり、武道館前の階段で絵本を子供たちに読んであげたり、教会で遊んだり、外でiPadでゲームをしたりと子供たちの相手をしています。
この間、お母さんの手から少し子供が離れ、お母さんの気晴らしができればと思います。


急な震災と見ず知らずの人たちとの団体生活で、大人にも、大変なストレスがたまっております。
喫煙所や、教会のフリースペースなどで、おじさんやおばさんのお話し相手になるだけでも、ストレスの発散になります。


東京から福島へ車で往復するため、ガソリンを入れておくポリタンクがほしく3日間都内を探し回ったけど見つからず途方にくれていた青年がいました。
我々の仲間にレーサーがいて、自宅にあったポリタンクを貸して解決できました。
個別の小さな問題のように思えるかもしれませんが、本人にとっては、大きな問題でした。

このように、話してみないと分からない被災者の悩みがたくさんあります。
ぜひ、皆さんも被災者の方々の声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか?
何かしたいという方は、ぜひ、一度、東京武道館前にいらっしゃってください。