朝の空気の中を歩きながら、小学校の投票所へ向かう。まだ周辺が静かに目覚める時間帯。
一票を投じながら心に浮かんだのは、「誰のための未来を選ぶのか」という問いだった。

この社会を支えているのは、政治家や制度だけではない。
家庭で、日々あたりまえのように子どもと向き合い、家族の生活を支えている母親の姿が、

社会の土台をつくっていると私は思う。

けれど、母親たちの多くは、いつも「自分のことはあとまわし。
悩みや不安があっても「大丈夫」と笑ってしまう。

そんな姿に、何度も救われてきた家族。

だからこそ、私たちは、オンラインで「ふれあい広場」を開いている。
子育てや家族のことに向き合っている中で、ほっとひと息つき、

自分自身の心を見つめ直す時間。情報ではなく、「自分を大切にする感覚」を、

ゆっくりと育んでいく場だ。一人でがんばりすぎていませんか?

ふれあい広場は、フッと心を緩め、心を整える時間を持つためにあります。
未来を選ぶ一票と同じくらい、「自分を大切にする時間」も、人生を変える力を持っています。

母親たちが安心して笑える社会へ。そのための小さな場を、これからも育て続けていきたいと思います。

 

ストレスケアの専門機関であるBTUでは、私たちの理念や取り組みをもっとやさしく、もっと身近に感じていただくために、 AI知能を使い丁寧にまとめられたBTUのストーリーを、穏やかな対話とともに、 あなたの日常に心がスーと楽になる気づきとわかるストレスケア情報を届けます。耳からゆっくり伝わる言葉が、 あなたの中に残るはずです。

 

 

~夏休みだからこそ見つめ直す家族との距離感のヒント~

夏休み。
子どもたちの学校が休みになり、家族で過ごす時間がいつもよりぐっと増える季節です。
楽しい時間も増える一方で、ふだんは気づきにくい家族との「距離感」に戸惑いを感じることもあるのではないでしょうか。

たとえば――
「子どもとどう向き合えばいいか迷う」
「パートナーとの時間がすれ違い気味」
「スマホやSNSが親子の関係に影響している気がする」
そんな“ちょっとした違和感”を見逃さず、大切に向き合うことが、心地よい家族関係をつくる第一歩です。

今回のテーマは「家族とのちょうどよい関係」

2025年7月26日(土)15:00~16:00、
オンラインにて開催されるふれあい広場では、
この「家族とのちょうどよい距離感」について、参加者の皆さんと一緒に考えていきます。

今回は特に以下のポイントに焦点を当てて進めていきます。

  • 子育てにおける「行動」と「寄り添い」のバランス

  • デジタルツール(スマホ・SNS)が家族関係に及ぼす影響

  • 親、子、パートナーそれぞれとの関係性の築き方

  • 自分自身の心を整えるリラクセーションの工夫

一方的な講義ではなく、皆さんと一緒に「気づき」を深めながら進める、参加型の時間です。
自分の家族との関係を振り返りながら、「わが家にとってのちょうどよい関係」を見つけるきっかけになればと思います。

ふれあい広場の詳細

  • 日時:2025年7月26日(土)15:00~16:00

  • 開催形式:オンライン(BTUアプリ または Zoom/Instagramにて視聴可)

  • 申込締め切り:2025年7月25日(金)

  • 申込方法:BTUアプリ またはこちらから


家族のあり方に「正解」はありません。
けれど、今の関係性を見つめなおすことで、ちょっとした工夫や意識の持ち方が、心地よい関係を築く大きなヒントになるはずです。

この夏、家族と過ごす時間の中で、
自分らしい関わり方と、心の余白を見つけてみませんか?

皆さまのご参加を心よりお待ちしています。

 

人の体は常に一定の体温を保つために、交感神経と副交感神経という2つの働きが絶妙なバランスを保っています。しかし、連日の猛暑により体温調節中枢(視床下部)がフル稼働し、交感神経が過剰に優位になることで、以下のような症状が現れます。

1.        慢性的な疲労感・倦怠感

2.        睡眠の質の低下(夜中に目が覚める、熟睡感がない)

3.        イライラ・集中力の低下

4.        食欲不振や胃腸の不調

 

最新の研究によれば、こうした自律神経のアンバランスは、血中のストレスホルモン(コルチゾール)やノルアドレナリン濃度の上昇と関係しており、長期的には免疫力の低下や情緒の不安定さにもつながることがわかっています。

 

ホメオストレッチで自律神経を調える

―この夏に取り入れたい3つの実践

日々の生活の中でできる簡単かつ効果的なアプローチが、ホメオストレッチです。また、以下のように時間帯ごとに意識して行うことで、交感神経と副交感神経のリズムを整えることができます。

 

朝の「目覚めのコース」で交感神経を穏やかに起動
起床後、自然光を浴びながら、胸部や背中を広げるようなストレッチを数分行うことで、副腎から分泌されるコルチゾールのリズムが整い、覚醒と活動の準備が整います。

 

冷房環境下の「こまめな体温調整」
意識的に足首、腰、首回りを冷やしすぎないよう、タオルケットなどで調整します。これにより、体表の温度センサーの過剰刺激を防ぎ、交感神経の過緊張を和らげる効果が期待できます。

 

夜の「安らぎのコース」で副交感神経を優位に
リラックスした時間帯に、安らぎのコース行うことで、睡眠ホルモン・メラトニンの分泌を助けると同時に、入眠しやすくなります。

 

 

 ~ハンドブックを活かしたセルフケア実践~

 

『ストレスケアカウンセリングの技法と実践』ハンドブックを、自分自身の健康管理のガイドとしても活用してください。

このハンドブックには、「脳幹をイキイキさせる生活術」や「自己受容を促す問いかけ」、「カウンセリング前のセルフチェック」など、日常にすぐに応用できる実践的な内容が詰まっています。

 

こんにちは。
今回は、私が創作したひとつの短い物語をご紹介させてください。
磁器として生まれながら、不完全であるがゆえに捨てられた壺が、
時を経て再び見出され、「翔(しょう)くん」という名前を与えられる。
そんな物語です。

かつて不良品と呼ばれたその壺は、やがて人の心を揺さぶる磁器となり、
その存在は世界へ羽ばたいていきます。

物語の中で描いたのは、
「欠けていても、ゆがんでいても、それが美しさになる瞬間がある」ということ。

壺は、自分で自分の価値を語ることはできません。
でも、誰かがその静けさに目をとめたとき、
そこには深い物語と感動が宿っていたのです。

 

私たちストレスケアカウンセラーが向き合う人の中にも、
かつて「ものはら」にいたような人がいます。
声なき声に耳を傾け、まだ名づけられていない価値を見出すこと。
それこそが、私たちの役割の一つではないでしょうか。

翔くんの物語が、
「寄り添うとはどういうことか」を、あらためて感じるきっかけになれば幸いです。

 

 

翔くん  ものはらから生まれた希望

ぼくは、小さな壺。

 

 

生まれたのは、今からおよそ四百年前。
日本で初めて磁器が焼かれた時代だった。

まだ誰も知らない“白き器”を目指して、
職人たちが手探りで土をこね、釉薬を試し、窯を焚いた。
その中でぼくも、生まれた。

 

けれど、ぼくはうまく焼き上がらなかった。
首が少し前に傾き、形もいびつで、どこか頼りない。
「これは売りものにはならないな」
そう言われて、ぼくは“ものはら”不良とされた焼き物たちの捨て場に放り出された。

ものはらは静かだった。
誰も言葉を交わさず、ただ風が吹き、雨が落ち、
やがてぼくは土に埋もれていった。

何かを望むでもなく、何かになろうとするでもなく、
ぼくはただ、不良品として、そこにあった。

 

時は流れ、土の奥深くで、ぼくの中で何かが静かに変わっていた。
それは目に見える変化じゃなかったけれど、
炎をくぐった記憶と、時の重みが、
少しずつ、ぼくを育てていったのかもしれない。

 

ある日、誰かがぼくを掘り出した。
手の中に収まるほどの、古びた壺。
首の傾いたぼくを、その人は、まるで宝物を見つけたように抱えた。

その後、ぼくは何人もの手を渡りながら旅をした。
誰もがぼくを大切に扱ってくれたけれど、
名前もなく、ただ“初期伊万里の欠け壺”と呼ばれていた。

 

そして、2025年、ぼくはある人と出会った。
その人は、ぼくをそっと飾って、静かに語りかけてくれた。

「首をかしげてるね。まるで、何かを想っているみたいだ」
「不完全だけど、それがかえって美しい」
「きみは、飛び立つ準備をしているように見えるよ」

そう言って、その人はぼくに翔(しょう)という名前をくれた。
翔ぶ壺――世界に感動を届ける、静かな力があるって。

ぼくのゆがみは、欠点ではなく個性となり、いびつな形は、誰かの心に届く“物語”になっていた。

 

あのとき、何者でもなかったぼくが・・・
いまは、見た人の心を揺らす存在になっている。
人は、欠けたところにこそ、やさしさを見つけるのかもしれない。

首をかしげたぼくは、かつては不良品と呼ばれたけれど、
時を経て人の心を揺さぶる磁器となり、世界へ羽ばたいていったのだという。

相談者から「資格を取っても、思ったように稼げなかった」

そんな声を耳にすることが、この数年で一段と増えてきました。

副業ブームや再就職支援の流れの中で、世の中にはさまざまな

「資格取得講座」があふれています。けれども実際には、「資格を取れば収入になる」という時代は、

すでに終わりを迎えているのかもしれません。

 

今の時代にふさわしい“学びの価値”を改めて見つめ直す必要があります。

かつては、「資格があれば仕事になる」と言われた時代がありました。

しかし今の社会では、スキルや知識だけでは通用しない場面が増えています。 

そのような時代において、BTUが届けたいのは

「学ぶことで、自分自身や人との関係、生き方そのものが整っていく」という深い価値です。

 

ストレスと向き合い、自分の感情や思考のパターンに気づくこと。

大切な人との関係を見直し、これからの人生をどう生きるかを考えること。

 

BTUのストレスケア教育は、そうした内面の変化を大切にしています。

「資格で収入を得たい」と考えて学びを始めた方ほど、続けることが難しくなる傾向があります。

反対に、「今の自分を変えたい」「これからの人生を整えたい」といった内側からの

動機を持った方は、学びを深めながら、自然と人との関係性も良い方向に変化していくのです。

「自分を整えること」が、これからの時代の生きる力になります。

BTUでは、資格という手段の先にある「生きる力」に注目しています。 

感情を整える力、人との距離感を調整する力、困難な状況の中でも立ち直る力。

これらは、知識や肩書き以上に、日常生活の中で大きな力を発揮します。

とくに中高年の方にとっては、人生の後半をどう歩むかという問いが、

より深く心に迫ってくる時期ではないでしょうか。

 家庭や職場の人間関係、親の介護、自身の老いといった問題と向き合う中で、

自分自身の心をどう支えるか。その答えを探している方にこそ、BTUのストレスケアは力になります。

 

資格ではなく、経験が誰かの安心につながる

BTUで学んだ方々の多くは、自分の変化を通して得た気づきや技術を、

家族や地域社会の中で自然と活かすようになります。 

たとえば、お子さんやご両親との関わり方が変わったり、

地域活動やボランティアの場で「安心」を届ける存在になったりすることもあります。

「あなたと話せてよかった」「ありがとう」と言われる時間は、

何ものにも代えがたい人生の喜びではないでしょうか。

社会の中で求められているのは、資格そのものではなく、

心が整った人の在り方なのだと私たちは考えています。

学びは、未来を変える小さな一歩です。BTUはこれからも、

「資格」や「肩書き」ではなく、自分自身を整える力こそが

最も確かな財産であるという想いのもと、必要な方に必要な学びを届けてまいります。

 

 ダイエットじゃない、心と体にやさしい「3kgの習慣」

 

「痩せなきゃ」と思うと、つい気が重くなる。食べちゃダメ、動かなきゃ、って自分を責めがちになる。でも本当は、もうちょっと自由で、ゆるくていい。目指すのは、3kgの変化。
たったそれだけ。でも、ちゃんと変わる。その方法は「がんばらないこと」かもしれません。

 

特集

たった3kgの変化がくれるもの

若く見える・気分が上がる・体調も整う、毎日が少し楽しくなる

 

「ダイエット」と聞くと、つらそう、がまんが多そう……そんなイメージがあるかもしれせん。でも、まずは**「3kgだけ」**を目指してみませんか?

この小さな変化が、見た目・気持ち・体調にまで、じんわりと心地よい変化をもたらしてくれます。

 

3kg減ると、こんなに見た目が変わる!

顔まわりがスッキリして、目鼻立ちが際立つ

首元や鎖骨がきれいに見えるようになる

お腹やウエストのシルエットが整い、服選びが楽しくなる

女性は、体重の少しの変化でも「顔に出やすい」と言われます。
実際に3kg減っただけで「最近なんだかきれいになったね」と言われることも少なくありません。

 

実年齢より若く見えるってほんと?

体重が少し減ることで…

ほうれい線が薄くなる

フェイスラインが引き締まる

血流がよくなり、肌ツヤがアップ

こうした変化が重なると、実年齢より5歳若く見える印象に。
「若返ったように見えるね」と言われると、気持ちまで明るくなります。

 

 3kgの変化は、気分の変化にも表れます。

動きが軽くなり、自然と行動が前向きに

外出やオシャレが楽しくなる

写真を撮られるのも、少しうれしくなる

人と会いたくなる

「見た目の変化」よりも、「気持ちや行動の変化」の方が大きいと感じる方も多いのです。

 

 がんばりすぎない。ゆるく続けて、いつの間にか変わる

ストイックな努力はいりません。
たとえば……

ごはんを少しだけ控える(茶碗普通盛で250キロカロリー)

甘い飲み物をお茶や水に変える(甘い紅茶飲料やフルーツジュースを毎日1本飲むと、月で7,000〜9,000kcalになり、なんとこれは体脂肪約1kg分に相当)

階段を選んでみる(下半身の筋力強化や血流改善、骨密度維持にも効果的)

ホメオストレッチで心身を整える(過剰な食欲を抑えてくれます)

 

さらに、軽い散歩(早歩きで約20分)やホメオストレッチを10分行うだけでも、約110kcalを消費できます。残りの140kcalを食事で少し調整するだけで、1日250kcalのやさしい赤字(摂取カロリー < 消費カロリーの状態)が作れます。

 

たとえば、こんな一日でOK!

朝:バターなしトースト+卵(−70kcal)

昼:ごはんちょこっと少なめ(−70kcal)

夕方:散歩20分(+80kcal消費)+ホメオストレッチ10分(+30kcal)

食事と動きを組み合わせて、無理なく250kcalをクリア!

 

 

まとめ

まず3kg。だけど、得られるものはたくさん

顔が明るく、すっきり見える

服が似合うようになる

若々しく見える

気持ちが前向きになる

からだが軽くなり、体調も整いやすくなる

たった3kgでも、姿勢や呼吸がラクになったり、疲れにくくなったりと、体の中から感じる変化があります。
小さな一歩が、自分をもっと好きになるきっかけに。

さあ、今日から。楽しみながら、わたしらしく変わる習慣を始めてみましょう。
3kgの変化は、想像以上のあなたに出会うきっかけになります。

 

 


※この内容は、「体にやさしい生活習慣を通じて無理なく体調を整える」ことを目的としています。極端な制限や過剰な運動は推奨していません。

 

科学的な補足
脂肪1kgを減らすには約7,200kcalのエネルギー赤字が必要とされています。3kg減量には約21,600kcalの赤字(摂取カロリー < 消費カロリーの状態)が必要。1日250kcalの調整(食事と活動の工夫)を約3か月続けることで、健康的に3kgの減量が可能です。

 

こんにちは。
今年は例年以上に、心や身体の変化を感じるという声が多く寄せられています。
物価の高騰、家族や職場のこと、将来への不安──

そのすべてが、知らず知らずのうちに心を疲れさせています。

そんな今だからこそ、あらためてお伝えしたいのが

「ストレスケアの価値創出」というテーマです。

 

◆ いつも「誰かのために」が優先されている方へ

家族を支え、子どもを育て、仕事に励む。
でも、その中で、わたし自身の気持ちや体調は後回しになっていませんか?

ストレスケアは「特別な人のための技術」ではなく、
自分を守り、自分に立ち返るための生活知です。

「母」や「妻」や「役職」ではなく、わたし自身を取り戻す時間。
それが、結果として大切な人たちへの安心にもつながっていきます。

 

◆ 年齢とともに深まる心の重みを感じている方へ

「若い頃のようにがんばれない」「眠りが浅い」「誰かと話したい」
そんな思いを、口に出せずに過ごしている方もいらっしゃるでしょう。

年齢を重ねるということは、心が少しずつ整理の時期に入るということでもあります。
だからこそ、自分を責めるのではなく、身体をゆるめ、心に耳を傾ける時間が必要です。

ストレスケアは、何歳からでも始められる心を癒す技術です。
今日から少しずつ、自分にやさしく接してみませんか。

 

◆ がんばることが当たり前になっている方へ

「がんばっているのに報われない」
「感情をうまく伝えられない」
「相談しても“わかってもらえない」

そんな気持ちを抱えながら、笑顔で日々をこなしている方も多いのではないでしょうか。
ストレスケアは、そんな日常を根本から変えていく力になります。
感情に気づくと、人との距離感も変わり始めます。
その変化の一歩が、あなたの人生に安心と自由をもたらします。

BTUでの学びは、単純に資格や収入を目的としたものではありません。
それは、わたし自身の人生に責任を持つという、
静かで深い決意に寄り添うものです。

これからも、教室は安心して心を整えられる場所として、
皆さんのペースで歩みを支えてまいります。

ふれあい広場では、「ストレスケアの価値創出」をテーマに、
それぞれの生活に即したワークや語り合いの場をご用意しています。
ぜひ、心にひとつでも響く言葉を見つけにいらしてください。

皆さんの毎日が、少しでも軽やかになりますように。

6月に入り、雨の音が日常の風景に加わる季節になりました。
曇り空が続くと、気分までどんよりしてしまう…そんな声を耳にすることも少なくありません。

実は、湿度や気圧の変化は、自律神経のバランスに大きく影響すると言われています。なんとなく体が重い、イライラしやすい、やる気が出ない…そんな不調を感じるときは、「気のせい」ではなく、体や心からのサインかもしれません。

こうした季節には、日々の中で小さな「整え直し」を心がけることが大切です。

たとえば…

o  朝、深呼吸しながらカーテンを開ける

o  短時間でも軽いストレッチを取り入れる

o  湯船につかって体を温める

o  好きな香りや音楽でリラックスする時間をつくる

これらは、自律神経を整え、気分の切り替えを助けるシンプルな方法です。

 

雨の日にふと感じる、言葉にならない気持ちの揺れ。その繊細な心の動きをテーマに綴ったのが、拙著『雨の日の過ごし方』です。曇り空の向こうにある静かな安らぎを見つけるための、小さなヒントを詰め込みました。よろしければ、雨の午後にそっと開いてみてください。

 

BTUでは、こうした季節ごとのストレスの傾向や、そのケア方法を学べる機会を設けています。
7月には、ストレスケア教育に携わるメンバー向けのオンライン研修も予定されており、「実際に役立つケアとは何か?」を皆で改めて考える機会となります。

また、子育てや介護、休職中の方などを対象とした「学びの優遇制度」もご案内しています。「学びたい気持ちはあるけれど、一歩を踏み出すのが不安」という方へ、そっと背中を押せる制度です。ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

雨が続く季節こそ、自分の内側に目を向け、こころとからだをやさしく整えるチャンスです。無理をせず、自分に合った方法で、少しずつ「ちょうどよい毎日」を育てていきましょう。

 

現代社会は、情報過多・過密な人間関係・労働の多様化・経済的不安定性といった複雑な構造の中で、多くの人が慢性的なストレスにさらされています。こうした「ストレス社会」において、ホメオストレッチを核とするブレインバランスメソッドは、個人と社会の健全なバランスを取り戻すための重要な手段となり得ます。

 

1.ストレスの構造とホメオストレッチの役割

ストレスは個人の問題にとどまらず、社会構造が生み出す現象でもあります。たとえば長時間労働、育児・介護の負担、SNSによる同調圧力など、現代のライフスタイルそのものが緊張や不安を恒常化させています。

ホメオストレッチは、専門的な知識を必要とせず、誰もが日常的に実施可能な技法として、個々の自己調整能力を高めます。また、地域コミュニティや教育現場、職場で導入することで、相互の関係性の質を改善し、孤立や分断の解消にも寄与することができます。社会の変容がストレスの根源であるならば、身体を通じたケアの普及は、新たな社会的連帯の形成にもつながります。

 

2.自律神経とホメオストレッチの生理作用

ホメオストレッチは、副交感神経を優位に導く独自のストレッチ法です。東大や東北大学などとの実証研究では、筋緊張の左右差の調整や脳幹の活性化が確認されており、心拍変動(HRV)の改善や、ストレスホルモン(コルチゾール)濃度の低下も報告されています。これは、ホメオストレッチが身体のホメオスタシスを促進する科学的根拠を示すものであり、単なる「流行りのリラクゼーション」ではなく、脳中枢や自律神経系に直接働きかけるニューロバランスケアであることを裏付けています。

 

3.自己受容と回復力の促進

ストレスによる心理的疲労や不調の背景には、自己否定や過剰な役割期待、感情の抑圧といった内面的な要因が存在します。ホメオストレッチの実践は、身体感覚への気づきを通じて、自分自身への肯定的な関わりを取り戻すきっかけになります。また、継続的な実践を通じて得られる自己調整感や安心感は、心理学でいうレジリエンス(回復力)の土台を築き、環境変化に柔軟に対応できる心の強さを育みます。「わたしはわたしでいい」という自己受容の感覚は、身体から始まります。

 

ストレス社会におけるホメオストレッチは、単なる身体への働きかけにとどまらず、社会的な分断への対抗策であり、科学に裏打ちされた脳の活性化、自律神経系の調整法であり、心理的再生を促す自己受容の技法でもあります。