友情対決が一転 | 三澤トレーナー日記・「七人のボルサリーノ」

三澤トレーナー日記・「七人のボルサリーノ」

①ミサワ整骨院&治療②トレーナー③社長業やもろもろの活動④プロレス⑤はまじめに健康指南⑥酔いどれて裸祭り⑦世の中や人生について語る。7人のボルサリーノ三澤が登場する、多重人格日記。毎日お楽しみください!

いやはや、友情マッチになると思いきや、壮絶な試合になってしまってものだ。
天山広吉VS小島聡の一戦。

小島選手は、強烈な顔面打撲を負い、眼底骨折の疑いで吐き気を訴え、救急車で病院へ。

天山選手は、コーナーから頭を真っ逆さまにリングへ打ち付けられる。
本人いわく、「バキッと音がして、折れたかと思った。」

正直ゾッとした。
頚椎手術後の天山の首は、どの位危険な技に耐えられるか不明である。
正直なところ、あのような技はかけられて欲しくない。

昔のように、一日の中で中堅の試合という位置づけがあれば別であるが、今は全てがメインに絡むスタイル。
復帰した天山とて、例外ではない。
トップ戦線に帰り咲くことを願い、今回のG1でそれを証明してみせた。
と同時にそれは、頚椎にまた負担がかかり、危険性は増すということでもある。

若手同士の激しい試合の裏で、比較的安心して見られると思っていた試合。
ところが、この結果。

アクシデントが起こると、ケガの防止についてしたり顔で語る者も多いが、
したり顔はしたり顔。

予防と防止は違う。
これを多くのしたり顔が混同する。
プロレスは危険を伴うものなのだ。

天山vs小島

プロレスがケガを覚悟で闘うものであり、
プロレスがケガを覚悟で観るものだ、
ということをあらためて考えさせる一戦であった。