ザ・ウォーカー・ブラザーズのジョン・ウォーカー死去
The Walker Brothers : 2011-05-10
ザ・ウォーカー・ブラザーズのジョン・ウォーカーが死去した。シンガー、ギタリスト、そしてソングライターとして活躍したジョンは5月7日(土)、ロサンゼルスの自宅にて肝臓癌で亡くなった。
ジョンの公式サイトには「お伝えするのも非常に悲しいことですが、ジョン・ウォーカーさんがロサンゼルスの自宅にて5月7日亡くなられました。彼は愛される夫であり、兄弟であり、父であり、祖父であり、友人であり、そしてアーティストでした」と彼の死を惜しむコメントが掲載された。
ジョン・マウスとして生まれ、10代の頃からウォーカーを名乗り始めたジョンは、1964年にザ・ウォーカー・ブラザーズを開始し、ウォーカーの苗字を共にバンドのために名乗ったスコット・エンゲルとゲイリー・リーズの3人という顔ぶれで落ち着いた。
ゲイリーは友人でありバンド仲間のジョンを追悼している。「ジョンの家族、僕、そして全てのファンにとって、今日はとても悲しい日です。ジョンはグループの創設者で、初期のリードシンガーでした。そして、多くの人は気づいてはいませんでしたが、彼は素晴らしいギタリストでもあったんです。思いやりのあるソングライターで、色んなスタイルを持つ紳士でした。僕ら3人は素晴らしい冒険を一緒にして来て、当時、自分達がポップの歴史の一部を作っているなんて全く気付いていなかったものです。彼の音楽は永遠に生き続け、そしてジョン自身も人々の心から消えることはないでしょう」
メンバーは全員アメリカ人であるものの、「太陽はもう輝かない」「僕の船が入ってくる」などのヒット曲でまずイギリスで火がつき、グループの代表曲「涙でさようなら」はイギリスでは1位を獲得し、アメリカでは16位止まりだったものの、世界中で100万枚以上を売り上げた。
1965年から1967年の間に活動した後、1968年にグループは解散。1970年代には再結成を果たし、アルバム3枚を制作し成功を収めようとしたのだが、70年代終りには再び解散している。これまでに、グループは総計2300万枚のアルバムを売り上げている。
ジョンは癌と診断された際には新作に取り掛かっており、スコットもまたソロで成功したが、ゲイリーだけは音楽業界から身を引いていた。
BANG Media International
(「邦楽・洋楽情報満載の音楽ポータルサイト!! ミュージック エンタテインメント サイト バークス」より引用)
上の画像を見ても判るように、ウォーカー・ブラザーズは日本でも大人気だったよう(物心つく前だったので想像するしかないのですが。浴衣姿は無理やり感が漂ってます)。
チョコレートのCMキャラクターって、旬のトップ・アイドルが抜擢されるのが定番。同時代のモンキーズや、後のベイ・シティ・ローラーズというラインですね。ファンの男女比でいえば、女子が圧倒的だったに違いありません。
短い活動期間にも関わらず、YouTubeには沢山の楽曲が犇めいてました。その中から有名な楽曲をピックアップしてみようと。
「ダンス天国」 ウォーカー・ブラザーズ
まずは一番キャッチーなダンス・ナンバーから。ウィルソン・ピケットのヴァージョンも有名ですが、日本ではやはり彼らのが。日本のグループサウンズもカヴァーしてました。
「涙でさようなら」 ウォーカー・ブラザーズ
バート・バカラックの大傑作。全英1位も頷けます。アメリカよりイギリスでのウケが良かった彼ら。
「僕の船が入ってくる」 ウォーカー・ブラザーズ
彼らのレパートリーで、私が最も好きなのがこの曲。ライチャス・ブラザーズに通じるものが。
「孤独の太陽」 ウォーカー・ブラザーズ
調べてみるとこの曲は、日本独自のヒット曲なのだそう。欧米人は逆に知らないかもしれません。こういうメロが当時の日本人には受けたようで。
「やさしい悪魔」 ウォーカー・ブラザーズ
タイトルに惹かれたのですが、聴いてみたらイマイチ。キャンディーズには敵いませんね。
彼らはカヴァー曲も多数残しています。その代表がロネッツの「ウォーキン・イン・ザ・レイン」
「ウォーキン・イン・ザ・レイン」 ウォーカー・ブラザーズ
「ウォーキン・イン・ザ・レイン」 ロネッツ
ビートルズ、ストーンズ・ファンにはこちらを。
「スロウ・ダウン」 ウォーカー・ブラザーズ
この曲はオリジナルのラリー・ウィリアムズより、ビートルズ・ヴァージョンの方が遥かに聴かれてますね。
「テル・ミー」 ウォーカー・ブラザーズ
「テル・ミー」のカヴァーなんて、訃報が無かったら一生知らずに過ごしていたかも。ジャガー=リチャードが駆け出しの頃の作品です。
当時ファンだった女の子も、とうに還暦を迎えているはず。彼女達は彼の訃報に涙するのでしょうか? もしかすると、ファンだった記憶さえ定かでないかも。
↓ストーンズのカヴァーは、かなりの珍品かと。これだからYouTubeめぐりはやめられません。
にほんブログ村
↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
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追記
2011年5月11日(水曜日)、にほんブログ村人気記事の第2位に選ばれました。
タイムリーな記事なのが幸いしたようです。
残念ながらブログはランキング下位に低迷しているので、バナーをクリックして貰えると凄く有り難いです。
The Walker Brothers : 2011-05-10
ザ・ウォーカー・ブラザーズのジョン・ウォーカーが死去した。シンガー、ギタリスト、そしてソングライターとして活躍したジョンは5月7日(土)、ロサンゼルスの自宅にて肝臓癌で亡くなった。
ジョンの公式サイトには「お伝えするのも非常に悲しいことですが、ジョン・ウォーカーさんがロサンゼルスの自宅にて5月7日亡くなられました。彼は愛される夫であり、兄弟であり、父であり、祖父であり、友人であり、そしてアーティストでした」と彼の死を惜しむコメントが掲載された。
ジョン・マウスとして生まれ、10代の頃からウォーカーを名乗り始めたジョンは、1964年にザ・ウォーカー・ブラザーズを開始し、ウォーカーの苗字を共にバンドのために名乗ったスコット・エンゲルとゲイリー・リーズの3人という顔ぶれで落ち着いた。
ゲイリーは友人でありバンド仲間のジョンを追悼している。「ジョンの家族、僕、そして全てのファンにとって、今日はとても悲しい日です。ジョンはグループの創設者で、初期のリードシンガーでした。そして、多くの人は気づいてはいませんでしたが、彼は素晴らしいギタリストでもあったんです。思いやりのあるソングライターで、色んなスタイルを持つ紳士でした。僕ら3人は素晴らしい冒険を一緒にして来て、当時、自分達がポップの歴史の一部を作っているなんて全く気付いていなかったものです。彼の音楽は永遠に生き続け、そしてジョン自身も人々の心から消えることはないでしょう」
メンバーは全員アメリカ人であるものの、「太陽はもう輝かない」「僕の船が入ってくる」などのヒット曲でまずイギリスで火がつき、グループの代表曲「涙でさようなら」はイギリスでは1位を獲得し、アメリカでは16位止まりだったものの、世界中で100万枚以上を売り上げた。
1965年から1967年の間に活動した後、1968年にグループは解散。1970年代には再結成を果たし、アルバム3枚を制作し成功を収めようとしたのだが、70年代終りには再び解散している。これまでに、グループは総計2300万枚のアルバムを売り上げている。
ジョンは癌と診断された際には新作に取り掛かっており、スコットもまたソロで成功したが、ゲイリーだけは音楽業界から身を引いていた。
BANG Media International
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上の画像を見ても判るように、ウォーカー・ブラザーズは日本でも大人気だったよう(物心つく前だったので想像するしかないのですが。浴衣姿は無理やり感が漂ってます)。
チョコレートのCMキャラクターって、旬のトップ・アイドルが抜擢されるのが定番。同時代のモンキーズや、後のベイ・シティ・ローラーズというラインですね。ファンの男女比でいえば、女子が圧倒的だったに違いありません。
短い活動期間にも関わらず、YouTubeには沢山の楽曲が犇めいてました。その中から有名な楽曲をピックアップしてみようと。
「ダンス天国」 ウォーカー・ブラザーズ
まずは一番キャッチーなダンス・ナンバーから。ウィルソン・ピケットのヴァージョンも有名ですが、日本ではやはり彼らのが。日本のグループサウンズもカヴァーしてました。
「涙でさようなら」 ウォーカー・ブラザーズ
バート・バカラックの大傑作。全英1位も頷けます。アメリカよりイギリスでのウケが良かった彼ら。
「僕の船が入ってくる」 ウォーカー・ブラザーズ
彼らのレパートリーで、私が最も好きなのがこの曲。ライチャス・ブラザーズに通じるものが。
「孤独の太陽」 ウォーカー・ブラザーズ
調べてみるとこの曲は、日本独自のヒット曲なのだそう。欧米人は逆に知らないかもしれません。こういうメロが当時の日本人には受けたようで。
「やさしい悪魔」 ウォーカー・ブラザーズ
タイトルに惹かれたのですが、聴いてみたらイマイチ。キャンディーズには敵いませんね。
彼らはカヴァー曲も多数残しています。その代表がロネッツの「ウォーキン・イン・ザ・レイン」
「ウォーキン・イン・ザ・レイン」 ウォーカー・ブラザーズ
「ウォーキン・イン・ザ・レイン」 ロネッツ
ビートルズ、ストーンズ・ファンにはこちらを。
「スロウ・ダウン」 ウォーカー・ブラザーズ
この曲はオリジナルのラリー・ウィリアムズより、ビートルズ・ヴァージョンの方が遥かに聴かれてますね。
「テル・ミー」 ウォーカー・ブラザーズ
「テル・ミー」のカヴァーなんて、訃報が無かったら一生知らずに過ごしていたかも。ジャガー=リチャードが駆け出しの頃の作品です。
当時ファンだった女の子も、とうに還暦を迎えているはず。彼女達は彼の訃報に涙するのでしょうか? もしかすると、ファンだった記憶さえ定かでないかも。
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追記
2011年5月11日(水曜日)、にほんブログ村人気記事の第2位に選ばれました。
タイムリーな記事なのが幸いしたようです。
残念ながらブログはランキング下位に低迷しているので、バナーをクリックして貰えると凄く有り難いです。