「法律と人種と環境についての講演」 | ブラウンの熊たち

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こんにちは、蛙です。



全然関係ないけど、どうしてか僕の記事をいつもグーグルで翻訳して読んでくれる母が
「写真も入れてね!」と言ってきたんで入れよっかって思ってこんなことになりました。


今日はアフリカ学入門のクラスが終わった後に、必修の講演に出席しました。
一週間置きにゲストレクチャーが授業中にあるんだけども、
その上に、4回くらい授業以外の時にゲストの講演のために集まらないといけません。
今日がその一回目でした。

どういうレクチャーだったかというと、
「法律と人種と環境についての講演」というちょっとわかりづらい名前がついてました。
講演者は、意外と、40代の白人の男性でした。
アフリカ学入門という名前のクラスなのに、
黒人だけではなく、白人のゲストも来ることが正直ちょっと意外でしたが、このクラスのすごくいいところだとも思います。
一つの人種だけから意見を聞くのではなく、多様なゲストが講演しに来てくださっています。

とにかく、この人はブラウン卒で、マイアミ大学で法学の教授をやっていらっしゃる方です。


三つの裁判を通して、法学では人種はどういう風に扱われるかという話をされていました。

一つ目は、麻薬取引が行われた可能性があるホテルの部屋にいた黒人の件でした。
被告人は、麻薬取引だと思っていなかったという証言に対して、
検事が「黒人。。。ヒスパニック。。。そして400万円がホテルの部屋にある。なのに麻薬取引だと思わないわけ?」
と言ったそうです。
まるで黒人だからきっと麻薬取引に関わってるみたいな言い方だったのに、異議もなく通されました。



二つ目は、バス発着場が低取得の黒人の町に移ったという件でした。
バス発着場を見えないところに置くことによって、
マイアミ市が隣の都市との裏取引で80億円を手に入れようとしました。
人口密度の高い町で子供がたくさんいるから当然危ないのにも関わらず、
お金にひかれてしまったマイアミは住人の抗議を無視しました。
マイアミ大学の教授が被告代理人としてマイアミ市と戦った時に、
低取得の町の住人を裁判所に誘ったら、陪審の理論ではなく感情にアピールしようとしてたという風に責められました。



三つ目は、Old Smokeyというゴミ焼き炉の件でした。
1920年代のころに、Old Smokeyという名称のゴミ焼き炉がまた低取得の黒人の町に建てられました。
長年そこでゴミが持ってこられて、そこで焼かれました。
Old Smokeyはもう存在しないが、マイアミ大学の腫瘍学部が行った研究によると、
近くの住人はすい臓がんにかかる率が非常に多いことがわかりました。
危ないかもしれないを知りながらOld Smokeyを黒人が住む町の真ん中に置いたのは
人種差別だったのではないかという疑いがあります。

しかもマイアミ市は汚れた土でその辺の公園を作ってしまいました。
白人の住人が多い町も黒人の住人が多い町も汚れた土を使った公園を囲んでいます。
マイアミ市が最近この事実に気づいて、問題を解決しようとしています。
しかしどちらかというと遠めの白人の町の公園が最初にきれいにされることになっています。

今回も講演者が被告代理人として活躍されています。
現在裁判がまだ行われているところです。


三つの件で、黒人がさまざまな方法で人種的に差別されました。


ステレオタイプ。

経済的な詐取。

安全性。

健康。


法律は肌の色と関係なく人を守るものだとすれば、
黒人はなぜこのように付け込まれてるというんですか?

というのが講演者の問いでした。

1時間半の講演でしたが、寮に戻った時に出席する機会があって良かったと思いました。
必修の講演でしたが、このクラスをとらなかったらこういう講演があることも知らなかっただろうし、
知ってたとしても行かなかったと思います。
アフリカ学入門はいろんな意味でためになるクラスとなっています。

では、また来週!

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