Bromptonで秘湯へ行こうシリーズ第十一弾。川原湯温泉へ行ってきた。

 

八ッ場ダム(やんばダム)の完成に伴い湖に沈むことになる例の温泉だ。


 

あの橋脚の下まで水が貯まるということは、今立っている温泉街は確実に沈むことになる。

 

旅館の取り壊しが続いている。以前来た時よりもさらに閑散としている。高台への移転が進んでおり、やまきぼしのほか2~3軒が残るのみ。


 

ブロンプトンで駅から坂道を約5分、湯質が素晴らしいと温泉通に人気の「王湯」に着いた。古くからの源泉は王湯の真下にある。

 

川原湯温泉を発見したとされる源頼朝にちなんで入り口に源氏の紋所、ササリンドウの印がある。

 

入り口で300円払って風呂場へ。

 

露天風呂はこんな感じ。



王湯では、王湯の真下にある自然に湧き出る旧源泉と、平成になってからボーリングで掘り当てた新たな泉源から引いた新源泉(神社鳥居横)と両方を湯船に注いでいるそうだ。旧源泉と新源泉はいずれも同じ湯脈なのだが、自然湧出の旧源泉の方が硫化水素の湯の香が強く、肌触りがまろやかで泉質がよいとされている。


 

仄かに硫黄のにおいがする良いお湯だった。川原湯温泉、ありがとうございました。あと一度か二度は来たいと思います。



 

既に王湯の移転先の新しい「王湯会館」が高台の代替地で着工されている。現在の「王湯」の雰囲気を残す和風の建物で、鉄骨造2階建て。1階に男女別の内湯と露天風呂、2階に和室を設け、入浴客の休憩所や地元住民の集会所として使用する予定だそうだ。

 

王湯のおばさんによれば、来年3月まではこの風情のある共同湯は営業しているとの話だったので、ブロンプトン愛好家の皆さん、それまでにぜひこの素晴らしい「王湯」に足を運んでください。
 

二度目の川原湯温泉はこちら

 

 

 

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