メールボックスを開くと。

Life in London


Job Opportunity at a New Sustainable Sushi Restaurant
寿司

とのメールが。

こんなの登録した覚えもないし、レストランの場所も載っていないんですよ。
よーくメールの下のほうを見ると、送信元はCA… アメリカ…
イギリスに住んでる私には関係のない場所。。。

私のこのメールアドレス、お買い物サイトやニュースレターサイトの登録用に使っているもので
このアドレスからお仕事の応募もしたこともないので、お仕事サイトからメールを受け取ることもないはずなんですけどね。
これは日本人向けの新しいスパムかと思ってしまいました。
どこから日本人と認識したのかも謎。 それかランダムに寿司スパムを送っているのかしら?

しかもSustainable Sushiって何なんだ、いったい…。


にしても、お寿司の写真、おいしそうですねラブラブ
ロンドンに来たのだから、なんとか自分の足で立てるようにならなくては。

前進しなくてはいけないその思いと、現実のギャップにストレスの重圧。

考えようによっては、気楽に暮らしていけるので
全然ストレスフルな状態ではないのでしょうが
もとが真面目なので、シリアスにとらえすぎて白髪増えた…。

あと一歩、もう少し。

けっこうギリギリのところでふんばってます。
ロンドンは天気の良い、気持ちのよい夏日が続いています。

こちらは気温が上がっても湿度が少ないので、
流行のブーティータイプのサンダルや、コットンニットのノースリーブワンピースなど
湿気の多い日本では着にくいお洋服も着られるので嬉しいです。

昨日はイタリア人友人宅の屋上テラスで
イタリア産ワイン、パルマハム、パルメザンチーズ (彼の出身がパルマ) を美味しく頂き
好きな音楽をかけてみんなでプチパーティー。

また友人が素敵なお家に住んでいて。
ロンドン中心部に、地下+屋上含めて5階建てのお家にたった2人で住んでおり。

こんな素敵なテラスで好きな音楽をかけて気持ちよくワインが毎晩飲めるなら、
ロンドン暮らしも好きになれるわ!と単純に (笑) 思った私です。

海外で生き延びていくには「単純力」も時には必要…。
と同時に、お金もね…。(これ、ものすごく重要)


さて、気持ちよく飲みすぎて、気づいたら人のうちのソファで目覚めましたあせる

何年ぶりかな、こういうの。
ちょっと青春時代を思い出してしまったけど。
起きて、しまったビックリマークとちょっと反省。


日曜の朝、心地よく人が少なく (人が少ないんだけど、危険でない雰囲気)
久しぶりに小雨が降る中、バスで街の景色を見ながら帰りました。

嫌いだったロンドンの雨が、今日はなんだか心地よいです。
ロンドンの中でも、西は高級住宅街。東は若者が集まるトレンディな場所と、貧しい人が住む場所が混在。
こんな感じで住み分けされていると思います。

西が高級住宅街?セレブを目指す私は西に住むわ! …と思うでしょ?

西のご近所仲間に入れてもらうには、直球で「あなたの職業」「年収」などなど聞かれるらしいのですよね。
(英語のアクセントから、暗黙のうちに出身地を推測することは必須)

聞かれて、規格に合わないとNG。

ここは厳しい階級社会なのです。



英語のアクセントから出身地を推測する = 育ちを推測、スクリーニング ということだと思います。

イギリスはざっくりというと、南(ロンドンの富裕地域含む)が比較的豊かで
北へ行けば行くほど労働階級の人が増えると言われています。

つまり、どういうことかというと

いくら見た目が良くても、ベッカムちゃんが本当の意味でのセレブになり切れないのはここに理由があります。


ロンドンはパブが沢山ありますが、実はパプにも階級があって
労働階級系のパプ (お客さんがやたら体育会系か、タトゥー&鼻ピアス率高い)とか
Poshなパブとか、色々分かれていて、みんな大体自分の階級に合ったパプに行きます。

スーパーマーケットさえも階級制。
低所得者向けの激安スーパーに行くと、
平均的な顧客はやたらと太っていて(たぶん安すぎる食べ物に変な添加物が大量に入っているんだと思う…)
有色人種の率も増えます。

こちらはロイヤルファミリーがビジネスなどもするので、
過去にチャールズ王子がオーガニックビジネスを起こして失敗したりしていますが
それを買い取ったスーパーマーケットなどは、上流階級向けとされています。
そのスーパーに行くと (外国人である私には自慢にも何もならないのですが) 
お客さんの層はかなり爽やか、健康的です。


私はもともと差別などが嫌いで、基本色々なバックグラウンドの人と交流したいタイプ。
というか、日本人で「あの人の育ちが~」 なんて言っている人、まずいないですよね。

この国は上記の理由から、交流する人の幅が狭くなってしまうので
私は好きになれません。

在英数ヶ月の私にとって、これからまだまだ新たな人に出会わなくてはいけないのに
こちらの人は私自身だけでなく、私の周りにいる友人のレベルで私を判断するので
気安く友人も連れて回れないのです。

また、東京でほどほどな生活をしていたアラサーな私は
今さらバックパッカー的な生活に戻れないので、ある程度の生活水準もキープしたい。
となると、労働階級系のパブではストレスが多すぎます。

爆音の音楽と荒っぽい人々、酸っぱいワインなんかが典型的な労働階級パプで出会うもの。
人に対して差別をするつもりはないのですが、、そろそろいい年なので
ゆっくり美味しいドリンク数杯飲みたいだけなんですけど…。

となると、やや上流系のサービスを求めるしかなくなる。
ただ、そこは階級社会なので、そこに本当の意味で入り込んでいくのは異邦人としては前途多難なのですよね。

もちろん、一流の学歴や、世界で通用する社会的ポジションがある場合は別ですよ。
私のように、ただただ欧州を夢見て、ラストチャンスで渡って来てしまった場合。
あまりベネフィットを感じられません。

そういうわけで、海外在住を夢見る方がもしこのブログを読んでいたら
つべこべ言わずに若いうちに、勢いのあるうちに渡ってしまうのを私はお勧めしたいです。