SNSがこれだけ普及したいま、自分でビジネスをおこなう人はもちろん、会社に勤めている方でも、主婦の方でも、個人をブランディングすることが重要になっています。

 

なぜなら、新しい人と知り合ったとき、多くの人は相手のことをSNSなどで調べるからです。

 

相手について、なにかしらの情報を得ようとします。

 

それは、趣味のこと、家族構成、休日の過ごしかた、どんなお友達がいるのか、そういった情報から自分との共通点を探していきます。

 

ここまでパーソナルな情報でなくても、ビジネスを持つ人におっては、より一層、自分自身をうまく魅せるスキルが重要になります。

 

 

人は人について関心を持ちます。

 

どんな商売であっても、それを扱う人がどんな人なのかに興味を持つのです。

 

また、商品・サービスについて、より多くの情報を得ようとするのも、やはり人間の正直な気持ちです。

 

口コミサイトや体験者の声、SNSなどでリアルな声をもらおうとします。

 

こういったときに、自分自身のブランディングができているのと、そうでない場合とでは、人々に与える印象がまったく違ってしまいます。

 

 

 

 

経営者にとってのメディアの役割とは?

 

ジネスをしている方のなかで、メディアを活用したいという声を時々耳にします。

 

私は角川グループで働いていましたので、経営者の方が本を出したいという願望を持っていることを、肌で感じてきました。

 

なかには、すばらしいコンテンツをお持ちの方がいます。

一方で、本を出せば有名になる。そうすればお客様が来て、商売が繁盛すると、単純に考えてしまっている方がいるのも事実です。

 

注意しなければいけないのは、「メディアとはたんなる媒体」だということです。

情報を伝えるのが役割です。

 

その情報、いわゆる中身は、著者やタレント、特別な地位にある人など、いいコンテンツを持った人が提供しています。

 

情報は一般大衆あるいは特定の人に届けられます。

この情報がおもしろくなければ、受け取る側は退屈しますし、その情報に価値を見いだすことができません。

 

価値を感じない情報を届けていたら、メディアそのもの信用性が落ちてしまいます。

 

メディアが発信する情報は、かならず受け手にとって価値のあるものでなければいけないのです。

 

そう考えると、メディアにコンテンツを提供する人は、なにか役に立つ情報を持っていかないといけないわけです。

 

役に立つ、価値のある情報、娯楽としておもしろいものでなければ、メディアで扱うことができないのです。

 

 

れなのに、本を出したて有名になりたいという目的で、出版社に掛け合ったところでどうなるでしょう。

 

その内容がおもしろいか、欲しがる人がいるかどうか判断されて、必要であれば採用、必要なしと思えば不採用になります。

 

当たり前の話しですが、メディア側が「おもしろい!」と思うものでなければ、採用してもらえないわけです。

 

つまり、自分自身でおもしろいものを作っていかなければいけません。

 

メディアがおもしろくしてくれるのではなく、自分でおもしろいもの、つまりメディアが取り扱いたくなるようなものを作っていかなければいけないのです。

 

テレビや新聞、雑誌、書籍などのマスメディアで使用されるためには、多くの国民に共感してもらえるものであることが必要です。

 

そういったものを自分で持っていかないと、相手にしてもらえません。

そして、このレベルにまで持っていくのが、たいへんなわけです。

 

 

 

 

あなたは日本中の人に知られる必要がありますか?

 

スメディアは日本全国に普及されることを目的としています。

 

大衆向けの小説を書く作家や、テレビタレント、お笑い芸人などであれば、広く国民に知れ渡ることが大事になります。

 

しかし、経営者にとっては、国民全般に知られる必要があるのでしょうか。

 

 

たとえば、ひとつのお店を経営している場合、その近辺の人しかお店にくることができないとしたら、日本全国版で紹介されることでどれだけの宣伝効果が得られるのでしょうか。

 

どうしても、人はメジャーなほうがスゴいと感じ、より大きく宣伝しようと考えがちです。

 

しかし、自分のお客様にならないような人に宣伝したところで、自分の商売の売上アップにはつながりません。

 

むしろ、自分のお客様となりうる人に対して、より直接的にアプローチした方が、効果は高くなるといえます。

 

それは、地域が限定されるのかもしれませんし、年齢や性別、職業などで分けられるのかもしれません。

 

そういった細分化されたターゲットにアプローチする場合、マスメディアはあまり威力を発揮しません。

マスメディアは、テレビであれば視聴率が上がるように、出版であれば一冊でも多く売るために、できる限り多くの方に見てもらえるように工夫します。

 

つまり、メディア側とコンテンツを提供する人との意向がズレてしまうのです。

 

 

 

 

ブランド力とは、自分で育てていくもの

 

スメディアが取り扱ってくれようがくれまいが、ブランドは自分を育てていくしかありません。

 

メディア・ブランディングは、自分で自分を育てていくことをベースにしています。

 

より少ない労力とコストで、売上アップを実現していく

それが、自らメディア・ブランディングをおこなう目的です。

 

ビジネスをしている人なら経験があると思いますが、お客様がぜんぜん来ないときは、非常に不安になります。

 

しかし、だからといって、ただ待っているだけでは、ビジネスは発展しません。

 

お客様を集めるために、どうしたらいいのか。

もっと多くの方に知ってもらうためには、どうしたらいいのか。

もっと多くの方に魅力を感じてもらうには、どうしたらいいのか。

 

これらを自分で考えて、主体的に動くことが必要です。

こういう動きができれば、経済的にも精神的にも安定していきます。

 

 

に、こういった活動ができていなければ、いつもお客様が来るのを、口をあけて待っていなければいけなくなります。

 

ビジネスをおこなっていると、いろいろとやらなければいけないことが出てきます。

しかし、どんなことよりも大事なのは、マーケティングです。

 

つまり、自分の店舗なり、webサイトなりに人を集めてくることです。

事業主、経営者にとって、これ以上大事なことはないと思います。

 

メディア・ブランディングは、あなたの前に人を連れてくるために、みずから仕向けていくためのスキルなのです。