皆様、梅雨明けと同時に耐え難い猛暑の到来ですが、いかがお過ごしでしょうか。

BREATHE DEEPの燃えたくても燃えられない男、竹ノ内 aka A.T.Kでございます。

このブログもゆ~きにまかせっきりな感じだったので、久々にPCのキーを叩いているのでございます。



さてさて、去る17日の日曜日はあまり好きではないハコAGEHAに行って参りました。

ワタクシのお目当ては岩城ケンタロウ氏だったのですが、交通事情により到着時にはすでに

ライブもDJも終っていたようです・・・。

卒業論文対策も兼ねていたので、DERRICK MAYのプレイを聞いていたのですが、

なんともお金がかかってそうなイベントでして、なぜかデリックのブース前にもう一つブースがありまして、 そこにはターミネーターの骨組み、もしくは筋骨マン

みたいなロボがいたんです。

デリックのアッパーなDJの最中に、突然目が光り出しまして、片手を挙げてうぃ~んうぃ~んと、

なんともマヌケな動作をしているのであります。

DJ DROID」という、たいそうな名前をしたこのボロット(注:アニメ「まるでダメお」より引用)は、

デリックのプレイ中にただ手を挙げたり、アゴをかくかくさせたりしてただけで、

DJなんてしていなかったのでありますが・・・


ワタクシ、メンバーも知らないことなのですが、実は強度の妄想癖がございまして、ふとつまらぬ妄想をしてしまうのでございますが、このボロットを見て、世にも恐ろしい妄想をしてしまったのであります。

というのも、DJというものは、フロアのお客さんの様子を感じ取ってプレイの流れを変えたりと、

とても人間臭い作業が多いのでございますが、もしもそのような人間的な作業を完全にこなせるロボットがいたら!!

おそらくロボットですからピッチがずれることもないでしょう。針飛びもないでしょう。使っている針の特性をデータとして入力しておけば、その特性を生かして一曲一曲完全なエコライジングもできるでしょう。そして、フロアの様子を完全に把握でき、それにも完全に対応できたとしたら・・・

そこにあるのはロボットに踊らされるパーティピープルの姿なのです。


「踊る」「感じる」という人間の感覚による快楽は、人間が不完全な生物であるがゆえの、どうなるかを想像し難い素晴らしいものなのであります。その感覚は、決してボロットなんぞが操作できるものではないと確信しているのでございます。


かつてデトロイトの若者達は、誰も見向きもしなくなったTB-303にありったけの情熱を込め、荒廃した街の中でまだ見ぬ未来を想像したのであります。そして、銀河に想いを馳せ、未来への音楽を生み出していったのでございます。その、若者達が夢見た未来の姿というのが、ロボットがパーティピープルを完全に掌握するようなものではない事は、言うまでもないでしょう。


と、ワタクシは狂喜に溢れるフロアの中で妄想にふけっていたのでございます。どうぞアブナイ奴と笑って下さいまし。そんなワタクシの妄想を払拭したのは、かつてデトロイトで未来を夢見た青年であったデリックの、凄まじくパワフルで、快感中枢を刺激して止まないプレイだったのであります。

そのプレイする姿は、なんともいとおしいものでありました。