5月31日(火)

雨模様の中、9時過ぎに病院へ行きました。

着替えと洗面用具を持って、父親と私・カミさんで付き添いです(病室が婦人科病棟なので、男がうろうろしていたはまずいかなということで、カミサン登場です)。

婦人科病棟とはいっても、母親が入った病室はすべてがん患者のようで、同じ日に手術をするという40代半ばの女性と、母親と同年代の女性(どちらも抗がん剤治療中のようです)が2人入っている病室で、4人部屋でした。

私が物心ついてから、母親が入院したと言う記憶は無く(父親は10年以上前に脳血栓で、カミさんはつわりと出産で、私は椎間板ヘルニアで入院経験ありです)、ものすごく不安そうな顔をしている母親を見るのがちょっとつらかったです。

カミさんが身の回りのものを手際よくロッカーに入れている間に、私はロビーでテレビカードを買ってきました(1000円で1300分テレビが見られるようです)。

廊下には食事のメニューが掲示されていたので、ちょっと眺めてみると「ビーフシチュー」「うなぎ」「ハヤシライス」と、母親が食べられそうも無いものがたくさん書いてありました。

先ほど看護師さんに「うなぎ」と「メロン」は食べられません(嫌いです)と、話をしたようですが、果たして聞き入れてもらえるのか。

看護師さんが入院中の必要事項の説明と、病棟の案内をするというので、家族はひとまず帰宅してくださいとのことでした。


今晩20:30から、執刀医と部長先生による手術内容の説明と確認があるということで、とりあえずそれまでは自宅待機です。

寂しそうな母親をおいて、3人で自宅へ戻りました。


夕食を済ませ、20時過ぎに病院へ行きました。

面会時間も終わっているので、病棟内は静かです。

談話スペースでは、入院患者さんが思い思いの場所で話をしています。

母親は、同じ日に手術をするという人と仲良くなったようで、ひとまず安心しました。

説明を待っていたのですが、先生が忙しいらしく、21時を過ぎても始まりません。

21時過ぎには消灯で、病棟の廊下の電気も消えてしまい、そのあとは暗闇で待たされました。


ようやく21:30過ぎに先生に呼ばれ、レントゲン写真を見ながら手術の説明を受けます。

母親は、手術前に肺活量を上げるための練習をしなければいけないようで、ホースの先にピンポン玉が入っているような機械で息を吐き、玉を3秒間あげる方法の説明を受けていました。

手術の説明は、以前聞いていたことの確認のようなもので、手術時間は2時間半から3時間、術後に入っている管が抜ければ退院(退院までは術後5日から10日位)とのことでした。

6月2日の15時頃から手術を始めるということで、それまでは家族は何もすることがありません。

母親は、術前の検査や麻酔科の診察とピンポン玉訓練等で忙しいようです。

とりあえず、父親は毎日顔を出すと言っていました。


まだまだ元気な母親は「食事がまずい」と言っていました。

それはしょうがないですよね・・・