ブラーヴォ・イタリーのブログ

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イタリア関連の話題を紹介しています。

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1996年にイタリア語を学び始めて以来、私生活と仕事で色々な国の人と日本人と接してきましたが、当時も今も変わっていない日本人の一面があります。それは初対面の外国人が日本語を一言でも話すとすぐに「日本語お上手ですね」と言うことです。それも相手がどのような人かも知らずにです。外国人に「〇〇語、上手ですね」と言うのは日本人に限らないのですが、私や日本在住の色々な国の人たちの経験では、圧倒的に日本人が多いです。相手が少しでも喜ぶと思って言っているのでしょうが、誰でも喜ぶとは限りません。外国語を学んだことがない人、外国語を使って生活をしている人には想像できないでしょうが、相手によっては不自然な場合があります。

日本語を学習中の人、特に初心者や中級者が「上手ですね」と言われると、上達を実感して喜ぶでしょうが、言語力が日本人とほぼ変わらない上級者は、私生活や仕事で四六時中日本語を使うのが当たり前なので、これを言われると非常に違和感があります(日本語ができるという自惚れているのではありません)。実際に、褒め言葉に困惑したり、苦笑いしたりと、反応に困る人たちを何度も見たことがあります。「日本語が話せないという思い込みが強い」と言います。日本語が流暢な人の中には、日本語を勉強した普通の人だけでなく、日本語を専門とする通訳者、翻訳者や研究者もいます。数十年にわたる日本での生活を通して、年下の日本人よりも日本語を知っていて、時代の移り変わりを体験してきた人もいます(私はこういう人たちとも関わってきました)。相手がどのような人かも知らずに「日本語上手ですね」と言うのがどれほど不自然、不適切かが分かる例えをあげます。

 

これを言った相手が日本語を専門とする人だったなら、プロのスポーツ選手や音楽家に面と向かって「○○(競技名/楽器名)上手ですね」と言うのと同じです。相手が、あなたが生まれる20年、30年以上前から日本で暮らしている人だったなら、小学生が親や大人に向かって「日本語上手ですね」とか「日本文化をよくご存知ですね」と言うようなものです。そんな場面を想像してみてください。滑稽に感じませんか。

 

では、相手の日本語を褒めたいのであれば、何と言えば良いのでしょうか。「発音がきれいですね」、「言葉遣いがきれい(美しい)ですね」と具体的に言うと喜ばれるでしょう。実際に、スポーツ選手や音楽家にインタビューする人は、どういう面が素晴らしいか具体的に評価して、「お上手」と言う人はいませんよね。それと同じです。

 

「外国人→日本語は話せないだろう→話して驚く→褒めれば喜ぶだろう」という固定観念は捨てましょう。

Buongiorno,

 

最近、南イタリア(プーリア地方)の農業会社
Aziende Agricole Di Martino の日本語資料を
作成しました。

1647年から続く一族で、特にオリーブオイルに

力を入れています。

 


会社があるトラーニ(Trani) の景色はこちらをどうぞ。

 

 

 

 

 

この度、イタリア、ピエモンテ地方のワイナリー「カッシーナ・

ピアンドール(Cascina Pian d'Or)の依頼でウェブサイトや

パンフレットの日本語版を作成しました。

来月5日から8日まで幕張メッセで開かれる見本市

フーデックスジャパン2019に出展します。

家族経営のワイナリーで、モスカートダスティをはじめ、

3種類のワインをご用意しております。

ブース番号3C30-11(インターナショナルゾーン:

パビリオンイタリア)

 

ワイナリーのサイトはこちら(画面左下の日本国旗を

クリックすると、日本語による紹介が開きます)。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

 

ピエモンテ地方の景色をご堪能ください。