テクニコのブログ -3ページ目

ストローク。

久しぶりにアップします!





最近日常でとても意識していることがあります。


それは「ストローク」


これは人間が他者とかかわる際に用いる心理的メッセージです。


言葉、表情、行動、雰囲気…





さまざまな指導現場に携わるようになって20年近くなります。


子供たちもスタイルが変わったように思います。





1990年代は、グランドで「はい!集合して~」と声をかけて、挨拶などしていると


後ろで取っ組み合いのケンカしている子が必ずいました(笑)


お互いに髪の毛を掴み馬乗りになってボコボコ(笑)


私はそれを落ち着かせることから日常の指導を始めていました。


ケンカは良くない?ですが感情の衝突は必ずあります。


マイナスのストロークなんですが衝突するということは「関わり」を生み出しています。


解決すべき話し合いをすればこれは前向きです。


帰りに喧嘩した同志がニコニコ笑って帰っていく姿も…。






最近はストロークの弱い子が多いです。


喧嘩もしないが喜びを表現することも苦手です、悔しさを表現することも。


ですからマイナスの感情はストロークを遮断します。


”ストローク0”


簡単に言うと「無視」です。


人はストローク0が一番辛いものです。


プラス(肯定)もマイナス(否定)もストロークを起こさない現象が起きます。


無意識に近いですが、気の合う仲間とは寄り添い、気の合わない人は弾くという行動が目立ちます。


友達とは「仲良し」ではなく、成長するための仲間であってほしい。


目標を持ち、成長している間に本当の友達に出会うからです。






みんなと同じ条件でみんなと同じ行動、みんなと同じ成果。


身体も心も環境も皆違うのに同じ成果はあり得ません。


特にサッカーのような表現や主張が必要な競技は皆違うステップで成長し、お互いが積極的なストローク


で仲間とかかわる事で「チーム」が構築されます。


チームの考え方をもとに個々が違うストローク(表現)をして、受け入れあう。


勝ち負けがつくスポーツだからこそこれは重要です。






声を出すという行為も必要です。


ただし「掛け声」ではありません。


どんなに大きな声でもみんな同じ言葉で揃えて発するものではない。


規則で声を出してもストロークにならないからです。






サッカーは答えがありません。


計算式があり、どこかに1つの答えが存在するということがありません。


単純なロジックで答えは求められない。






積極的なストローク


関わるための行動






サッカーを楽しむために子供たちに学んでいってほしい最大のテーマです。











夏合宿大会2013

今年も前半の山場である夏合宿が終わりました。




私自身合宿から帰ると体調を崩すのですが今年は合宿前に体調を崩してしまいました(笑)





今回感じたことはまず大会の参加チームのレベルが高かったこと。

8人制は一人一人の役割の多いサッカーであることから多くの理解と実力が試される。

大きな子をディフェンスに、足の速い子をフォワードにというような能力別にポジションを振り分けることができない。もちろん人数が多いからたくさんの子を出場させるために11人制をというような考え方も持てません。とにかくサッカーを掘り下げて考えさせる事が目的になります。

8人制をロジカルに考えられれば11人制はさらに精度が増します。


フットサルでいえば2対2+GK、3対3+GKのトレーニングと同じです。これを理解してないと5対5は形だけになってしまう。




良いチームがたくさん参加していて本当に良い経験になりました。

試合を見ていて感じたことは、スリリングで一番興奮するペナルティエリア内でのプレーが少ないなと…

バイタルエリアから侵入するアイデアや個の勝負がサッカーの面白さなのにドカンドカンシュートを打つ事が果たして楽しいサッカーであるか?丁寧にボトムアップしてディフェンスラインを乱しているのにそこから機械的にシュートを打つ。見ていてまったく面白くない(笑)そして狙いのないクロスボール滞空時間の長い適当なクロスに鬼のような形相で大勢で飛び込む(笑)

クロスボールを胸トラップしようとする子もいない、まあ点で蹴っていなければトラップできないということかなと。


ゲームメイクに長けているのに仕掛けやフィニッシュがアバウトというチームが多かった。

もったいない!


ですが中盤のゾーンディフェンスの攻防はうちの子供たちは楽しかったようです。

相手が狙いをもってゲームを作っているのでディフェンスも狙いが絞れてくる。

日ごろのように蹴り倒されて何が起こるかわからない不安はなく、狙いを持って追い込めていました。

追いかけていったのに外にクリアされる(笑)というような相手はいなかったことがとてもトレーニングになりました。


攻撃面も個の突破やフットサルの動きの崩しは十分通じる感触を受けたようです。

特にラインディフェンスにはフットサル的な動きが苦手なようですね。


個人の判断に重点を置くうちのチームには意思の疎通が噛み合ったときに凄く良い面が出たようです。





次に生活面!



食事、洗濯は5,6年が自分たちで管理する。

うまくいかないと3,4年生がサポート。


「遅いぞ!」と私が言うと、多くの子が「これ俺やる!」、「これはお前な!」

と積極的に声がけが始まっていました。

グランドでもタープテントや荷物の管理は子供たちで行う。

誰が何を持つか?重いものは5,6年、3,4年はマーカー、ビブスなど整理。


サッカーが好きになると精神的に大人になってくるとはこのことなんだな。

と改めて思いました。


反面、言われなければ動けない、気が付かない、批判、中傷を恐れる子は何もしないで立ち尽くしている場面もありました。もっとサッカーが好きになってほしいです、私も頑張らなければ。



食事に関しては「食べることが嫌い」という子がいました。

みんなで励まし、「これ上手いぞ!」、「頑張れ!」と言われても口に運べない。

どうしたものか…勉強やスポーツと同じくらい食べることは重要です。



いろいろありましたが今年も実のある合宿でした。

応援に来てくれた保護者の皆様、スタッフ関係者の皆様ありがとうございました。





6年生は毎年やっている個人面談(笑)

3人参加して、一人一人将来どうしたいのかをコーチ陣と確認。


自分に今足りないものは?

「実力」

「実力」

「態度」(笑)


よくわかってるじゃないか!(笑)

よく話を聞き、勉強への意欲と将来の目標をしっかりご両親に伝える事を約束して終了しました!





楽しい合宿でした!

頑張ってアップします!

全部消えた( ;∀;)



一度アップしようとしたがすべて消えてしまいました~。







切り替え切り替え!







私がメンタルトレーニングを学び始めたのが2008年。

6年目突入です。






メンタルトレーニングの重要性を知ったのは実は1994年に偶然買った

「スポーツ別メンタルトレーニング」高橋慶治著

からでした。




そこで提唱されているメンタルトレーニングと2008年にまさに偶然出会います。

α脳波を指標としたメンタルトレーニング。

リラックス&集中を数値で表し繰り返しイメージトレーニングでよい状態の反射を作る。





トレーナーとしても学生や選手に提供してきました。

学校の授業では心の健康をテーマにした内容で約3年教鞭をとりました。





現在さらに学びを進める中でたくさんメンタルトレーナーを目指す方と出会います。

結構多いのが自分がメンタル不全を経験した、苦い経験をした、だからその経験を生かしていきたいという方。

私も苦い経験が多く、もがいた記憶が多い。

この経験は活きるなと私も目指してきました。





メンタルトレーナーはクライアントの目標設定(望む結果)にコミットする仕事です。

経験値が大事ですね。





今回は緊張とプレッシャーをどう捉えるか?

海外では試合前に緊張しない奴はダメだと緊張自体良いものだと言われているようです。





緊張とは身体に起こす反応です。

プレッシャーは心にかける圧力。




緊張すれば交感神経が優位に働き手に汗をかき身体が固まり宙に浮いたような感覚になる。

プレッシャーは…責任や期待などの環境面、「○○でなければならない」~「○○であるべき」~「○○してはいけない」という思考パターン。

自分でプレッシャーをかけている事が多いですね。




子供たちの試合でも、「緊張してる?」と聞くと真っ青な顔で首を横に振り「してない!」と否定する子がいます(笑)「負けられない」というプレッシャーで過緊張を起こすのです。




ポジティブにいこう!

と思っていても目の前に起こるのはネガティブなことばかり。

この時忘れてしまいがちなのはネガティブなことを切り離す、回避するしようとするため自分の中で統合(解決)していないことが多い。

要は都合の悪いことは忘れようとする、都合のいいことだけをチョイスしたくなる。

よく言えばなるべく必要なことだけを得たいという思考です。

ネガティブなことを排除したい気持ちが強いので嫌なことばかりが目につき結局良いこと、必要なことを見落とすんですね。




ですからバランスが大事です。

ダメなことはそれ以上以下でもないので受け入れて、あくまでも結果に対するステップだと考える。

ポジティブな事は飛躍、ネガティブな事は1歩前進なのです。




…と考えてもなかなか難しい。





次は「行動」です。

念じているだけでは結果は出ない(笑)





結果を得るためにどう過ごしていくか?





学生時代、自信があり得意な科目はテストの答え合わせが楽しい。

ダメだと思った科目の答え合わせは苦痛。※私はほぼ後者でした笑





苦痛かもしれないがまず行動を起こす事で展開が生まれるんですね。

だからメンタルトレーニングは技術や身体のトレーニングと同じくらいの時間が必要なんです。

昨年のフットサルW杯に出場した日本代表のGK川原選手が言ってましたね。

「楽しかった、本当の楽しさの中に本当の悔しさがあった。」





子供たちの指導に当たる日常ではこれを…

選手になるために相応しい人間とは?

という言葉で問いかけます。





勉強、人間関係、健康面などなど。

サッカー選手も社会人であり、社会生活は厳しい。

ダメなことはダメ、良いことは良い。





サッカーが上手いだけで結果が得られるだろうか?

むしろ相応しい考え、相応しい行動があれば技術、体力は後からついてくるよという方針です。





だから勝てばいい、負けてはダメ。

と言ってしまってはダメなんです。

全国大会にチームが出場しても子供たちが相応しい人間性を育める環境でなければ1人の子供は社会に適応できない。

何点取ったか?何勝何敗か?これでは結果にしか楽しみがない。

まずチームの一員として相応しい人間だったか?それを褒められ、認められることが次につながります。

これを含めたトレーニングが本当のレベルの高いトレーニングと言えるのではないでしょうか。






将来たくさんのプレッシャーと戦う子供たち。

まずは私たちから学んでいきましょう!










七不思議…

夏休みが到来!





これから忙しい日々が始まります。





ブログも放置気味になっていたのでアップします。(こう書かないとまた下書き保存して終わるので笑)





私自身、究極の負けず嫌いですm(__)m





選手時代、よくカードをいただきました(笑)




この前遊びでフットサルの大会に出たら社会人リーグ時代に私によくカードを出していたベテランの審判




の方に会いました。




冗談で「俺は黄色いカードは持ってないぞ、お前知ってるだろ?」




「はい」…何もしてないのに謝ってました(笑)




そのあとその方がよく笛いてくれるファールを狙い、背後からのチャージを待っていると案の定軸足に「ガ




ツッ!」~「ピー!」、苦笑いで近づいてきて「お前、笛かせたな」的な顔でボールをセット。




なぜか私は「ありがとうございます」とお礼を言ってました(笑)





当時の緊迫した試合の情景が浮かびました。





勝つために審判でさえも味方につけたいと必死でしたね。





この時代に何度もカードをもらい、苦い経験をして審判と自分たちの立場や苦労を共有できました。





私にカードを出しても私は人として尊重され、ピッチを出るときに素直に受け入れられた。





ルールを挟んで立場は対等であり、お互いに尊重すべきである。






…とここまでは良い話です。






昨日子供たちのリーグ戦であるチームのコーチがベンチから、「オフサイド!」、「マイボール!」…「ライン





ズマンふざけんなよ!」





自分でジャッジして食い違うとキレる(笑)





その試合後ラインズマンをしていた若いコーチに「大丈夫ですか?」と声をかけに行きました。





審判を敵に回し、敗戦に導くコーチに見えました。





審判への抗議は試合後に「話し合い」というかかわりで選手の代わりに申し出る。





もちろん受け入れる前提でいきます。





何よりも子供の安全とスポーツの楽しさを伝える場だと理解してほしいですね。





次にサッカーは11人でやるべき。





と言わんばかりの思考。





サッカーはロジックです、状況の認知、勇気ある決断、高い技術を持った行動。





1つでも抜けてはいけないと考えます。





少なくとも私の目に飛び込むジュニアサッカーは3つがどこかに行って勝つために機械的にプレーしてい





る。「サッカーとは11人で行い、スポーツは勝ってこそスポーツ。」





と考える指導者が指導しているのかな…。





トレーニングマッチの申し出があり、「うちは8人制でお願いしたい」と言ったら、「11人じゃないんですか?」





「子供のサッカーなので8人で」と付け加えると「じゃあダメですね!」





空いた口があんぐり空いて顎が外れるかと思いました(笑)





11人制を主にしているチームはまず子供がそのポジションから動かない、センターバックの子はずーっと





クリア、サイドプレーヤーはずーっとサイドでドリブル&クロスwww





すべてのプレーヤーが攻撃、守備をする中でどうカバーをするか?





そのロジックが面白いのにそれを知らない。





先日の試合でも相手チームのベンチから「裏を取られるのは気持ちで負けているからだ!」





ん…?





裏を取っているうちは気持ちで勝っている?





わからない(笑)私には。





まずは守備の技術、勇気。





次にチャンスが生まれるボトムアップ。





そしてどこで誰が個の勝負をするか?





フィニッシュ!





そこへのロジックは子供たちが構築し、試合を進める。





認知、判断し、実行するのは選手である。





なぜサイドバックはフリーなのに外にクリアするのか?





センターバックは競り合うFWがいないのにトラップせず前方に蹴り出すのか?





サイドプレーヤーはなぜどこも見ずに誰もいないゴール前にクロスを上げるのか?





七不思議がたくさん詰まったリーグ戦www





うちの子たちは変わり者チームと囁かれていますが、しっかりロジックを楽しんでいます。





でも負けたら悔しいね。





また今日も戦い方を子供たちで話し合うと思われます。





頑張れ~!





さあ練習だ。



























GW終了!

…と言っても子供たちの大会や練習の連続で全日埋まりました(笑)






私自身も毎年勉強になるブロック大会。


まず感じるのは異様な雰囲気www


ものすごいチーム数と保護者や関係者…


聞こえてくる話はどこが勝ったか何勝何敗か、強いとか弱いとかすべてが勝ち負けの話。


それに習って子供たちも負けたとか勝ったとかの話のみ(笑)


スポーツやってる以上勝ち負けは気になるよな…異様な空気はこういうベースがあることがわかりました。


チームも色々。


おもしろいのはテレビで見るような大人と同じサッカーを真似ているサッカーがほとんど。


足が速い選手がフォワード、身体でっかい選手がディフェンス。


リスクを回避してディフェンスは思いっきり空に向かってクリアwww


そのボールを思いっきりタックルして奪い取り、相手ゴールの方へまた蹴る。


それを拾ってまたシュート。


コーナーフラッグへ向けてドカンと蹴って、走りこんで空高くセンタリング(笑)


巨人(笑)がヘディングシュート。


きっと子供たちはこれで勝てると信じてやり続けてるんだろうな…。


毎年進化しているサッカー理論の中で何十年も前のサッカーを貫いているチームはある意味貴重なのか


も。




数年前にうちのクラブでの保護者会で発言したことを思い出しました。


「Jリーグの下部組織の子供でなければ専門指導を受けられないのでしょうか?子供は同じ子供でみんなサッカー選手になりたいと夢を持っているんじゃないですか?」


高いレベルの練習とは専門的であり、人間形成の糧であり、何よりも人との関わりを学ぶ。


大人と同じサッカーをしても子供は成長しない。


いわば「真似」ではいけないということです。


意味を知り、自らの決断を要するスポーツだからです。


だから勝ち負けではなく子供たち一人一人の成長が一番重要なのです。


子供の時代は学ぶべきステップがあります。






私は社会人で39歳まで競技者として活動しましたが、結果を出す難しさや、恐怖に近いプレッシャーを何


度も経験しました。自分の生き方が変わってしまう敗戦も経験した。何年も出口のない苦悩があり、怪我


や年齢、人々からの批評、世の中の厳しさをスポーツ競技からたくさん学びました。働きながら結果を求


めるために自分のすべてをかけて生きた時代があった。


「一つでも多く勝ち、ほんの少しでも上に上がりたい。」


勝ち負けとはそういう事です。


ですから子供たちに簡単に勝ち負けを要求することはできません。





心の底から好きになり、深く学び、その結果自分自身がどんな困難も乗り越えて結果が欲しいと感じて取


り組んでこそ初めて勝利になる。


少年時代は専門的な技術と競技としての理解、そして自立です。


子供は勝つための駒ではありません。


言われたとおりに動くことは正解じゃない。


将来何事も逃げ出さず、自分が変化して成長できる大人になるためにプレーをしてほしいものです。




GWのトレセンクラスはまさにチームでした。


チームとは学校や会社と同じという考えを貫きましたね。本当に素晴らしい子たちです。


よく頑張りました!


…というたくさんの学びのあったGWでした。












新年度です!

クラブの年度末が昨日…。



って今日はもう新年度っ!






ヘロヘロになってる場合じゃない!



クラブの方はと言えば、今年からは今まで温めていたトレーニングを実施する予定です。



運動と違い、サッカーはスポーツですから一つの文化として取り組む子供たちの人間的成長が一番となるわけです。机に向かって勉強することも重要ですが様々な人との関わりや責任などを経験し、常に前向きでいられる心を作っていく事がもの凄く重要ですね。



ですからジュニアメンタルトレーニングを定期的に行います。




もう一つ…。



最近多くみられるのは「見る」という力。


人間は2つの目で何でも見ています。なのに眼科医による片目づつの検眼で目が良い、悪いと決めてしまう。2つの目で動いているものを素早く捉えたり、見ているものの周辺に意識を置いたり、身体を自由に動かしたりする能力の方が重要なのです。特にTV、携帯ゲームなどに慣れている現代の子供たちは眼球を柔軟に動かす事が自然にできません。ですから本を読んでいると行を飛ばしてしまったり、落ち着きがなかったり、運動自体が苦手になってしまったり、経験から得られる思考の構築が弱くなってしまったりしてストレスになってしまう。要は勉強もスポーツも楽しめなくなってしまうのです。



数年前に某有名大学のレスリング選手に「どうしてレスリングを選んだんですか?」と聞いたところ、「球技が苦手だったんです。」と答えたところその選手は目の使い方に特徴があったという事を思い出します。




ですからビジョントレーニングも定期的にやります。






サッカーやフットサルの中に多くの要素を含んでいるビジョンの仕組み、メンタルコンディションを多くの人に知ってもらう1年にしたいと思います!

最後の10分。

昨日6年生の練習を除くすべてのスケジュールが終了しました。


一言でいうなら…寂しいです。





昨日の大会も自分たちが考えて自分たちが走り切った。


3位決定戦のバルドラール浦安戦。※Fリーグ下部組織チーム


2-2で前半終了。


私が言った言葉は「お前らの最後の10分はバルドラールなんて幸せだな!勝っても負けても一生懸命やってこいよ。」


円陣を組んだとき胸がつまりました。

円陣と言えば3年間ずっと恥ずかしくて大きな声を出せなかった、でもみんな腹の底から大声を出していた(涙)


1点先行されてパワープレー(5人攻撃)に挑んだ。


相手の子も自分たちもヘトヘトで足が前に出ない。これを見たとき、ヘトヘトになるまで攻撃や守備が出来るようになった、辛くなる前にごまかし笑いをしていた子たちが鬼の形相で追いかけてる。

スペースに走り大声でパスを要求している。テクニックをふんだんに発揮してる。


もうこれで充分です。


その後の結果は1つ返したが2発蹴りこまれて負けました。


でも本当に嬉しかった。

Fリーグのジュニアチームに引くことなく全力で戦っている。

予選では終始先行し引き分けまで持ち込んだ。


「あいつ上手いよな、すげえ」と相手選手を尊敬しながらも、自分たちは勝てるんだという自信。

最後の10分は間違いなく若葉ウイングスの選手でした。





わがままな言い方かもしれませんがもう私は子供たちから最高の試合という形でプレゼントをもらいましたので、他に言葉も何も必要ありません。


会場を去る時、フットサル協会の方々に全員であいさつ。

「今日は呼んでもらってありがとうございました、これからも後輩たちをよろしくお願いします。」

とキャプテンからの挨拶。





少年団からクラブチームへと変化した3年前からクラブとしてもいろいろありました。

そんな中、子供たちは成長していきました。

様々な思いがありましたが最後の10分ですべてを吹き飛ばした。

これで満足です。最高です。そして感謝です。





このブログを書いている今は卒業式だな…。

「コーチ来ないの?」


私は昨日最高の卒業式を見せてもらったので行きません。

コーチですから。


静かにお祝いの気持ちで過ごしたいと思います。





卒業おめでとう。






過去と未来…。

明日はあと数日で卒業する子供たちの大会…。




このことに集中するあまり何事もなんとなく中途半端になってしまったのでちょっと振り返ろうかと…





32歳の時、専門学校の広報室に就職。


思いっきり就職氷河期と言われていた時代で大学全入時代がすぐそこまで来ている状態。


5年間相当の数の高校の先生方と、大学や専門学校の教職員の方々と関わりました。


特に頭を抱えていたのは高校の進路指導の先生方。


どうしたら子供たちの未来が開けるか?良い進学ができるか?仕事に就くには?


東京で学びたいという子がいるから来てくれと言われ、「今から行きます!」といった先は伊豆は松崎(笑)


神奈川~静岡~茨城~福島などなど駆けずり回った。


どこへ行っても先生方は子供を心配していた。


この時の印象はいまだに強く残っており、私の指導者としての考え方に影響しています。





次の5年間はまたまた専門学校でメンタルトレーニングの講師として活動。


いろんなことありました。


眠い眠いと言う学生…よくよく聞いてみると朝までゲーム(笑)


自制が効かない状態。「わかっているんだけど気が付けば朝(笑)」


人間関係で悩む、将来を悲観する。


感情を表に出せず黙っているかブチ切れるかのどちらか。


自分の考え方が変わったのもこの時期です。


何かを教えるのではなく「寄り添う」


「一緒に考えようぜ。」


これに尽きます。


20歳の子でも思いっきり笑ったときは本当に可愛いもので…


「先生~俺彼女出来た!」


「試験受かった!」


「内定取った!」



「おう!やったな!」


私を喜ばせてくれました。





いろんなキャリアがあるけどやっぱり逃げ出さずに取り組める子は最後に結果を出す。


やめなければ何度でも勝つことができるが、やめてしまえば勝負すらできない。


恋愛や友人関係だってそうだ。


そして18歳人口はこれから5年間は横ばいだそうでそのあとまた減少するとのこと…。


世の中がまた変わる。





大学も全入でどこかに入れます。


じゃあその後は?


いつもそんなことを考えています。





今スポーツで送り出す子たちは12歳。


10年後、22歳になった時どうなっているのかな…。


笑っててほしいです。








あと3日。

「おい!お前選手だったんだろ、なんかやってみろ!」




と私に暴言を吐いて練習を滅茶苦茶にしていた頃から3年経ちました。


顔はこっちを向いていても何一つ聞いてない。


並んで挨拶をするのに10分以上かかる…。


道で会ってもシカとで通り過ぎる、遠くの方からチラチラこちらを見る。


8年ぶりにジュニアの指導に戻ってきた私は信じられない光景を目の当たりにして愕然としたのを


強烈に覚えています。




最初に何を思ったか?


サッカーの楽しい記憶がない…。



プロサッカー選手はメディアに取り上げられたりしますので小さい頃はああだった、こうだったと知


りうることができます。


コーチに褒められ、できるようになる喜びや思い通りにボールを扱う楽しさ。


ゴールを決め、湧き上がるような興奮を味わったり仲間が喜ぶ達成感を感じたり。


難しいことに取り組んでだんだんと理解できた時の充実感や試合前のドキドキ感やワクワク感。


グランドにいる仲間やコーチを大切に思い、いち早く家を飛び出す。


自然にする挨拶。


叱咤を受け、落ち込んだり信頼されて踏ん張ったり。


そして結果を出した満足感。




長年サッカーやフットサルに関わっている人間はみなこういった記憶が多くの支えになっていま


す。もちろん私もそうです。




そんな記憶を作ってあげたい。


そういう目標でした。




私の目標は達成されようとしています。


間に合ってよかった。




今は何でもできます!


…楽しいから!




強化練習をしていて楽しいのは私です。


子供たちが本当に学んでいる。




夜遅くにバスに乗っていたら外から手を振る子供。


「こんな時間に何やってんだ!」


「…走ってます。大会あるから。」


言葉が見つかりませんでした。



道で歩いていたら…


「将来は海外でプレーがしたい。」


「じゃあサッカーも勉強もガチだな。」



練習は30分前に集合。


25分前に来て…


「遅れてすいません」


「プロ選手なら罰金だよ。」


でも練習前にちゃんと来ている。



昨日は練習で…


「裏取られてるよ、お前多いぞ」とある子供が言い出すと


「お前だってよく裏取られてる。気を付けろよ。」


こういう会話が出るようになるとは…




楽しさを知った子供たちはもう指導は必要ない。


今は私が楽しくて大切に思うこの子達が結果を出して最後の満足感を感じ取る準備と後押しをす


るだけです。




大きな大きな最後の目標はこの子達が10年後、20年後帰ってきてまだこの世に現れていない未


来のサッカー少年のために頑張ることです。




あと3日!








苦悩する価値!

誰にでも苦悩することはある。




言葉に出来ない事もある、悩み過ぎて胸を締め付けられる事だってある。




大切なのは苦悩しながらももがき、なんとかしようと考え抜く事。




あらゆる事を受け入れて自分が変化していく事。




どんなに否定されても自分の思いを捨てない事。




中学生になった教え子も苦悩している。




「どうした?大丈夫か?」とは聞きません。




代わりにずっと気にかけ、様子をずっと見てます。




思う事は、「逃げ出すな、踏みとどまれ。それを誰かが見てる。」




伝えたいけど言葉では伝えません。




結果を得るには自立し、悩み、そこに踏みとどまる事。




必ず結果出るよ!大丈夫!