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社民党、民主党に再接近!?

政権を離脱した社民党が、与党民主党に再接近しているようです。


少数政党の社民党内でも、勢力闘争があるようで、政権離脱を決意した福島瑞穂党首派と政権にとどまる意志を持っていた勢力があるようです。


今回の再接近は、社民党が最も力を入れている「労働者派遣法改正法案」を可決させようとするものです。


この改正法案は、衆議院では可決されると考えられていますが、参議院では、否決されるか議決されないかどちらかの可能性があります。


参議院で否決された場合は、衆議院で3分の2以上の多数で再可決し、法案を成立させることが可能です。


現在、衆議院で民主党、国民新党両党と与党系無所属議員などをあわせると314議席で、これに社民党の6議席をあわせると3分の2を超えるため、理論上は再可決が可能となります。


少数政党の存在価値を見出すには、十分な戦略です。


ただ、昨日も某派遣会社の経営者の方とお話していましたが、そうまでして可決、成立にこだわるべき法案なのだろうかということです。


前回もお伝えしているように、今の内容の労働者派遣法改正法案は、必ずしも、派遣に関係する人たちにとって良い法案とはいえない内容です。


なぜ、この内容での成立にこだわったかというと社民党との連立下で、3党が合意した事項だったからです。


社民党が政権を離脱した今となっては、その成立目的が不透明です。


もっとも、民主党の支持母体の1つが連合であるという理由はあると思いますが、景気が不透明の中、それほど急がなくても、もう少し、議論をし、もっと実態に合った法案に修正すべきなのではないでしょうか。


この法案には、派遣労働者の53%が反対しているというデータもあるのですから、ここは、慎重に審議するべきなのではないでしょうか。


ただ、参議院が否決するかどうかは、微妙なところです。参議院の審議で60日間法案が宙に浮けば日程が押してしまい、12月3日の会期中に審議できない可能性があります。10月1日から12月3日までの会期ですから、今から審議に入っても、60日とれないこととなります。


どうやら、そういう可能性も見えてきました。


今回の派遣法改正法案には、ほんとうに踊らされますよね。


あらぬ期待を持ちながら、みんなこの法案の動向に注目しているのですね。