失業率が悪化し求人倍率は改善?
早いもので、もう7月です。1年の半分が過ぎてしまいましたね。
今週は、サッカーのワールドカップでの日本の活躍にわきあがりました。惜しくもベスト8に進むことはできませんでしたが、様々なことを教えてくれました。
景気回復しつつあるとはいえ、まだまだその実感が湧きません。
そんな中、総務省が6月29日発表した、5月の完全失業率は、5.2%と前期に比べ0.1ポイント上昇し、3ヶ月連続で悪化しています。
一方、厚生労働省が同日発表した有効求人倍率は、前月に比べ0.2ポイント改善し、0.50倍となりました。
景気が持ち直しつつあり、求人は徐々に増えており、その仕事を求めて15~24歳の若年層が増え、失業率を押し上げたのが今回の特徴だそうです。
求人動向は、おもしろいもので、こんな現象が起こるのですね。一般的に考えると、求人が増えているのですから失業率も改善されそうなものです。
ここで問題になるのは、求人が増えても雇用が増えない「ミスマッチ状態」が続いていることなのです。
採用する企業は、よりスキルの高い人材を求めて採用基準を上げています。本当に、マッチングする能力を持った人でないと、採用に至らないのです。つまり無理して採用しないということです。
当然、採用する側は、経験者や高スキルを持った人材を雇おうとします。
そのため、職務経験がなかったり、技術のない人たちは、採用されないため、雇用のミスマッチが増えるのです。
企業側も、以前のように未経験者を採用し、教育して育てるという余裕がないことも影響しています。
厚生労働省も、基金訓練などを通して無料で失業者にスキルを身につけさせる手段をとっています。しかし、訓練期間が最低3ヶ月と長いことに加え、基金訓練に対して失業者の認知度が低いため、いまひとつ機能していないようです。
いつもお伝えしているように、やはりここは、派遣会社いや人材ビジネス会社の役割に期待するところが大きいのではないでしょうか?
皆さん、やれることを考えて、このミスマッチ解消に一肌脱いでみませんか?