首都圏から地方へハケンが拡大中 | 今日も元気に頑張ろう! ビジネスは創造と挑戦

首都圏から地方へハケンが拡大中

先週木曜日から昨日まで、大分県にある妻の実家にいっていました。


目的は、家の収穫の手伝いです。実家では、みかんを栽培しており、毎年10月から11月にかけて収穫時期を迎えるため、少しでも手助けになればと思い、毎年この時期になると妻の実家へ行くことにしています。


ところが、今年は、どういうわけか、みかんがまだ青いのです。昨年も同じころ行ったのですが、そのときはコンテナで20箱ほど収穫ができました。不思議なものですね。


結局、お米の収穫の手伝いをしただけで終わってしまいました。残念!


どこも同じ問題を抱えていると思いますが、日本の農業は、小さな農家が多く自分の家族の労働力に大きく依存しています。もちろん天候により収穫時期や量も大きく左右され、難しいことに加え、頼みの労働力も高齢化に伴い減少しています。


そこで、効率化を図るため、いろいろな工夫がされています。営農組合の設立などは、その現われといえるでしょう。また、株式会社による農業への参入なども検討されています(経済特区では実施中)。いずれにしても、若い人たちが魅力的に感じる仕事であったり、収入が確保できるようにしていかなければなりません。(パソナの南部さんのようになってしまいました・・・)


というのは、大手製造業がどんどん地方に進出し、大型工場を作り、地元の労働力を確保しようとしているため、ますます農業の担い手が不足するのではないかと思われるからなのです。


仕事があることは、悪いことではありません。農業ではなく会社勤務を選ぶひともいることでしょう。それが一生の仕事になるのであれば、何の問題もありません。


しかし、求人募集の折込チラシをみると、求人の大半が、いわゆる人材ビジネス会社の求人で、地方に進出した大手製造メーカーのものなのです。月収例として公表されている賃金は、控除前賃金でかつ残業なども含んだ形で、例示されているため、素人が見れば、とても魅力的に写ります。


これでは、実家の後を次いで農業に従事しようなどという若者はいなくなってしまいます。でも、ほんとうにそれでいいのでしょうか?もっと工夫すれば、先祖代々守ってきた土地をつかって、自分の一生の仕事ができるのではないか?いいものを作っていくことができれば、インターネットを通じて、きちんとした評価がされ、魅力的な収入も確保できるのではないかなどと思ってしまいます。


そして、一生の仕事としてやりがいをもって働くことができれば、一番いいのではないでしょうか?


私達も、何かお手伝いができればと思い、アイディアを練って提案していきたいと思っています。そんなことを思う1週間の農業体験でした。