素直な心/「ひまわり」が教えてくれたを読んで | Bow*One*Life**

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☆宮崎県・ひまわりの家ファンブログ☆
2012年8月、千葉県から宮崎県へ移住してきました!!
同年9月より、宮崎県委託の犬猫保護・譲渡施設「ひまわりの家」
へ遊びに行くようになり、週一度程度掃除や散歩のお手伝い
に通っています。

今回はぜひ、皆さんにご紹介したい作文があります。


以前から度々ひまわりの家や譲渡会に来て下さる穏やかなMさん親子。

犬たちに差し入れを下さったり、触れ合って下さいます。

そんなMさんの小学校6年生のお子さんが、新聞の作文コンクールにひまわりの家や犬たちの事を書いた作文を応募し、佳作をとったそうです。

お休みに一生懸命書いたその作文を、先日の譲渡会にわざわざ届けて下さいました(^-^)


この作文を読んで、胸が熱くなり、思う事はたくさんありましたが、私が何を言っても蛇足になってしまうと思います。

まっすぐな心で書かれた作文、ぜひ皆さんも一度ご覧になって下さい。


※画像が見にくい場合は、下に転記しましたのでお読み下さい。
 その際、読みやすいように改行を加えております。ご了承ください。

















「ひまわり」が教えてくれたを読んで

宮崎市 小6 




 私は動物が好きで、特に犬が大好きです。

学校の図書室から、犬に関するたくさんの本を借りて読みました。

それで飼えなくなった引取り犬や迷子で保護されたり、ほかくされた犬が、管理所や愛護センターで過ごす様子を知りました。

その中でも、殺処分されてしまう犬たちがいるという現実は、私にとって、とてもショックでした。

そのことがきっかけで、私は母といっしょに、何かできる事はないかといろいろと調べていきました。

 
県中央保護管理所は、私の祖父母の住む同じ町内にあります。

そこで「じょう渡に適する」と判定された犬はとなりにある「ひまわりの家」という施設で、新しい飼い主を探す事になります。


 私はまず、「ひまわりの家」へ行ってみる事にしました。

犬の首輪や使い古しのバスタオルを持って行きました。

ひまわりの家は管理所のおくにありました。

勢いよくほえ立てる犬たちの声に、私は思わず耳をふさぎそうになりました。

フェンスごしに子犬をなでる事はできましたが、その日は大きな犬にはとてもふれる事はできそうにありませんでした。

とてもドキドキしましたが、新しい飼い主を待つ、たくさんの犬たちの事を想うと、なんだか悲しくなりました。

でもしばらくすると、ひまわりの家から私の家に、一枚のハガキが届きました。

そのハガキには、

「優しい心をありがとうございました。お時間がありましたら、ぜひ、また犬たちとふれ合いにおいで下さい。」

と、書かれていました。

私はとてもうれしくなり、それからは時々ひまわりの家へ遊びに通い、たくさんの犬たちとふれ合っています。


 そして私は、「ひまわり」という名前の犬がいる事を知りました。

自分が産んだ子犬をたちを必死で守る、強くてたくましい母犬でした。

でも本当は、とても優しいお母さんでした。

管理所職員の上野さんが、毎日母犬に話しかけて自然に接した結果、おだやかな犬になったそうです。

愛情をたっぷり注いだ上野さんは、ひまわりを家族としてむかえ入れ、殺処分から救って下さいました。

そんな結ばれたきずなをブログで発信したのが、「いのちのはうす保護家」代表の山下由美さんです。

山下さんのブログには管理所にいる犬たちの様子や写真がのせられています。

その中には引き取り犬やほかく犬、そしてすでに殺処分されてしまった犬やその理由なども書かれています。

私は正直、そのブログを見るのがつらくて悲しい時もありますが、悲しんでばかりはいられません。


 
 山下さんは管理所で判定に落ちた犬やねこを救って、「いのちのはうす保護家」で新しい飼い主を探す活動をしています。

私は山下さん、そして犬やねこにとても会いたくなり、保護屋へ行ってみました。

山下さんやボランティアの方々が、とても温かくむかえてくれました。

ドッグランのとびらを開け、中に入ると、たくさんの大きな犬たちが私と母に飛び付き喜びながら、大歓げいしてくれました。

しっぽをふりふり甘えてくる犬、あまり人には近寄る事ができない犬、しょう害のある犬、老犬と様々でした。

ねこ部屋もたくさんありました。

山下さんは犬やねこについて涙ながらにいろいろなお話をされ、

「よく保護屋に来て下さいましたね。本当に勇気がいったでしょう。」

と、私と母を気遣って下さり優しくしてくれました。

私には、見分けもつかない犬やねこもたくさんいましたが、一匹一匹が大切な命なんだなと感じました。

殺処分されるはずの運命だったとは、本当に信じられませんでした。

でも、こうして助けられる命はほんの一部である事を、私は帰り道母から聞きました。


 保護家の方々、ひまわりの家の方々も犬やねこが一生幸せに暮らせるように、毎日努力をされています。

管理所職員の上野さんも最後まであきらめません。

殺処分なんてしたくもないと思います。

私たちの生活に、犬はとても役に立っています。

人間を助けてくれています。

だから私は、犬やねこにも思いやりの心を持って接する事は当り前だと思います。

言葉は通じませんが、気持ちは通じ合える大切な友達です。

大切な命です。

犬やねこを飼ったら最後まで、責任を持って飼ってあげて下さい。

それができないのなら飼ってはいけません。

私はこれからも自分のできる限り、不幸な犬やねこが一匹でもいなくなるように協力していこうと改めて感じています。


 




以上です。
全ての動物と暮らす人にも見てほしいものですね・・・。