住吉てくてく② 住吉の長屋 | あんただ 冒険の旅

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安藤忠雄てくてく。
たまに寄り道します。
気ままに更新します。


それでは今回は「住吉てくてく」の本来の目的地「住吉の長屋」へ。
まずはグーグルアースで上空から確認すると、こんな感じ。

 
 
「住吉の長屋」に行くなら、チンチン電車の場合は「住吉鳥居前駅」より、
隣の
「細井川駅」の方が若干近いかも。

 

何かとってもローカルでいい感じの駅 (^O^)/ 。

 

もちろん、無人駅! (^_^;) 。

 

話はそれますが、住吉大社周辺は場所柄なのか、昔から多くの占い師の方がおられ、

「細江川」にも大変有名な占い師の先生「高田玄海」先生が住んでおられます。
最近お伺いする機会がございませんが、お元気なのでしょうか?



ここがその占い師「高田玄海」先生のおうち。けっこう有名人です。
 
話は「住吉の長屋」にもどります。
「細井川駅」から歩くこと数分、「住吉の長屋」は突然その姿を現します。

 

む、む、む‥‥

 

あった!

 
 
「住吉の長屋」発見!
余りにその姿が急に現れるので、ボーっと歩いていると本当にビックリしてしまい
ます。

実物を目の前にすると、写真で見た印象よりもさらに小ささを感じます。

 

表札もとってもおしゃれ。

 

かなりこじんまりとした印象、家と家の間に埋もれている感じ。
そこがまたひっそりしていてイイ!

そして、この建築が今から36年も前に建った(2012年現在)という事に感動です!

この壁の向こう側に広がる小宇宙を一度でいいから体感してみたいものです。

「住吉の長屋」を実際に見て「あれっ?」と思った事が一つ。
本で紹介されている「住吉の長屋」は完全な長方形なのですが、実際は一部凹んでい
ます。
丁度「ボイラー室」にあたる辺りが‥。
図面と実物が違う事って、多いんですかね?

 

裏から見た「住吉の長屋」。一部凹んでいるのがわかります。
 

  ■ 住吉の長屋

 住吉の長屋(すみよしのながや)は建築家安藤忠雄の初期の代表的住宅建築。

 1976年(昭和51年)2月竣工。

 場所は大阪市住吉区、敷地は間口2間、奥行き7間で14坪。狭い路地に面した三軒
長屋の真ん中を切り取ってコンクリートの箱を入れ、さらにその箱を3等分し、真ん中に中庭を配置した住宅。
2階寝室からトイレに行くために雨の日には手摺の無い階段を傘をさして
下りなければならない」は有名な話。

 豊かな空間をつくり上げるために無難な便利さを犠牲にし、この場所で生活を営むに
あたって本当に必要なものはなんなのかを徹底的に突き詰めた結果導き出された大胆なプラン。

 また、全体の約三分の一を中庭にすることで、建ぺい率60%でも敷地いっぱいに
建てられる合理性もあると考えた。

 西洋的な環境の中に日本的感性を持ち込むため、日本建築で採用されてきた寸法を
採用し、75寸(約2.25m)という天井の高さを決めたとされる。

 内装材や家具などは天然素材を使用、床は石材、フローリング・家具は木材である。

 総工費予算は解体費を含め1000万円。
 

建築データ

住吉の長屋(東邸)

所在地/住所 大阪府大阪市住吉区

設計 安藤忠雄/貴志雅樹(安藤忠雄建築研究所)

設計期間 19751-19758

工事期間 197510-19762

施工 まこと建設(大阪市西区)

構造設計 アスコラル構造研究所  

面積 敷地面積:57.3

建築面積:33.7

延床面積:64.7(133.70 231.0)

高さ/階高 5,800mm/2,250mm

建物間口 3,450mm

建物奥行き 14,250mm

規模/構造 地上2/RC

備考 第31回日本建築学会賞(作品賞)受賞[1979]