効率化のゆきつく先 | 日々修行

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ほったらかしでしたが、タイトルをかえて再開することにしました。さて、いったい何を書いてゆくか?それが問題です。

経営者とお話していて妙にずれを感じるときがあります。

たとえば、ある飲食店の経営者とお話したときでした。
彼は、

・席数が○○
・営業日数が○日

だから、月にいくらかせげるはず。
なんてことをいっていました。確かに、その通りではあるんですが妙にずれを感じさせる人がいます。どうしてかなぁなんて考えていたんですが、少し前に『たぶんこうだ。』という答えを見つけました。

それは、

『働く人の気持ちをまったく考えないでそろばんをはじいているから』

だったりします。

最近は、システマチックな経営をされているお店が増えてきていますから、そういったハードウェアから予測される売り上げを推測するということも可能なのでしょう。しかし、残念ながら、そういう考えで経営をすると、人がついてこないように感じてしまいます。

実際、最初に例をあげた人の話を深くきいてみても、予測される売り上げをあげた場合に従業員はどれぐらい働かなくてはいかないか? なんてのか思考にはまったくなかったりします。ですから、予測される売り上げがあがった時に、スタッフがどの程度がんばらなくてはならないか? どれぐらい疲れ切ってしまうか? なんてのはまったく検討の外なんですね。当然そんな感じですから、利益をぜんぶ吸い上げて、スタッフへの還元することなんて思いもしないことでしょう。

すると、どうなるかというと、採用かけて、仕事を教えて、ある程度仕事を覚えたらやめていく。そういうことの繰り返しになるはずです。おそらく利益の大半は、リクルート費用に吸い上げられて結果的にはなんにも残らないんじゃないような気がしてくるのです。


こういう人と話す機会を何回かもつにつれて、

『効率化のゆきつく先は、もっとも非効率なところなんじゃないだろか?』

なんて考えるようになりました。
で、あれば逆をやってみるのがよいのじゃないかと考えています。

『人を基本に売り上げを予測する』

というわけです。
もっとも非効率的なところから、手をつければ結果的にもっとも効率的なところにいきつくんじゃないかと考えています。