私にとって浦沢直樹 （以下敬称略）
で何が好きかと言うと
悪女です。
モンスターの主人公の元婚約者の悪女っぷりが大好きですね。
ヤワラに出てくるさやか （お嬢様）
ハッピーに出てくる蝶子 （←、デレツン）
みんな魅力的な悪役です。
特に冒頭のエヴァ・ハイネマンが好きです。
金 金 金 と思わせつつ、
案外、一番大事なのは「愛と優しさ」であったりします。
優しくされて、庭師のクリスマスに
プレゼントを持っていくエヴァ
その表情は幸せそのもの。
びっくりさせようと
庭師の家の窓からのぞくエヴァ
プレゼントを握りつぶすエヴァ
家出した庭師の奥さんが帰ってきたのであった。
受け取るだけの優しさですが、
優しくされたり、愛されたりされると
地位や金など関係なく、惹かれてしまうエヴァ。
これぞツンデレ。
時々、切ないほどに哀しい表情を魅せるエヴァ。
人前で泣けなくて
一人でいる時だけ泣くのです
モンスターの魅力の半分はエヴァで出来てます。
出来ているったら出来ているのです。
殺したいほどのテンマを助けようとする
助けてくれた殺し屋と
逃げようと懇願して駅で待ち、
来たか？と感じた瞬間の魅力的な表情
など、表情は千変万化。
物語の終盤。
色んな愛や優しさにふれて、
人前でも泣けるようになる瞬間のエヴァです。
いやーエヴァ大好きだ～～
物語そのものは好きなエピソードが
山のようにある話だけど、本筋だけを見ると・・・う～～ん
昔「ソフィーの選択」って映画がありました。
同じ話を
母側から描いたら「ソフィーの選択」
子供側から描くと「モンスター」になるではないか？と
読後思いました。
要約すると自殺したかったら
一人でしんだら？
って感じでした。
単純に考えすぎ？
ところで
ヒットした２０世紀少年、面白かったけど、
私がそれほど、のめりこまなかったのは
２０世紀少年に「悪女」がいないから？