【書評】『松下幸之助　“経営の神様”に学ぶ、人生の無限の可能性』北康利著

福沢諭吉や白洲次郎、吉田茂ら時代を支えるキーマンを綴（つづ）った作品が多い著者が、それらを“親が読んで子どもに語る”という形式で改めて紹介する「子どもに語りたくなる偉人伝」シリーズの第１弾。

赤貧の幼少期に始まり、大阪での丁稚（でっち）奉公時代、松下電気器具製作所の創業、“水道哲学”の開眼、伝説となった販売店との熱海会談など“経営の神様”と呼ばれるに至った、おなじみのエピソードを「人間・幸之助」の視点から分かりやすくまとめている。

　「子供にも辞書をひいて読んでほしい。

その努力こそが幸之助の精神でもあるのです」とは著者。数多くある幸之助本の中でも、幅広い層に受け入れられる出来になっている。