『ファンタズム』  西澤保彦 | ページをめくった先に広がる世界と解け合う心

ページをめくった先に広がる世界と解け合う心

読んだ小説&観た映画の感想中心のブログです。基本的には良い評価でのレビューを心がけています。レビューと言うか、ただの感想だったりしますがw 過去に読んだのもあり。自分の備忘録も兼ねてます♪貴方のオススメの映画や本があったら教えて♪漫画の紹介も始めました♪

ファンタズム (講談社文庫)/西澤 保彦
¥660
Amazon.co.jp


***この本は2010年2月に読了しました***
「ぼくはきみを殺した。ついに、というべきか。それとも、やっと、というべきなのか。リサだけでいいのか、殺すのは?」こうした犯人の思いから幕を開けた印南野市の連続女性殺人事件。犯人は理想の殺人を行い、追う刑事は、故意に残された指紋と、ある遺留品に翻弄されながらも、犯人を推測するが…。
(Bookデータベースより)


印南野市で、殺人事件が起きた。現場には凶器が残っており、その凶器にははっきりとした指紋が検出された。
さらに、とある遺留品も残っており、警察当初、凶器と指紋から犯人の逮捕は、そう遠くないだろうと考えていた。
しかし、一向に犯人には辿り着けぬ中、第二第三の殺人事件が起きる。どの事件にも遺留品、そして同じ犯人の指紋が残されていた。警察は何とか連続殺人事件を解決しようと奔放するが・・・。



犯人とそれを追う刑事の双方の視点から話が描かれる。
読みづらい箇所も多々あったが、それでも途中まではポンポンと先に進むことでミステリとしての謎解きの期待が高まっていった。
しかし、最後は何だか風呂敷を広げすぎてまとめきれなかったような感じを受けてしまいました。
いわゆる尻ツボミ感が・・・。



自分を取り巻く世界が崩壊してしまった男が、自分自身を取り戻すべく殺人を重ねていく。

世界の中で、自分の居場所を見失った男が、自分のアイデンティティーを求め、彷徨い続けた末の結末とは・・・。




★★



読書INDEXはこちら



ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村