『臨床心理』  柚月裕子 | ページをめくった先に広がる世界と解け合う心

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臨床真理 (このミス大賞受賞作)/柚月 裕子
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***この作品は2009年9月に読了しました***
臨床心理士の佐久間美帆は、勤務先の医療機関で藤木司という二十歳の青年を担当することになる。司は、同じ福祉施設で暮らしていた少女の自殺を受け入れることができず、美帆に心を開こうとしなかった。それでも根気強く向き合おうとする美帆に、司はある告白をする。少女の死は他殺だと言うのだ。その根拠は、彼が持っている特殊な能力によるらしい。美帆はその主張を信じることが出来なかったが、司の治療のためにも、調査をしてみようと決意する。美帆は、かつての同級生で現在は警察官である栗原久志の協力をえて、福祉施設で何が起こっていたのかを探り始める。しかし、調査が進むにつれ、おぞましい出来事が明らかになる。『このミステリーがすごい!』大賞2009年第7回大賞受賞作。
(Bookデータベースより)




この作品、「このミス」第7回大賞受賞作です。
今回は悪い意味で「大賞」という宣伝文句にやられました。
「このミス大賞」なのに、序盤から中盤で話が見えてしまいましたから。
一、二ひねりくらいあるかと思いきや、まさかそのまま終わるとは・・・。



テンポよく読み進められたので、文章は読みやすかったかな。
プロローグのスリリングさや、扱ったテーマ自体は面白いと思う。
美帆が臨床心理士を目指したエピソードや、司の過去なんかもそれなりに描かれていたし。
登場人物も知り合いの警察官なんかいいキャラでよかったと思う。
ただ、それだけに全体を通してのチグハグ感がかなり勿体無いと思ってしまった。
司が主人公かなんかでの続編を匂わす終わり方ではあるので、次回作に期待、かな・・・。



★★



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