- 駿河城御前試合 (徳間文庫)/南條 範夫
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***この本は2006年12月頃読了しました***
駿河大納言忠長の御前で行われた十一番の真剣試合。城内が腥風悽愴と荒ぶその日、武芸者のだれもが破滅の淵へと疾走し、血の海に斃れていった。日暮れ、人去った城内は寂として声なく、人心の倦厭の気のみ残されていたという…。 (Bookデータベースより)
一章からいきなり惹きこまれた。
良いのはそれぞれの試合の対峙の描写がほとんど見開き1ページにも満たないところ。
実際に真剣での勝負が決する一瞬と同じように潔く、非常にスリリング。
くどくど書かれるより個人的には好感が持てた。
マンガ好きなおれとしては、全体的にイメージもしやすかった。
時代小説、特にこれくらいの時代のものって読んでなかったから新鮮さもあった。
ただ、十一の御前試合の、その試合をする理由が色々工夫されて書かれてるけど、結局のところ同じ理由ぽく思えてしまったのが残念。
まぁ、いつの時代も男のプライドと女をめぐる男の闘いって言うのはなくならないのかも?
「剣士凡て、斃る」
ラストはさすがに無理やり感があるような気がするが、それでもこの小説の最後としては相応しいと思わせるものがある。
★★★★
後から知ったけど、「シグルイ」の原作としても知られた作品だったみたい。
逆に「シグルイ」はチラッとしか見たことないけど( ´艸`)
- シグルイ 1 (チャンピオンREDコミックス)/南條 範夫
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