Discography of Bill Evans top page
(1929/8/16~1980/9/15)
ニュージャージー州に生まれる。父親はウェール人、母親はロシア系移民の子としてアメリカに生まれる。
6歳からピアノを習い始め、大学で音楽を専攻。ハイスクール時代からジャズバンドで演奏。晩年でも最低8時間は練習していたというからさぞやこの当時は時間を多く練習に充てていたのだろう。
1980年9月9日からファット・チューズデイに出演。身体的に病苦にさいなまれていた彼は病院へ行くことを拒みライヴ活動を続けていたが、11日ついに演奏不能になりジョー・ラバーバラの車で病院へ搬送される。15日午前5時息を引き取る。51歳。死因は出血性潰瘍、気管支肺炎、肝硬変。
彼に会った人はその明るくてぶっきらぼうな感じに意外性を感じたらしい。しかし彼はドラッグにはまり、内縁の妻の地下鉄への身投げ、再婚するも離婚、兄のピストル自殺など人生に影がまとう。治療を拒んで最後までピアノを弾き続けたのも自ら死を求めていたからか。
そんな彼、(ウィリアム・ジョン・ビル・エヴァンズ)の残してくれた録音のディスコグラフィーと記事へのリンクと動画サイトでの試聴を長期にわたってしていきたいと思っています。ジャズや音楽界に進展をもたらした以上に、純粋に音楽ファンのこころをつかむその音楽に身を浸していきたいと思います。
年代とアルバム名をクリックしていただくとそれぞれのページがひらかれます。
アルバムの記事は以前紹介したものは見られます。これからほかのものも載せていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
1950年代
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50年代はマイルス・デイヴィスとの共演が重要な位置を示します。ここに挙げた「カインド・オブ・ブルー」以外にも多くの録音が残されている。それまでハル・マシックやジョージ・ラッセル、トニー・スコットなどのバンドで演奏をしていた。
名盤「ポートレイト・イン・ジャズ」はもちろん、ジャズミュージシャンたちの賛辞をあしっらったジャケットの、また別のエヴァンスが聴ける「エヴリバディ・ディッグス」が聴きものとなっている。
1960年~1962年 ←click here
ベーシストのスコット・ラファロの自動車事故での死によって短命に終わるが「ポートレイト・オ¥イン・ジャズ」にと合わせて4枚のリヴァーサイドレーベルでの録音は半世紀経った今も売れ行きがとどまることを知らない。
この時期のエヴァンスの繊細なテクニックとベース、ドラムとの相互影響的な即興演奏はそれ以降に多くの影響を与える。
1962年~1966年
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この時代はベーシストにチャック・イスラエルズ(イズリール?)とトリオ演奏をしていた。落ち着いた感じでエヴァンスの繊細なテクニックを聴くことができる。
また多重録音の「自己との対話」がグラミー賞に選ばれる。
未発表のソロセッションやオーケストラとの共演、またエヴァンスらしさのでたトリオ以外でのフォーマットでの演奏や珍しい顔ぶれの[「rio 64」など多彩。
1966年~1969年
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10年以上共演することになるエディー・ゴメスと出会う。モントルージャズフェスティヴァルなどの人気の作品を残す。
ここでさらに注目するのは「アローン」と「フロム・レフト・テゥー・ライト」。前者は初めて発表されたソロ。モダンジャズではその後ECMなどでおなじみになるも当時では珍しい。賞も取り評価は高い。後者だがエヴァンス初のエレピ演奏と、トータルな音楽としてのアルバム作り。
1970年~1972年
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ここでまず注目が行くのが「リヴィングタイム」と「ザ・ビルエヴァンス・アルバム」。両方とも大手のCBS。「リヴィングタイム」はジョージ・ラッセル描き下ろしのオーケストレーションでのフリーやロックの要素も加えた力作。しかし集められたメンバーのわりに「何にも起こらない」感じがする。このアルバムはエヴァンスファンの多くにそっぽを向かれる。もしこれがその道で充実したものになっていたら新たなファンにアピールしてエヴァンスの音楽人生も変わっただろう。
1973年~1974年←click here
ところで前回「大こけ」したがまたもやオーケストラ音楽作品を残す。今回はストリングス。これはトリオでないためにあまり注目されないが名演。
初来日の時の模様も「The Tokyo Concert」としてリアルタイムで発表された。
74年で長く在籍していたドラマーのマーティー・モレルが脱退する。モレルは繊細な面とダイナミックな面を兼ね揃えていた。
1974年~1977年
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1974年にエディー・ゴメスと別れる。エディー・ゴメスはフリージャズにも傾倒した人で、ライヴなどではだいぶ変わったソロをとるので「下手なんじゃないか」と思ってしまうかもしれないが、堅実なアルバムを聴けばそうでないことがわかる。
この時期はデゥオからクインテットからソロ、ベネットとの共演など多岐にわたるが極めつけは「You must Believe in Spring」
1977年~1980年
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いよいよ最後のトリオです。エヴァンスが最初のトリオに匹敵すると言うようにエヴァンスの演奏も気迫があります。ベーシストのマーク・ジョンソンとのスタジオ録音はクインテットとハーモニカのテゥーツ・シールマンスとの共演版のみです。しかし多くのライヴ録音が残されております。
死の一週間間のキーストンコーナーでの演奏も録音されていて、後年コンプリートで出ております。
書 籍
←click here ビル・エヴァンスについての書籍。
エヴァンス関係の本は数知れません。それとジャズ雑誌の特集もよく組まれます。選ぶのにことかかず、いろいろな種類の書籍が出版されています。ディスクガイド、伝記、インタヴュー、関係者の証言、エッセイなど。
最初は読み物的なものか、ディスクガイドが楽しめると思います。演奏者には楽譜などもあるようです。 ジャケットやエヴァンスのポートレイトを眺めるのも楽しいですね。
Boxset
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エヴァンスはボックスセットが多いです。その中でも素晴らしいものがたくさんあります。そこでしか聴けない音源はファンはどうしても関心が行ってしまうものですね。
うれしいことにエヴァンスの画像は結構あります。
64年あたりから亡くなる80年までいくつか発売され、動画サイトにもアップされています。
動くエヴァスが観れる。昔は夢のようでしたが当たり前になりましたね。