決め手は道悪 | 競馬ブック こちら栗東データ班

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 宝塚記念。

 流れが特殊なのか、1400mや1800mにはスペシャリストが生まれやすく、重賞などになると必然的にリピーターが生まれやすい。それは2200mも同様だったりする。ゴールドシップの連覇に見るように、好走した馬はその後も好走しやすいという前提があると思える。

 86年以降の勝ち馬31頭について、過去にも宝塚記念に出走したことがあった馬は5頭いたが、そのすべてが宝塚記念初出走時に1~3着の成績を残していた。裏を返せば、過去に宝塚記念に出走していても、1~3着の実績がない馬には手を出すべきではなく、むしろ宝塚記念初出走馬を狙った方がいいということだ。

 今回の出走馬において、宝塚記念に出走したことがあるのはシュヴァルグラン、ヒットザターゲット、キタサンブラック、サトノクラウンの4頭。このうち1~3着があるのはキタサンブラックだけだ。

 実績面で重視したいのは重賞勝ちの有無。86年以降の勝ち馬31頭のうち、重賞勝ちがなかったのは86年のパーシャンボーイだけ。2、3着まで対象を広げても重賞未勝利馬は93頭中10頭だったが、このうち5頭は年内にGⅠ2~5着のある馬だった。また、前走二桁着順から巻き返して勝ったのは、2012年のオルフェーヴルだけ。

 施行時期が6月末に変わった2000年以降だと、前走からのレース間隔が中10週以上だった馬の連対は昨年のドゥラメンテだけ。3着まで広げても2頭加えるのみ。この3頭のうち2頭はドバイ遠征帰りだった。国内からの臨戦なら、是非中9週以内であってほしい。

 ここまでで残るのが(2)ゴールドアクター、(6)シャケトラ、(8)ミッキークイーン、(10)キタサンブラックの4頭。

 キタサンブラックについて心強いのは、天皇賞を1番人気で制したという点。86年以降の宝塚記念出走馬でこのパターンは7例あって(4.3.0.0)のパーフェクト連対。さすがにこれは軸にせざるを得ない。

 ただ、週刊誌の「宝塚記念この10年」でも触れたが、道悪の年の1番人気はこの10年で(0.3.0.1)、86年まで遡っても勝ち馬はディープインパクトだけで(1.4.0.2)と勝ち切れない。土曜版から雨予報なら道悪は避けられまい。これならキタサンブラック2着固定の馬単はアリだろう。


 結論。

◎(10)キタサンブラック
▲(2)ゴールドアクター
▲(6)シャケトラ
▲(8)ミッキークイーン

 馬単(2)(6)(8)→(10)@100円で計300円。
(坂井直樹)