恩恵を受けるのは3歳か4歳か | 競馬ブック こちら栗東データ班

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 函館スプリントS。

 高松宮記念勝ち馬であるセイウンコウセイが56キロで出走する。GⅠ馬がこんな斤量で出られるのはダービー翌週のクラス再編成の影響で、このタイミングで4歳馬はクラス決定の計算対象となる賞金の額が半減される。賞金額によってはクラスが下がり、これが降級と呼ばれるわけだが、オープン馬の場合、影響があるのは出走馬決定順位が下がるくらいで、あまりいい面は出てこない。それが賞金別定のこの函館SSではいい方に出た。半減前の賞金なら、セイウンコウセイは59キロ背負っていたはずなのだ。

 じゃあ素直に買えばいいじゃないかと言うとそうでもない。このレースで同じパターンが15年前にも起きていた。ショウナンカンプがまさにこのパターンで56キロを背負い、1番人気に推されたものの、結果は4着。条件が良くても絶対はないという感じだろうか。勝ったのは3歳サニングデール。

 クラス編成間もない今の時期は年齢によるアローワンスも大きく、3歳馬はかなり軽い斤量で出られることが多い。平場で減量起用の牝馬だったりすると48キロなんてこともある。重賞、それも別定戦ではさすがに48キロはないが、このレースなら、賞金による加増がない限り、3歳は牡馬で52キロ、牝馬なら50キロで出られる。過去10年のこのレースの勝ち馬数を年齢別に見ると3~7歳まであまり差がない。こうなると人気を集めにくい年齢の回収率がどうしても高くなる。3歳馬の回収率は単勝181%、複勝でも161%だ。

 3歳馬のこのレースでの成績を見ると、07~11年は来たり来なかったりを繰り返していたが、ここ3年は毎年1頭は1~3着に食い込んでいる。昨年に至ってはワンツーだった。更に言うと、牡馬(0.3.1.11)に対して牝馬(2.0.1.6)でもある。

 今年の出走馬に3歳は牡牝1頭ずつ計2頭。これなら話が早い。


 結論。

◎(8)ジューヌエコール
△(9)レヴァンテライオン

 単勝(8)(9)@100円、複勝(8)(9)@100円、枠連[6]―[6]@100円で計500円。 
(坂井直樹)