息子が夜ぐっすり寝てくれるようになり
(最近は、喉が渇いて夜中に起きますが、お茶を飲むとすぐ寝ます)
寝かしけ完了後は、こうしてPCに向かったりテレビを見たり
甘いものを食べたり(・・・・え、この時間!?という声は無視の方向で)
読書は・・・・・
なんかねえ、読み始めると眠くなっちゃいますねえ・・・
イヤイヤ期で日中は発狂寸前な感じで過ごしてるので、
やはり相当疲れているのでしょうね。
そして寄る年波・・・しくしく
さて、前回の続きです。
Tさんのご紹介
- 昭和史 1926-1945 (平凡社ライブラリー)/半藤 一利
- ¥945
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日ごろ、Tさんは歴史物の本は殆ど読まないそうですが
お子さんが水疱瘡にかかってしまい、家にこもっている時に
本棚にあったこの本を手にとり、読んでみたそうです。
満州事変以降、日本が戦争に向かっていく様~終戦までの記録。
昭和天皇が、この戦争に乗り気ではなく勝つとも思っていなかったが
世論や軍部が「天皇のため」と叫びながら戦争に向かっていき・・・
敗戦であったり、戦争責任についてであったりの関わり方など、
Tさんは、昭和天皇が新しい姿で立ち現れたように感じたそうです。
この「昭和史」、戦後篇もあり、現在Tさんはそちらを読んでいるとのこと。
続いて、Yさんのご紹介。
Yさんは大学時代、国際教育(・・・でしたっけ)を専攻し、
頻繁にフィリピンへ渡っていたそうです。
そこで様々なことを知り、今回はその話もして下さいました。
- バターン「死の行進」を歩く/鷹沢 のり子
- ¥1,835
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太平洋戦争初期に、進撃する日本軍はフィリピンのバターン半島で
アメリカ・フィリピン軍捕虜7万6千人を、収容所まで100キロ行進させ、
およそ1万人の死者が出た・・・
それが、バターン「死の行進」なのだそうです。
私は恥ずかしながら、知りませんでした(学校でも教えられていないと思う)。
フィリピン人は、過去にそういった出来事があり、当然日本を恨んでいるはずだけれど、
国民性なのか、それを日本人に面とむかってぶつけるということはないそうです。
Yさんも何度もフィリピンに行っているけれど、そういった態度をとられたことはないのだとか。
だからといって、彼らがそのことを忘れているということではないし、
また、こちらも、言われないから、もう、いいんだと甘えてはいけないのでは・・・
とYさんは言われていました。
本当はYさんのおすすめはこちら↓だそうなのですが
- バターン 死の行進/マイケル・ノーマン
- ¥3,990
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図書館に在庫がなかったので、その次におすすめな前者の本を持ってきて下さいました。
もうひとつ、フリーテーマでのおすすめは
- 麒麟の翼 (特別書き下ろし)/東野 圭吾
- ¥1,680
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東野圭吾の最新作。
テレビドラマで阿部寛が演じていた加賀恭一郎刑事のシリーズ。
どうしても阿部寛をイメージしながら読んでしまうそうです
人情話でもあり、家族や親子の物語でもあるとのこと。
東野圭吾の小説は、どんどん読み進んで、しかも続きが気になって
ページをめくる手を止められない・・・
出る本出る本、ベストセラーになるのも、わかりますね。
続いて、今回二度目のご参加、Sさん。
実は、驚きの出来事が・・・。
この日、Sさんは午前中に御用があり、少し遅れていらっしゃいました。
で、彼女が入ってきた瞬間、↑のYさんが
「○○ちゃん!?」
えええええ~~~!?知り合い!?
しかもしかも、ママ友とかではなく、なんと、大学の同級生!!!
Yさんいわく、結婚後に直接会ったことはなく、年賀状のやり取りで
「この辺りに引越したんだなあ、とは思っていたけど、まさか、ここで・・・・」
そもそもYさんは、この辺りにお住まいなのではなく、
初期メンバーのTさん(育休を終えて現在、多忙なお仕事と子育てを頑張ってます)
がママ友として連れてきて下さったので、
Sさんにしても、まさかYさんがこの場所にいるとは思わなかったでしょう。
うわぁ~、そういうことって、あるんですねぇ・・・・。一同、ビックリ。
新たな交友関係の再開に手を貸したってわけですね、ブッククラブ!ブヒヒヒヒ
という楽しい驚きがありつつのSさんのご紹介は
- 永遠の詩(5) 石垣りん/石垣 りん
- ¥1,260
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戦後を代表する女性詩人、石垣りんの代表的な詩をまとめたもの。
石垣りんは働きながら詩をかき続けた人で、
生活に根ざした詩をよんでいますが
その中に、ふと戦争の影がよぎることがあり、
Sさんは、はっとさせられるそうです。
いくつか実際に読み上げて頂きました。
読んでいて、背筋が伸びるような。
あまりに自由で豊かで平和ボケしている私たちだからこそ、
読んで、胸に響く言葉を大切に受け止めなくてはいけないのでしょうね。
続いて、想い出で
- トワイライト (文春文庫)/重松 清
- ¥700
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大阪万博の時に小学生で、その頃に埋めたタイムカプセルを
大人になった彼らが集まって掘り起こす・・・という話。
その頃にはキラキラと輝いて見えた宝物や太陽の塔(のフィギュア)も
大人になって掘り出すと、色あせている・・・
「○十年後には、こんな大人になっている!」なんて書いたものが出てきて
そんなには人生うまくいってなかったり、厳しい現実があるわけで・・・
それぞれの事情や屈託、大人のほろ苦いストーリー。
重松清って、本当に、こういうの上手いですよね~。
トリはJ子さん。
想い出のテーマで
- マイ・アントニーア (文学シリーズ lettres)/ウィラ・キャザー
- ¥3,150
- Amazon.co.jp
恥ずかしながら、私はこのウィラ・キャザーという作家を知らなかったのですが
フォークナーやフィッツジェラルドと同時代の、
アメリカを代表する作家の一人なのだそうです。
・・・・・皆さん、ご存知でしたか・・・?(恥)
邦訳は結構でているのかしら?と調べたところ、
主に昭和30~40年代に盛んに翻訳されていたようです。
現在は、この本を含め2~3冊しか出版されていない状況です。
物語は、アメリカ中西部の祖父母のもとで育った少年が出会った
ボヘミア移民のアントニーアとの日々の回想。
J子さんいわく、今の自分とは、時代も場所も、縁もゆかりもない話で、
だからこそ、物語としてとても楽しめた・・・とのことです。
しかし・・・さすが、みすず書房というべきか・・・
素晴らしい本を出すのは良いけれど、3150円て。
この「lettres」シリーズ、20世紀前半の作家の本を新訳で出したり
素晴らしいのですが
(バーバラ・ピムという作家の本、2冊出ているんですが、ハマりました~)
高くてさ・・・。図書館で借りて気に入って手元に置きたくても・・・ブツブツ
ちなみにJ子さんは、この本はお義母さまから貰ったそうです。
すごい読書家のお義母さまですね~是非ブックククラブに!←嘘
そして、戦争の本
- 永遠の0 (講談社文庫)/百田 尚樹
- ¥920
- Amazon.co.jp
すごく話題になりましたよね。
祖父が特攻隊で戦死していた、ということを知り
その足跡を追ううちに見えてきた真実・・・
もう、号泣!!!電車の中などで読んではダメ!とJ子さん。
読んだというYさんも、ウンウンとうなずいていました。
そして、こういった物語が、若い人(といっても40代の放送作家だそうです)
によって書かれ、ヒットし、若い人に読まれる、
ということは、戦争のことを忘れないためにも、大切なことだと思う、とのこと。
かなり丹念に当時のことを調べ、緻密に描かれているようです。
Amazonのレビュー、308件・・・す、すごい。
ということで、その場で図書館に予約を入れた私
いやあ、今回は重いテーマでもあっただけに、
かなり内容の濃いものになった気がします。
育児の合間をぬって読むには、気合がいるかもしれないけれど・・・
でも、子ども達に語りついでいくためにも、
ぜひ、時間のある時に読みたいものです。
ご参加くださった皆さん、ありがとうございました!
次回ブッククラブは
10/19(水) 11時~
参加ご希望は
まで。