広津柳浪◇定本 廣津柳浪作品集・上巻◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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その悲惨さは紛れもなくあの時代を生きた「誰か」。

 
 
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◇定本  廣津柳浪作品集・上巻◇
廣津柳浪
 
 
☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆       
 
 
1.女子参政蜃中樓
 
 
2.殘菊
 
 
3.花の命
 
 
4.おち椿
 
 
5.小舟嵐
 
 
6.変目傳
 
 
7.黒蜥蜴
 
 
8.狂言娘
 
 
9.龜さん
 
 
10.今戸心中
 
 
11.河内屋
 
 
12.信濃屋
 
 
13.淺瀨の波
 
 
14.非國民
 
 
15.七騎落
 
 
16.畜生腹
 
 
17.重ねづま
 
 
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ものすごくご無沙汰、「文豪ストレイドッグス制覇計画」、10人目に入りました。祝!
 
 
が! この本、図書館で借りたのですが、まさかの800ページ以上! 文体も難解で読み終わるのに13日かかりました。
なうでも書きましたが、史上最長です。時間かかって本当に申し訳ありませんでした。
 
 
気を取り直して。
「文豪ストレイドッグス制覇計画」の10人目は芥川龍之介が統括して、樋口一葉姐さんが指示を出す武闘派組織「黒蜥蜴」の十人長、「広津柳浪」です。
 
 
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こちらが「文豪ストレイドッグス」の「広津柳浪」です。なんつー怖い顔……普通に笑いもしますよ←
ちなみにポートマフィアに長くいるのでポートマフィアの縁の下の力持ち的存在なのかも。
 
 
そんな異能は「落椿」。触れたものを弾き飛ばす異能です。この基になったのが4の「おち椿」です。命の儚さが椿や花に例えられていますが、重なるところがあります。
 
 
あと武闘派組織の「黒蜥蜴」。黒蜥蜴と聞くと江戸川乱歩を思い出しますが、7で見るようにもしかして「黒蜥蜴」って広津さんが作ったのかな。
 
 
そんなわけで作品の話をしましょう。
 
 
「悲惨小説」というジャンルが有ります。低階級の人々の暗部を書いたもので、一葉姐さんも「にごりえ」で書いています。一葉姐さんと広津柳浪さんのつながりが見えました。毎回思うけど武装探偵社とポートマフィアってどう組み分けしているんでしょうか←
 
 
脱線。
 
 
ものすごく悲惨です。
低階級で生きる人々たちの運命が悲惨過ぎる……大体誰か死んで終わります。
後味悪い。じゃなくって悲惨。の一言に尽きます。
 
 
でも、これって紛れもなく明治時代に生きた誰かの姿だと思うのです。
名もない誰か。虐げられた誰か。広津さんもそういう人たちの姿を「忘れないように」第二の意味で「死なせないように」映し出したのかもしれません。
 
 
「広津柳浪」さんでした(・∀・)/
広津さんは自分が鍛えたと思しき2人の若い子と一緒に仕事をしています。立原道造くんと銀です。
 
 
銀はともかくとして立原道造は実在の詩人です。異能はなさそうですが、読まないのもつまらないので次回は「立原道造」です(*^o^*)/~
 
 
推理小説では「エラリー・クイーンの定員」です(*^o^*)/~