曲のイメージを壊すとか壊さないとかそんな次元からも離れた場所から10の愛は生まれたーーー
◇アンジェリーナ 佐野元春と10の短編◇
小川洋子
アンジェリーナ、バルセロナの夜、彼女はデリケート…時が過ぎようと、いつも聞こえ続ける歌がある--。佐野元春の代表曲にのせて、小川洋子がひとすじの思いを胸に奏でる、繊細で無垢で愛しい恋物語、十編。
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1.アンジェリーナ 君が忘れた靴
2.バルセロナの夜 光が導く物語
3.彼女はデリケート ベジタリアンの口紅
4.誰かが君のドアを叩いている 首にかけた指輪
5.奇妙な日々 一番思い出したいこと
6.ナポレオンフィッシュと泳ぐ日 水のないプール
7.また明日…… 金のピアス
8.クリスマスタイム・イン・ブルー 聖なる夜に口笛吹いて
9.ガラスのジェネレーション プリティ・フラミンゴ
10.情けない週末 コンサートが終わって
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「アンジェリーナ 佐野元春と10の短編」です(・∀・)
今流行りの小説✖️音楽!? シンガーソングライター佐野元春の歌曲から小川洋子が「恋愛」をテーマに10の物語を生みました。
わたしはこの本を読むにあたってYouTubeで検索をかけるぐらい佐野元春を全然聴いたことが無かったのですが、小説になると一層余韻に浸れる、というか曲が終わっても「これから後、彼女は、彼はどんな風に生きるのだろう……」と考えてしまいます。
一見、歌詞と物語は関係ないようですがそれはあまり文中に語られない主人公たちの気持ちや感情なのかな、と。また左足から始まり、身体の記憶や概念を失っていく女性、声に恋する余り自分も身体を捨てて結ばれる男性といった非現実さは恋愛という不確かさとマッチしている。まさに「愛している気持ちはいつまでも変わらない」……
「アンジェリーナ」でした(・∀・)/
次はやや間が空いた? 宝塚制覇計画〜(*^o^*)/