本が・好き! -2ページ目

おでんくん

リボンにおでん君のマスコット人形を買ってと言われ、それじゃあママが作ってあげると約束して早2ヶ月。このたびやっと完成。
隣にあるのは、やっぱり同じ事情で去年手作りしたモヤットボール。
みんなどこかいびつだわぁ。しょぼん
当のリボンは喜んでくれたから、まいっか。

「ななつのこ」「魔法飛行」「スペース」 加納朋子  ★★★★☆



加納 朋子
ななつのこ



加納 朋子
魔法飛行



加納 朋子
スペース

大分前に「ななつのこ」を読んだきり、続編2冊が気になりながらも長い間積読していた。このたび「ななつのこ」を再読し、「魔法飛行」「スペース」と途中つまみ食いをしながらも読み継ぎやっと全て読了できた。

日常のちょっとしたミステリーを解き明かすスタイルは、3作に共通して流れている。
「ななつのこ」での駒子の若さは、続編でも遺憾なく発揮され、読んでいて若返る。「あるある探検隊」じゃないが、学生時代こんな会話してたしてたとうなずくこと多々あり。
3作とも手紙が大事な役割を果たすのだが、この手紙。内容も書き方もまるであの頃の自分の手紙を読まされてるんじゃないかと思うほど「あるある」と言う感じで、気恥ずかしい。若いなあ、いいなあ、と純粋に思えてくる。何がどうしてどうなって、こんなになっちゃったの?自分。と駒子の年から随分年を重ねた自分に問うてみるのもいいかもしれない。少し悲しいけれど・・・

「黄色い目の魚」 佐藤多佳子 ★★★☆☆



佐藤 多佳子
黄色い目の魚

「しゃべれどもしゃべれども」「神様がくれた指」に続く私の中の佐藤多佳子第三弾。

短編集だと思って読んでいたら、途中から登場人物がリンクし始めて、長編であることに第三話目で気が付いた。(遅)
リンクの仕方がうまい。おお、これがこうなるのかあ、と感嘆。
顔も知らない父親に会いに行った少年木島と、自分の家族に疎外感を抱き、漫画家で伯父の通ちゃんにだけ心を開く少女、村田みのり。少年の父親は絵ばかり描いていた。母親は絵を描く夫が嫌いだった。少年は絵を描くのが好きだった。

月日は流れ、そんな少年と少女は、同じ高校の同級生となった。ある日の美術の時間、正面に座った相手の顔を描くことが課題になる。
少年と少女は互いに正面に座っていた。

鈍感力

「柔道着、もらってきた!!」
期末テスト最終日の今日、帰宅するなり開口一番ガッツポーズ。
それでガッツポーズって、なんか・・・もっと違うことで欲しかったところだが、欲は言うまい。





中一の時から兄のお古の柔道着を使っていたのが、ここへきて兄よりも一回り体格の良い弟にはきつくなってきた。
今年に入り、「ねえ、柔道着新しいの買ってくれる?」と言われたけちな母親は、すかさず答えた。
「先輩とかからのお下がりってないの?聞いてみて」
と。
あれから数ヶ月、何も言ってこない。一応、ああは言ったものの、やはり買わなきゃまずいのかなあとも思い始めた矢先のことだった。

「ラッキー。やったじゃない。良かったあ。助かるわあ。」と喜ぶと
「でもこれ、自主退学した先輩のなんだよね。縁起悪いね」なんて驚かす。
しかも、「でへへ」と親の反応を試すような笑い方までして。
「ちょちょっと、自主退学って何?」
シューズの話によると、その先輩は成績が悪くて学校側があらゆる救済の手を差し伸べたにもかかわらず、高2で自ら退学したと言うのだ。

余計な出費は抑えたが、何やら複雑な胸中・・・
こんな時あるといいのでしょうね。
今話題の

「鈍感力」




渡辺 淳一
鈍感力

「卒業」  重松清  ★★★★★



重松 清
卒業


「卒業」と言う言葉をモチーフにした短編四つを所収。

まゆみのマーチ
あおげば尊し
卒業
追伸

どれも良かったが、最後の一編「追伸」に涙した。
さすが、重松さん。やられました。

小学1年で母をなくした男は、母の思い出を宝にして生きてきた。
中学、高校、大学、やがて就職、結婚、そして父親になってからもずっと。
それは、亡き母の後にやってきた継母への憎しみの裏返しでもあった。
はるさん。それが新しい母の名だった。
継母をお母さんと呼んだことはない。
手先も不器用なら、言葉の使い方も気の使い方も不器用な女だった。
互いに反発し許しあえないまま離れて暮らすようになった。父親も他界したある年の正月。
久しぶりの実家。
久しぶりに見たはるさん。
年老いた姿に、男が見たものは・・・

「コルシア書店の仲間たち」  須賀敦子  ★★★★☆



須賀 敦子
コルシア書店の仲間たち


1950年代半ば、大学を卒業した著者は、さらに研究を重ねるため海を渡った。留学先をローマに定めつつ各地を旅しロンドンで知り合ったトゥロルド司祭の紹介によって、ミラノにあるコルシア書店を訪れる。

コルシア書店の仲間たちに温かく迎えられた著者は、やがて書店を実質的に取り仕切っていたべッピーノと結婚する。

著者の筆は、コルシア書店の仲間たちの主だった一人ひとりの姿を、絵を描くように色をつけはっきりと浮き彫りにしていく。

ツィア・テレーサ。

書店の大切なパトロン。イタリアでタイヤと言えばその会社を思い浮かべる大企業の大株主。トゥロルド司祭をはじめとする書店の仲間たちのテレーサに対する態度は、中世の騎士たちが忠誠を誓った貴婦人にかしずくようなところがあった。
逆に、テレーサはトゥロルド司祭の説く人類愛を自分の支えにし、彼のためなら住んでる屋敷さえ売りかねないと噂された。
ツィア・テレーサの家に招かれた食事の風景が、とびきり印象に残っている。
サフランの香りが効いたリゾット。それが素晴らしい食器、素晴らしいリネンの食卓に上る瞬間は、ああ今年もまたここに皆で集うことができたとほっとする。
チーズのスフレがでることもあった。これはカミッロの大好物である。

中国で起きた文化大革命の余波は、ヨーロッパの一書店の運命をも狂わせた。政治が友情に先行する悪夢に至り、ついに店は都心からの撤退を決めた。ツィアテレーサはこのとき、80歳。既に誰の顔も見分けることが出来なくなっていたことは、せめてもの幸いだった。

入り口のそばで誰かが置き忘れた椅子に座って、ぼんやりとほほえみ、
きらめきを失った大きな目が宙をまさぐり、小さなレースのハンカチをにぎった骨太の手が、ひざの上でかすかにふるえていた。

著者が最後に見たテレーサの姿だった。


ダヴィデ・マリア・トゥロルド

司祭で詩人。

貧しくも満たされた結婚生活は、わずか6年足らずで夫の死という最悪の形で終わりを告げた。悲しみを抱えたまま帰国した著者は、上智大学で教鞭をとる。友人の研究室で、一枚の絵葉書に目が吸い寄せられた。教え子から送られたと言うその絵葉書には、著者が通いなれた小道のように親しんだトゥロルドの詩が書かれていた。そして絵葉書の写真は、紛れもなく若き日のトゥロルドと彼の親友カミッロだった。

わたしには手がない
やさしく顔を愛撫してくれるような・・・

イタリアとも詩とも自分や夫の過去とも何の関係もない、東京の同僚の研究室で見つけた絵葉書に、著者は狼狽する。

私が神を信じるのは、こんな時だ。何も大きな奇跡が起きたときではない。

桃の節句



 嫁ぎ入り 幾年か過ぎ ひなまつり 今ははるかな 初しき日々よ


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在りし日のおもいで




遠い日の 息子に重ね 少年の リフティングの背 そっと応援

買い物の帰り、あるお家の前で一人黙々とリフテイングの練習に励む男の子に、ボールやシューズたちの姿が重なり、思わず「がんばれ!」と心で応援していた。
リフティングが100回できるまで家に入らなかった、遠い日を思い出して。

内村プロデュースにぞっこん 



バップ
内村プロデュース 劇団プロデョーヌ旗揚げ公演 お笑い真夏の夜の夢 完全版



バップ
内村プロデュース 劇団プロデョーヌ第2回公演 お笑いシェイクスピア お気に召すまま~ん



コムストック
「内村プロデュース」~創世紀~あの頃キミは若かった!!伝説の爆笑企画&門外不出の秘蔵映像



ソニー・ミュージックディストリビューション
内村プロデュース ~新生紀



ソニー・ミュージックディストリビューション
内村プロデュース ~革新紀



ソニー・ミュージックディストリビューション
内村プロデュース ~黄金紀

このところのシューズの行動パターン。学校から帰るとりュックを玄関に放り出して、リビングに直行。
録画予約していた「プリズンブレイク」を観て、それが終わるとネットでお笑い番組を熱心に見まくっている。
特にお気に入りがこの内村とさまーず。
もう頭の中が腐るんじゃないか?ってほど観ている。
挙句に言うことが
「俺、このまま行けば将来テレビ朝日に就職するしかないと思う。」ですと。
あのね、テレ朝の就職倍率知ってるの?
宝くじに当たるより厳しいと思うよ。
と言いたいところをぐっとこらえる。
まあ、しっかり勉強してくださいな。
アマゾンで注文したDVDがもうすぐ届くけど、期末直前でもあるこの時期にタイミング悪。

まだ冬




窓越しに 裸木の小枝 震えてる 
                
                信号待ちの 外は北風