消費税7%、自己責任100%…アメリカ社会
フロリダ州の消費税は7%…
宿泊にかかる税金は13%…
(これが大きい!)
不機嫌=プライスレスです…
夫と妻、それぞれ30代の頃、初めての海外は、ロスアンジェルスとボストンで、アメリカでした。
…で今回、メキシコからアメリカに上陸したとき、たぶんそのファースト海外のワクワク感やドキドキ感がよみがえってきたのでしょうか……
…だってトイレで紙を捨ててもいいし、だいいち紙そのものがふんだんにあるし、せこいこと言わないし!
スーパーに行けキラキラする商品がば大量にあふれているし…
南米でよくみかけたような袋の表面が汚れてるとか、ねちゃねちゃしてるとかありえないし…
ほしいものが全~部 、そろっているし!
ゴージャス! 楽~し~い!
来た!やっぱアメリカだよね!
…って若干、そんなきぶんだったのですが…
…あの頃と違うのは、2人が世界のいろんな国を見てきたあとだ、ということでしょうか?
…それともアメリカ自体が変化してきているのでしょうか?…
…要するにここは、世界一の消費大国で…
これでもか!これでもか! とゴージャス感! アミューズメント感!…があるのは、
要は庶民に消費させんがため、
お金を使って、カードの支払い額を増やさんがための、
「誰がために金はある」、
あの手この手の手練手管であって…、
ここではお金を使うこと、消費こそが美徳であり、善であり、世のなかのすべてであり…
お金を持っていること イコール 幸せで…
お金がないと、人だとは認めてもらえない…
…そういう社会なんだという舞台装置にすぐに気がついてしまったのでした…。
…ようやくエスパニョールの世界から抜けて、英語圏に入った! 英語なら中学生程度では会話できるし、これでようやく自由に意思疎通ができる! バンザーイ! と思っていたけど…
はっきり言ってマチガイでした…
人々がすごく不機嫌で…
(特にサービス業、接客業に多いブラックピープル系が)
声をかけづらい…
ある意味、いまの日本も同じだけど、みんな、
「自分に関係ないこと、ややこしいことかかわりあいたくない」、
という雰囲気が、ありあり、なんです…。
「すいません。ここに行きたいんですが…」
…と聞いても
「I dont know !」
と一言、いわれてジ・エンド! の確立、きわめて高し…
または、
(そんなこと、i pod で調べたらすぐにわかるやろ?! いちいち人に聞くな!このタコが! こっちは今それどころやないねん! ボケ!)
っていう感じでもある…
もしも、これが南米・中南米だったら…
他人に何か質問されたことが、なんだかとても嬉しそうで、人の役にたつことが楽しそうで…自分が知らない場合は、わざしてわざその周りにいる人をよびとめて二重三重に聞いて、2、3人で協議して、一生懸命、スペイン語で説明してくれて、それでも困った顔をしていると、
「あーもう、一緒に行ってあげるから、とにかくついておいで!」
…という展開も多々あって、
「キシエライールア~(~へ行きたい)」と、「ドンデエスタ~?(~はどこですか?)」の2フレーズだけで、なぜか、あまり困ることがなく…なんとかなりました。
…逆にこちらも聞いてこられることも多かった。「いま何時?」 とか、「地下鉄の駅はどっち?」 とか、わからなくても腕時計を見せたり、指差したり、あるいは平気で日本語で答えても、なんとなく通じたりして…あー人と人とのコミュニケーションってこういうことなんだなあ、と思うことが多かったのです。
なんか困ったことがあったら、そのときに、そばにいる人に聞くのが、一番普通…社会
みな陽気で気さくで、人なつっこくて、開放的で、
人生をめいっぱいエンジョイすることに貪欲で…
たとえお金なんかなくても…
…でもアメリカで絶対的にいえてることはお金がなければ、幸せはありえません。
そして「あんたが、こう言ったから損したやないか。どうしてくれる?」という責任追求を恐れて、余計なことはしない、言わない保身社会、自己責任社会…。
いま、アメリカのことがそんなふうに感じられます…
ブラジルのポルトセグーロの海岸でレストランを探していたとき出会ったおっちゃんが、
「…俺は9年間、ユナイテッドステイツにいたから少し英語が話せるんだ。なんでも困ったことがあったら俺に言ってきてくれ。力になるぜ。ここはいいレストランだろ? 安いし、うまい。俺の姉ちゃんがやってるんだ…(なるほど。さっきからしきりに「あんたは黙って引っこんでな!」って言ってたのはお姉さんだったか…)。ユナイテッドステイツは最悪だった。だからブラジルへ帰ってきたのよ。ブラジルはいい国よ」
…って言ってたけど…彼が一体どんな体験をしたのか
今、なんとなくわかるような気がするのです…
夫と妻、旅人目線より、もしかして南米からの移民目線? か?
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