インシテミル/米澤 穂信
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アルバイト情報誌に掲載された怪しげな求人広告。

「人文科学的実験の被験者。時給1120百円」

1120百円。誤植でなければ、そう、時給11万2千円。

このいかにも怪しいアルバイトに応募・採用されたモニター12人が、ある施設に集められる。そして、被験者たちが一人、また一人と殺されていく。


やばいー!!!

私の大好きな、「非日常的な設定から始まる、クローズド・サークル物のミステリー」ですよ、これ。

こういうジャンルが好き!っていう方がどのくらいいらっしゃるかわかりませんが、とにかく私は三度の飯より好きです ラブラブ 

作家さんに感謝します。大いに書いてやってくださいまし!


怪しげなアルバイト。ゲーム感覚の主催者。地下に造られたいかにも!な建物。一筋縄ではいかない登場人物たち・・・。

クローズド・サークル物の中では決して目新しい設定ではありませんが、「人為的に造られた舞台」というのは、無駄を省いていて大変よろしい にゃ

うまいこと本格の舞台に短時間で誘い込まれてしまいました。


さて、この小説の中での目新しい設定といえば。ずばり、「被験者が行うゲームのルール」と「与えられた武器」ですね~。

独自の設定下における論理的解決。

これも新本格の魅力のひとつですしニコニコ

この作品は、そのルールがとてもうまく活かされていました。

「あれは何だったの?」という無駄で意味のない描写、その他尻切れとんぼ的な物は一切ありません。違和感、謎、すべてきちんと解決されます。

読みやすい文章に破綻なきロジック。

そして、謎解きには見事に騙されました!


途中、一生懸命推理してたんですけどね~むー

「私って探偵になれるんじゃ?」と思うほど推理が溢れてきて・・・・・しゃきーん

ことごとく外れていてビックリしましたよ~。情けない (+_+)


近年のクローズド・サークル物の中ではピカイチきらきらのように思います。

重厚感はないけれど、久々に楽しいパズラーに出会った~ ビックリマーク



ではまた♪




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