グレイヴディッガー (講談社文庫)/高野 和明
¥700
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「13階段」で江戸川乱歩賞を受賞した高野さんの受賞後第一作。


とにかく一気に読みました ビックリマーク

すごいスピード感のあるサスペンスです。


骨髄ドナーとなった八神は移植目前に殺人事件の容疑者とされ、警察から追われる身に。

警察以外の謎の集団からも同時に追われる八神は、移植手術をする病院に向かって逃走する。

一方警察は、立て続けに起こった連続猟奇殺人事件の捜査を開始する。


逃走する八神と、連続殺人事件の捜査をする警察、両者の物語が語られるのですが、次から次へと判明する事実に驚きと興奮が隠せません!

犯行手口から、イングランドの伝説に残る「墓堀人(グレイヴディッガー)」と名づけられた犯人の正体は一体誰なのか!?

その他、物語の発端ともいえるある事件の謎も絡んできて、まさにノンストップ。多くの謎が少しずつ繋がっていくプロセスにはやられました。


ただし、中世ヨーロッパの魔女裁判を模した犯行は非常に残忍なので、想像に耐えません。

そのへんは、歴史に興味のある方以外は、サラーっと読み流したほうが無難かも。特に女性は・・・汗

警察物としてのリアリティも薄めです。実際には「知的犯罪者」と「猟奇犯罪者」の結びつきはあまり考えられないかな・・・とも。


警察内部の闇の部分。人類の歴史の暗黒部。

一種の暗さを感じる中、八神の「善」に向かっての逃走部分が光ります。


個人的には、こういうスピード感溢れる小説は嫌いではありません 音譜

一本のサスペンス映画を観ているようなドキドキは楽しめますよ☆-( ^-゚)v


ではまた♪




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