- グレイヴディッガー (講談社文庫)/高野 和明
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「13階段」で江戸川乱歩賞を受賞した高野さんの受賞後第一作。
とにかく一気に読みました
すごいスピード感のあるサスペンスです。
骨髄ドナーとなった八神は移植目前に殺人事件の容疑者とされ、警察から追われる身に。
警察以外の謎の集団からも同時に追われる八神は、移植手術をする病院に向かって逃走する。
一方警察は、立て続けに起こった連続猟奇殺人事件の捜査を開始する。
逃走する八神と、連続殺人事件の捜査をする警察、両者の物語が語られるのですが、次から次へと判明する事実に驚きと興奮が隠せません!
犯行手口から、イングランドの伝説に残る「墓堀人(グレイヴディッガー)」と名づけられた犯人の正体は一体誰なのか!?
その他、物語の発端ともいえるある事件の謎も絡んできて、まさにノンストップ。多くの謎が少しずつ繋がっていくプロセスにはやられました。
ただし、中世ヨーロッパの魔女裁判を模した犯行は非常に残忍なので、想像に耐えません。
そのへんは、歴史に興味のある方以外は、サラーっと読み流したほうが無難かも。特に女性は・・・
警察物としてのリアリティも薄めです。実際には「知的犯罪者」と「猟奇犯罪者」の結びつきはあまり考えられないかな・・・とも。
警察内部の闇の部分。人類の歴史の暗黒部。
一種の暗さを感じる中、八神の「善」に向かっての逃走部分が光ります。
個人的には、こういうスピード感溢れる小説は嫌いではありません
一本のサスペンス映画を観ているようなドキドキは楽しめますよ☆-( ^-゚)v
ではまた♪
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